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夏草の賦 新装版(下) の商品レビュー

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67件のお客様レビュー

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2016/11/01
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長宗我部元親と嫡子信親、偉大な父と、負けず劣らず才能に溢れる息子。信親の最期は悲しく、さらに妻も亡くした後の元親の絶望した様子は切ない。 そういえば先週の真田丸に末子の盛親が出ていたな。田舎者と自らを小さく思っていた元親だけど、遠い真田の人間にもその勇猛ぶりはつたわっていたんだなあと思うとなんだかうれしい。 とにかく面白かったです!おすすめ。

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2016/10/03
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秀吉の前では、元親はもはや赤子のようだ。 上巻では四国にて獅子奮迅の働きを見せていた元親も、天下人とその取り巻きにはなかなか勝てそうもない。

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2015/09/17
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本能寺の変で辛くも信長の手から四国を守った元親だったが、信長に代わり秀吉が四国へ攻めてきた。 家臣に説き伏せられ、また土佐一国になった元親。秀吉に登城を命じられ秀吉の器の大きさ、土佐の貧しさ、田舎ぶりを思い知る。 夢を失い、土地も失い、多くの犠牲への報いもできず、鬱々と過ごす元親。 唯一の希望は匂やかな美丈夫に育った弥三郎だったが。 まっすぐで清すぎる息子に不安も感じる。 「腹中に三百の悪徳を蔵った一つの美徳を行じよ。それが大将への道だ。」 弥三郎に女をモノのように扱えといいつつ、菜々を大事にしている様子が微笑ましい。 大阪ほど金品に恵まれてはいなかったけど、家族としては幸せそうな長曾我部一家だったのに。 「おのれのみが正しい」と頑なになっていく元親。 そうそう自治会の会合で意見がまとまらないのって元お偉い様だった男性陣の頑ななさのためなんだよね。 情報を得て使うことにしても、今と通じることが多いな。

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2014/08/02
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長宗我部元親を描いた歴史小説下巻。上巻は元親が策略を硬軟取り混ぜ、土佐・四国を統一していく様が見ものだったものの、秀吉による四国征伐で土佐一国に押し込められ、毒気を抜かれた感じ。九州征伐の先鋒での敗北・長男の討死と精彩なく、元親死後の長宗我部氏は関ケ原は西軍で組して領地没収、大坂の陣で完全滅亡と精彩なし。史実ではあるものの、小説的にはもう少し盛り上がりが欲しいものですけど。

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2014/07/02
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土佐統一までは良かったですが、四国制覇になると人間関係があまり描かれていないので不完全燃焼ですね・・・。他の武将(たとえば十河存保)との確執について書いてほしかったです。

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2014/04/02

四国の大名長曾我部元親の一代記。淡々と進んだ上巻と比較すると、元親本人の葛藤などが手厚く描写されているように思うが、時既に天下の情勢が定まった後なので、元親の保身と先進的な人々との感覚のズレが話題となり、なにかとあきらめ気味の彼の行動は、読んでいて悲しくなるほどである。

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2013/05/12
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下巻は元親の憂悶と葛藤をメインに 悲壮感漂っています… 信長に反攻したものの圧倒的戦力で攻められ とうとう重臣らから「降伏」をすすめられてしまいます。人生の大半をささげた“四国平定”──それによって失われた時間・労力・大勢のいのち。それが無に帰してしまう…そう考えると元親の苦悩はいかほどだったでしょう。しかし国を滅ぼすわけにはいきません、息子・信親に継がせる地を遺さなければなりません。そのためついに元親は信長に対して膝を屈してしまうのです。 その同時期に、明智光秀による本能寺の変が起こり、信長は滅ぼされてしまします。(信長ってほんと・・危機感なさすぎよね!重臣が謀反を起こすとか、考えもしなかったんだろうな)光秀も光秀で、計画性なさすぎ!かなり唐突に行動をおこした感…。もう、信長に苛められ過ぎて、精神失調になってたんでしょうね・・・哀れというかなんというか運もないし色々ひどい。そのあとは御存じの通り、われらが御大将である、豊臣秀吉クンが全国制覇するわけです。ところで司馬史観でみた秀吉が、ユーモラスでチャーミングで情にもろくて気さくなおっさんで、本当にかわいいw司馬先生、秀吉のこと好きだったんだな。 信長亡きあと元親は、この秀吉公に仕えるわけですが、かつての才気はみるみる失われます。つまり老いてしまうのです。かわりに息子君つまり弥三郎信親が活躍を始めます。 弥三郎で一番おもしろかったシーンは、やっぱり嫁さん選びのシーンでしょう!ww女慣れしなさすぎ20すぎて童貞なのを両親が心配し、わざわざ夜伽の女性をあてがう、っての なんかすごいよね… そのあとは秀吉の揮下で九州は島津討伐にでかけ そこで弥三郎をうしない元親は失意のもと人生の幕を閉じてしまうのでした…。

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2013/04/21

このままならなさが何とも切ない。菜々が清涼剤となって、だいぶ空気を明るくしてくれていると思う。こんな嫁さんが欲しい。

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2013/01/27

晩年の元親は切ないけど、人間らしくていいと思う。信親の戦死のシーンは泣ける。元親が秀吉を心の広い方と認めるのはさすがだと思う。それにしても司馬さんは秀吉好きなんだなぁ。

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2012/10/27

長曾我部元親の物語です。 司馬遼太郎氏は、元親を、臆病さが生み出した智謀の将として描いています。元親は、天下を夢想し戦乱をかけぬけた英雄ですが、夢半ばで目覚めさせられた悲嘆は想像に難くありません。『戦雲の夢』とともに読んでもらいたい作品です。

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