怪談の道 の商品レビュー
浅見光彦シリーズの長…
浅見光彦シリーズの長編。取材で鳥取を訪れた光彦が美人姉妹の父親の殺人事件を推理する。
文庫OFF
内田康夫作品の中から、タイトルに地名が含まれていない作品をチョイス。 更に、小泉八雲という文学寄りの題材に惹かれる。 読み始めて、すぐに衝撃が走る。 プロローグに、小泉八雲の「盆おどり」を引用しているからだ。 物語冒頭には、浅見光彦は登場しない。 これは、シリーズが浅い読者にも...
内田康夫作品の中から、タイトルに地名が含まれていない作品をチョイス。 更に、小泉八雲という文学寄りの題材に惹かれる。 読み始めて、すぐに衝撃が走る。 プロローグに、小泉八雲の「盆おどり」を引用しているからだ。 物語冒頭には、浅見光彦は登場しない。 これは、シリーズが浅い読者にも違和感なく入れる要素といえる。 人気シリーズだと、どの作品から読んでいいか分からないこともある。 だがその点、内田康夫の手腕が光る。 冒頭に登場する女性は、主役の一人なので先入観なく読める。 舞台は、岡山県と島根県境に位置する人形峠。 ラフカディオ・ハーンが歩いた道を追い、ウラン鉱石採掘の実状に遭遇。 内田康夫得意の歴史風土と、社会性を見事に融合させた作品のひとつ。 現実と虚構の境が曖昧になるほどに、説得力のある内容。 プロローグがあれば、当然エピローグも存在する。 この作品では、浅見光彦モノでも珍しい終わり方をする。 タネを明かすわけにはいかないので、是非お読みください。
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プロローグに小泉八雲の作品があるがバカなので意味がわからん。 本章では原発関係が出てくる。たしかに石油に代わる新エネルギーとしての原発としては画期的なものだったかもしれないが、福島の事故を見たらさらに次のエネルギーに期待するしかない。 物語としては光彦はどちらの美女が好みだった...
プロローグに小泉八雲の作品があるがバカなので意味がわからん。 本章では原発関係が出てくる。たしかに石油に代わる新エネルギーとしての原発としては画期的なものだったかもしれないが、福島の事故を見たらさらに次のエネルギーに期待するしかない。 物語としては光彦はどちらの美女が好みだったのか気になる。
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昔、キャンプとかで恩原高原に行くのに人形峠を通りました。 やはり、地理的に知ってる場所が出てくるのは利点です。 峠の名前からしてちょっと怖いイメージがありましたが、こういう所以もあったのですね。ひとつ勉強になりました。
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動燃の取材で鳥取県を訪れた浅見光彦は、小泉八雲が「地獄」と評した宿で異父姉妹と出会う。姉妹は突然死した妹の父が、実は殺されたのではと疑っていた。テープに残された「カイダンの道」という言葉を手がかりに、浅見は調査を始める……!
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