センスをみがく文章上達事典 の商品レビュー
著者は国立国語研究所所長を経て現在早稲田大学教授、専攻は文体論・表現論。日本語の表現法、文章術の著書、および日本語の辞書・事典類の編纂に多数携わる。本書は川端康成、夏目漱石、坂口安吾、小林秀雄など著名な近代・現代文学者の作品を例示しながら、日本語の表現方法、文章の演出、構成などに...
著者は国立国語研究所所長を経て現在早稲田大学教授、専攻は文体論・表現論。日本語の表現法、文章術の著書、および日本語の辞書・事典類の編纂に多数携わる。本書は川端康成、夏目漱石、坂口安吾、小林秀雄など著名な近代・現代文学者の作品を例示しながら、日本語の表現方法、文章の演出、構成などについて非常にわかりやすく解説している。事典としての機能が充実しており、各章は比較的短くまとめられ、どこから読んでもよいように構成されている。巻末索引付き。文章を書く具体的課題を持っている人だけではなく、読み物としてもおもしろく、文学に親しむきっかけになる本ではないかと思う。この本を読んで、なにか作品を書いてみたくなった。今、構成を練っているところである。
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