十八の夏 の商品レビュー

光原百合(著者)

2016/02/11

恋愛小説に少しミステリ要素を追加した感じの短編集。切ない話が多い中で『ささやかな奇跡』という一編が秀逸。主人公の周囲の人々のあたたかな心づかいにほっこりさせられる。

2015/11/16

感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201511/article_5.html

2015/06/08

女の人が書いた文章だったのです( ´￢｀)表現がとても心地よかったのですが、殺人のないミステリとして（しかも短編集）やっぱり物足りなさは感じてしまったのです

2014/06/27

手元に小説がなくなったので、かつて大好きだった作品を再読。やっぱり素晴らしかった。
日常の謎系のミステリーで、謎解きの部分は既読だからわかってしまっているのだが、それでも楽しめた。
今回いちばんべたな「ささやかな奇蹟」が一番良かったなあと感じるのは、男の子父親という共感も加わったからかもしれない。

2014/06/21

再読。恐らく8年ぶりくらいです。

さらりと読めてしまう短編集です。
ミステリーだそうですが、恋愛小説のような印象です。ミステリー要素もあり、という感じ。

どの話もそれぞれカラーがあって良かったけど、最後の「イノセント・デイズ」のラストが良かったです。
胸がいっぱいになりました。

2014/01/11

花をテーマにした４つの短篇集
というのが世間一般の認識のようだけど、個人的には不倫とか不義というくくりの方がしっくりくる

「十八の夏」の男の子はとばっちり
まぁ、自分から火中の栗を拾いに行っているわけだけれども・・・

「ささやかな奇跡」はお互いの連れ合いがいないケースなので、倫理的にはOK

「兄貴の純情」は叙述トリックのオチが見え見えだけど、コメディとして面白い

「イノセント・デイズ」は後味悪すぎ

それぞれの話しはいいけど、物語の並び順が個人的には残念
「イノセント・デイズ」が最後だとどうしても読後感が悪くなるなぁ・・・

2013/11/20

B＋

４つの短編集

表題作はキャラが現実味帯びてなくて、微妙。
と思いきや、なかなかの意外さ。
ピュアでいい。

面白かった。

2013/09/25

　花をキーワードにした四つの短編が収録されたミステリー

　日本推理作家協会賞受賞の表題作『十八の夏』は結末が少し唐突な感じがしたものの、18歳の青年と大人の女性の単なる交流話にとどまらない意外な展開に転がっていって、さすが受賞作という出来だと思います。

　『ささやかな奇跡』は温かい筆勢と話の展開でタイトルから想像できるようにけっして派手な話ではないですが、心穏やかに、優しい気持ちになれる短編でした。

　『兄貴の純情』はミステリーのネタとしてはある程度想像できたものの、兄貴のキャラがとてもよかったです。あとがきに〈別の話で登場させたいキャラクター〉と書かれていたので、ぜひ期待したいところ。

　『イノセントデイズ』はかなりシリアスなミステリー。主人公の人に甘いと言われても優しさを貫き通す姿がかっこよかったです。

　ミステリー小説でもあるのですが穏やかな、また時には少し苦い恋愛小説の面もあって、どちらのジャンルの小説好きにもおススメできる短編集だったと思います。

　第55回日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞『十八の夏』
　2003年版このミステリーがすごい！6位

2012/10/21

本の裏にミステリーとありましたが、私はあまりミステリーとは感じませんでした。文も少し子供っぽい感じがした気もします。でも「誰かを殺さなければ―…」の台詞は、女性の気持ちが伝わってくるなと＼(^o^)／

2012/09/16

光原　百合の短編集。

カバーの裏書には、ミステリーとあったが、なんとなくほのぼのとするような、男女の出会いの風景が描かれている。