ヴォイニッチ写本の謎 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ヴォイニッチ写本の謎 「ヴォイニッチ写本」という今まで解読されていない古書に関しての今までの歴史と解読の可能性に関してまとめた本です。ミステリーではないので、謎がきれいに解かれる訳ではない点をまず書いておきます。 「ヴォイニッチ写本」と呼ばれる多くの暗号解読の試みを寄せ付けない15世紀頃に書かれた古書があることに竹蔵は驚きました。レオニーニの「平行植物」に記載されているような奇妙な植物の挿絵や、12宮を表している天文学に関して記載されている挿絵、温泉に女性がつかっている医療行為のような様子を記載している挿絵など、非常に興味深いオカルトや秘密結社、錬金術の臭いがぷんぷんの内容です。 今まで何人かの挑戦者が暗号を解読したと発表したようですが、どれも信憑性にかける内容で、偽書である疑いすらもたれていることがこの本に書かれています。 「ヴォイニッチ写本」の全てがカラーで再現されているわけではないので、全体としてのイメージが今ひとつわかないのが残念ですが、多少の写真紹介があるので、挿絵や文字の奇妙さを垣間見ることはできます。 ダビンチコードで隠された秘密を探求するのもおもしろそうですが、こういった奇妙な絵や文字を眺めながら、いろいろと想像するという楽しみもありそうだなと思っています。 エントロピーは増大していくので、不可逆的に絶対解けないことも世の中にはあるんだろうなと思える奇妙さでした。 でも、誰かきれいに解いてくれないかなー。 竹蔵
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謎に包まれた一冊の本にとりつかれた人々。 でもまだ、謎のまま、、、。 図版のページに戻りながら、読みました。 実物はすごいんだろうなあーー。 いつか謎が解けたらいいなあー、、、 なんとなく、アウトサイダーアート、っていうのがしっくりするような気がするんだけど、、、
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結局は・・・・・・・・謎で終わってますが、 マジで解き明かそうとした方々の努力がわかる本。 本当にヴォイニッチ写本の全容が明らかになる日は来るのでしょうか? でも、途中の暗号学が滅茶苦茶難解でしたorz
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読み飛ばしてしまったので何らコメントする資格がありません。日本軍の暗号を解読した話のところだけ、立ち止まって読みました。
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丁寧な論旨と調査に基づき、消去法によって、この写本が何ものでなく、何ものではありうるという可能性について議論を行っている。どのような類なものであるのかという可能性は絞られ、研究をする価値がある代物なのか、バイネッケ稀覯書写本図書館まで現物を見に行く価値があるかどうかについては、こ...
丁寧な論旨と調査に基づき、消去法によって、この写本が何ものでなく、何ものではありうるという可能性について議論を行っている。どのような類なものであるのかという可能性は絞られ、研究をする価値がある代物なのか、バイネッケ稀覯書写本図書館まで現物を見に行く価値があるかどうかについては、この本を読めば判断できるといえる…。ただ、人類にとっては、謎は謎のままにしておいた方が幸せいうことも往々にしてある…水晶ドクロのように…。 ヴォニッチ氏の人となりがカッコよい。悪どい商売をしていたとしても。
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未だ解読不能の手書き文字と未知の植物や占星術で使われるような天体図、あるいは不思議な図形等々の手書き挿絵で構成された奇書、「ヴォイニッチ写本」についてその発見の経緯、過去にこの謎に挑んだ人たちの試みとその失敗が詳細に記された本。 写本のカラーページをもっと多く載せてほしかった。 ...
未だ解読不能の手書き文字と未知の植物や占星術で使われるような天体図、あるいは不思議な図形等々の手書き挿絵で構成された奇書、「ヴォイニッチ写本」についてその発見の経緯、過去にこの謎に挑んだ人たちの試みとその失敗が詳細に記された本。 写本のカラーページをもっと多く載せてほしかった。 写本それ自体は今はネットで全ページ見れるので、本書をこれから読まれる方はスマホやタブレットでそれらを参照しながら読むと、より入り込めると思う。 結局のところ、これが何らかの未知の失われた言語で書かれたものなのか、あるいは金儲けのための創作偽書なのかは本書でも結論付けていない。 私が生きているうちに解読されて欲しいわ~。
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約百年前に発見されあらゆる方面に波紋を呼び起こした『ヴォイニッチ写本』。 そこにはまったく解読できない文字群と、地球上には存在しない植物が描かれていた。 発見以来、多くの学者、軍や諜報機関の暗号専門家、アマチュアの暗号マニアやパズルファンによって研究されながら、未だ誰も製作者を明...
約百年前に発見されあらゆる方面に波紋を呼び起こした『ヴォイニッチ写本』。 そこにはまったく解読できない文字群と、地球上には存在しない植物が描かれていた。 発見以来、多くの学者、軍や諜報機関の暗号専門家、アマチュアの暗号マニアやパズルファンによって研究されながら、未だ誰も製作者を明確に示せず、万人に受け入れられる解析結果も得られず、隠されたメッセージは読み解かれないまま。 この謎に満ちた写本の奇怪なあらまし、著作者の推定、暗号解読に人生を注いだ人々のドキュメンタリー。
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写本の怪しい魅力のせいなのか、オカルト話と親和性が高いらしく、そういった話があちこちに散りばめられている。また、著者は写本だけでなくそれをめぐる人間たちの人生にも惹かれており、それを反映した内容。 理解を深めるため暗号の歴史を見ていく章もあり、写本についてよく知らなかった自分でも...
写本の怪しい魅力のせいなのか、オカルト話と親和性が高いらしく、そういった話があちこちに散りばめられている。また、著者は写本だけでなくそれをめぐる人間たちの人生にも惹かれており、それを反映した内容。 理解を深めるため暗号の歴史を見ていく章もあり、写本についてよく知らなかった自分でもどういう部分が不可解なのか、何が人を虜にするのかを理解しながら、ミステリーを楽しむことができた。 読書メモはブログヘ: http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2013/11/blog-post_28.html
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未解読暗号の魅力は果てしないが、本書は「自分が解読した」というような陥穽に陥らずに、偽書に重心を置いて冷静に書かれている。 美術的技量の稚拙さと、反比例するような迫力は、中世の精神疾患者の成せる業とするのが妥当に思える。
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ヴォイニッチ写本自体は面白そうなんだけど、この本はカラー図版が、いや、図版そのものが少ない。本の内容はヴォイニッチ写本の謎を解こうとして、結局全然わからなかったという内容。ヴォイニッチ写本全ページカラー図版プラスこの内容だったらよかったなあ。本のデザインとかは良い。
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