1,800円以上の注文で送料無料

影との戦い の商品レビュー

4.4

108件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/07

魔法ができればなんでもできるわけではない。淡々としているけど引き込まれる。読み返すたび新しい印象が生まれる。

Posted byブクログ

2009/10/04

ナルニア国物語をよんだので、その延長線のような気持ちで読んだのですが…全然違いました。 断然こちらの方が面白いと思います。  考え方や世界観がとても重厚で哲学的。言葉の一つ一つが吟味され、強い力を感じます。 主人公のゲドも迷いながらも進んで行き、大きく成長していく姿がかっこいいで...

ナルニア国物語をよんだので、その延長線のような気持ちで読んだのですが…全然違いました。 断然こちらの方が面白いと思います。  考え方や世界観がとても重厚で哲学的。言葉の一つ一つが吟味され、強い力を感じます。 主人公のゲドも迷いながらも進んで行き、大きく成長していく姿がかっこいいです。 ただ1巻では後半部分から展開がよめてしまい、ちょっと残念でしたが。

Posted byブクログ

2009/10/04

今まで何度読み返して来ただろうか。 ちなみにまもなく公開、スタジオジプリの新作映画、「ゲド戦記」はこのシリーズの第3作、さいはての島へ―ゲド戦記 3が原作である。 中学一年の時に読書感想文を書くために読んで以来、時々無性に読みたくなる時があって、全部、途中まで、途中から、合わせ...

今まで何度読み返して来ただろうか。 ちなみにまもなく公開、スタジオジプリの新作映画、「ゲド戦記」はこのシリーズの第3作、さいはての島へ―ゲド戦記 3が原作である。 中学一年の時に読書感想文を書くために読んで以来、時々無性に読みたくなる時があって、全部、途中まで、途中から、合わせると数十回読み返してきた。読む者を引きつけるストーリー展開で一気に読むことができ、さらに読むたびに新しい発見がある。12歳の時には読み込めなかったことも今では読めるようになり、また心に留まる場所もやはりかつてとは異なる。 昔との違いはもうひとつ、今までは清水真砂子さんの訳でずっと読んできたが最近はル=グウィンの原作を読むようになった。

Posted byブクログ

2009/10/04

本当の魔法は、地味で、堅実で、密やかで、恐ろしいもの。でもそれが、確かに人々の救いになる。 私は2巻の「こわれた腕環」が一番好きです。

Posted byブクログ

2009/10/04

子供の時に読んで、その世界観に圧倒されました。この巻は子供時代〜青年時代のゲドが主人公ですが、若さからくる浅薄さや無謀さが伝わってきて、後の英雄へ思い入れが強くなります。影=自分の一部というメッセージ性も強く、何度読み返しても面白い。

Posted byブクログ

2009/10/04

One favorite volume of mine. An unusual great fantasy. The biography of a boy Ghedo with the power of magic. very excited !

Posted byブクログ

2009/10/04

時期ものとは言うな。アニメ化されようがされまいが、そんなことは関係なしに原作は面白いんである。ハイタカ少年の若さゆえの傲慢と挫折、「本当の敵」と向かい合うまでの逃亡と、彼を支えてくれる友や師匠のあたたかいまなざし――発表から今年で30年になる作品とは思えないね、これ。 ファンタジ...

時期ものとは言うな。アニメ化されようがされまいが、そんなことは関係なしに原作は面白いんである。ハイタカ少年の若さゆえの傲慢と挫折、「本当の敵」と向かい合うまでの逃亡と、彼を支えてくれる友や師匠のあたたかいまなざし――発表から今年で30年になる作品とは思えないね、これ。 ファンタジーの一つの到達点といって差し支えないっすよ。

Posted byブクログ

2009/10/04

やばっ、ゲド戦記、2巻までしか読んでない…!! カラスノエンドウが好きです。(何故この人?←いや、好きなものは好きなんですよ…

Posted byブクログ

2009/10/04

ユング派の分析家の方々が、何かと解釈や引用に持ってくる物語のひとつです。ジブリ効果で安価な本も出て、かなり手が出やすくなりました。 ユング派の人々がどういったことでこの本の話をよくするかといえば、まさにそのまま「影」のことに言及する時です。ユングが提唱した「影(シャドー)」のイ...

ユング派の分析家の方々が、何かと解釈や引用に持ってくる物語のひとつです。ジブリ効果で安価な本も出て、かなり手が出やすくなりました。 ユング派の人々がどういったことでこの本の話をよくするかといえば、まさにそのまま「影」のことに言及する時です。ユングが提唱した「影(シャドー)」のイメージにかなり近いところがあり、またその影との戦いがいかに命を懸けた大変なことで、難しい作業かを伝えるという点でこの本は秀逸だということでした。 内的なイメージを文章で表現するうえで、ファンタジーというものはかなり適した表現方法のように思います。この本も、ファンタジーという媒体を通して作者の意識的、無意識的な内的世界を表現している本と言えるでしょう。表現の為にファンタジーという手法をとったという感じで、あくまでファンタジーが先ではない作品です。なので、外面的で整った、「見せる」ということに意識を置いたファンタジー作品を好む方には面白くないのかもしれません。 私自身は、とにかくそんなことは関係なく個人的に好きな作品です。余計な「泣かせ文句」のようなものや感情表現などがない分、想像力が働くすてきな本だと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

物語の舞台はアースシーという架空世界。主人公のゲドは魔法使い。われわれの現実とは似ても似つかない生活世界で物語は展開する。けれど、ゲドの心の動きのありさまは、わたしたちの心に突き刺さってくる。ゲドを執拗に追い続ける「影」の正体と、「影」に対してゲドが最後に決着をつけた方法、そこに...

物語の舞台はアースシーという架空世界。主人公のゲドは魔法使い。われわれの現実とは似ても似つかない生活世界で物語は展開する。けれど、ゲドの心の動きのありさまは、わたしたちの心に突き刺さってくる。ゲドを執拗に追い続ける「影」の正体と、「影」に対してゲドが最後に決着をつけた方法、そこにこそ作者のメッセージがあり、わたしたちの心を揺さぶる思想性がある。優れた幻想こそが、架空世界から現実を照射するちからを持つことの好例。映画化なんかしない方がいい、幻想「文学」の傑作。

Posted byブクログ