アジアンタムブルー の商品レビュー
途中から、癌患者の話か、とわかり、 ああ哀しい話じゃないか、嫌だな、とおもったのですが ラストシーンには危うく嗚咽がでそうになるほど泣けていました。さらっと読むつもりだったのに。 水溜まりの写真(そこに写りこむ風景)ばかり取り続ける葉子。孤独な中でも強く生き抜こうとする透明感のあ...
途中から、癌患者の話か、とわかり、 ああ哀しい話じゃないか、嫌だな、とおもったのですが ラストシーンには危うく嗚咽がでそうになるほど泣けていました。さらっと読むつもりだったのに。 水溜まりの写真(そこに写りこむ風景)ばかり取り続ける葉子。孤独な中でも強く生き抜こうとする透明感のある葉子の姿はとても愛しかったです。 鳥の描写や、熱帯魚の描写も心洗われて、素晴らしかった。 先入観なく読んで欲しいような作品だと思いました。
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初の大崎善生。 評価が高かった事、映画化されてる事、号泣したい気分だったので手にとった一冊。 うーん、泣けなかった…。主人公の男女がどちらも物分かり良すぎる所が、あまり人間味を感じさせなくて。 綺麗な恋愛小説なんだけど、性的描写だけ合ってないというか、俗っぽい気がした。 た...
初の大崎善生。 評価が高かった事、映画化されてる事、号泣したい気分だったので手にとった一冊。 うーん、泣けなかった…。主人公の男女がどちらも物分かり良すぎる所が、あまり人間味を感じさせなくて。 綺麗な恋愛小説なんだけど、性的描写だけ合ってないというか、俗っぽい気がした。 ただ、周りの人達はみんな良い人。良い人過ぎて、主人公より涙を誘う。
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こんなにも泣けちゃうのかっていうくらい 馬鹿みたいに泣きながら読んだ。 死んでいく恋人と一緒に過ごす時間のなかの 主人公の心情が 痛くて痛くて。
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パイロットフィッシュに続いて読んでみたんですけれども、うーん…個人的にはあちらのが良かったかな?? まあ、今作も決して悪くはないんですけれども、そして、文章自体も僕好みなんですけれども、なんというかストーリー展開が…「ありえねえだろ」と思わず突っ込みたくなるようなシロモノでして…...
パイロットフィッシュに続いて読んでみたんですけれども、うーん…個人的にはあちらのが良かったかな?? まあ、今作も決して悪くはないんですけれども、そして、文章自体も僕好みなんですけれども、なんというかストーリー展開が…「ありえねえだろ」と思わず突っ込みたくなるようなシロモノでして…ラストの辺りなんて、なんか感動的なムードになってますけれども、読者である僕はポカーンとしている、みたいな…。 それでもまあ、文章自体は好みな感じなので後二、三作は著者の作品を読んでみようとも思っていますけれども。前作を「村上春樹みたい」と評した僕ですけれども、今作もまあ、村上春樹作品みたいな空気が漂ってますね。まあ、どうでもいいですけれども。 登場してくる女性はまんま著者の好みというか、男の願望というか、そうしたものが凝縮されているような、そんな女性でしたね。こんな女いねーよ、みたいな。まあ、春樹作品にもそれは言えそうですけれども。 個人的には変にストーリー先導型みたいにしなくて、もっと男女の間に流れる雰囲気とかそうしたものに重点を置いて書いてもらえるとボキ好みの作品になるかな、と。まあ、余計なお世話ですが。おしまい。 ヽ(・ω・)/ズコー
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限りなく☆5に近いが、パイロットフィッシュよりかは感動しなかったので☆4。 物語は愛する人を失ってしまい、主人公がどのように前を見据えて生きようとするのかというよくある話。 おそらくこの大崎善生という人のフィルターを通すと、僕は☆5を付けてしまうのだろう。 それほど奇麗な描写...
限りなく☆5に近いが、パイロットフィッシュよりかは感動しなかったので☆4。 物語は愛する人を失ってしまい、主人公がどのように前を見据えて生きようとするのかというよくある話。 おそらくこの大崎善生という人のフィルターを通すと、僕は☆5を付けてしまうのだろう。 それほど奇麗な描写力で、人の切ない心を締め付けて来る。憂鬱が人の心を優しくする。強くする。 どこまでも純粋で、どこまでも愛情に満ちあふれた小説だ。 作中名言 「苦しみもがきながら、身をよじるように、体の一部がねじきれるような痛みの中からしか手にすることしか出来ない優しさ。 それを手にするためにこんなに苦しんでいる。でももしそれが手にすることが出来れば、この苦しみは無駄じゃない。 アジアンタムブルーを乗り越えた株だけが、冬を越え、生き生きと育っていく。」
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大切な人と過ごす幸せ、大切な人を喪う悲しみが詰まった作品です。読み返す度に悲しくて泣いてしまう。でも、また読みたくなってしまうんです。
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愛する人を喪うということは本当につらい出来事だ。 だから、死に行く者は、あとに残される者が一日も早く、苦しみや悲しみを昇華し、前を向いて生きることを願い言葉を遺すのだろう。 しかし、残された者は、その言葉を字義どおりには受け取れない。 大切な人から遺された言葉故に大切で、何度...
愛する人を喪うということは本当につらい出来事だ。 だから、死に行く者は、あとに残される者が一日も早く、苦しみや悲しみを昇華し、前を向いて生きることを願い言葉を遺すのだろう。 しかし、残された者は、その言葉を字義どおりには受け取れない。 大切な人から遺された言葉故に大切で、何度も噛みしめ、そこに込められた意味を探り、明日を生きる力にしようとする。 でも、それはそんなに簡単にはいかない。 主人公の姿は、まさにそれを体現していると思う。
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大筋の設定を見ると、よくある話。だが、場面設定や情景の描写力が、同テーマの他作品と格段の差をつけている。電車の中で読んで、もう一度読み直して、それでも涙が出てきた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
パイロットフィッシュと続けて読んだけどびっくりするほど響いた。 でも2冊セットで読むのがたぶんいい。 一番響いたのが実は医者の山根先生のセリフでした。
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愛する人とのキラキラと輝く日常、愛する人を失っていく過程、失ったあとの感情を丁寧に描いた作品。 まだ乗り越えるにも、忘れるにも早すぎる、喪失の真っ只中で過去ばかりを見ている。そういう瞬間が本当に良く描かれていると思う。 ただ、好みとしては、パイロットフィッシュだなぁ。
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