メディア文化の街とアイドル の商品レビュー

仲川秀樹(著者)

2012/10/15

酒田市出身の仲川教授による本。発行年が2005年ということで、若干のタイムラグによる情報の古さは見られたが、それは事前に分かっていたこと。それよりも個人的に地元、酒田について知らないことが多すぎて、大変勉強になった（グリーン・ハウスやSHIPのことなど）。インタビューの内容にも意図的に多くのページを割いているため、市民をはじめ、大学生などの生の声を知れたのもよかった。酒田の土地性・文化性を大切にしながら「カルチャー」と「サブカルチャー」とのギャップを利用し、いかにまちづくりをしていくのか、ということを示唆した良書であった。