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娼年 の商品レビュー

3.7

768件のお客様レビュー

  1. 5つ

    140

  2. 4つ

    274

  3. 3つ

    250

  4. 2つ

    50

  5. 1つ

    15

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2009/10/04

やわらかな口調で描かれた物語だなあと。そのやわらかさが登場人物のありようにもつながっているように思える。……でも立ち読みする本ではなかった(笑)。

Posted byブクログ

2009/10/04

テレビで見かける石田衣良さんの作品。 穏やかそうな外見なので、どんな作風なのか気になってました。 娼年は、娼婦プラス少年。 いろんなことに退屈してた大学生が、娼夫として働き始める話です。 なかには先を読むのをためらうような、飛ばしたくなるような描写もありましたが、イヤラシサを感...

テレビで見かける石田衣良さんの作品。 穏やかそうな外見なので、どんな作風なのか気になってました。 娼年は、娼婦プラス少年。 いろんなことに退屈してた大学生が、娼夫として働き始める話です。 なかには先を読むのをためらうような、飛ばしたくなるような描写もありましたが、イヤラシサを感じない小説でした。 正しい人生なんて答えがでるものじゃなく、いい生き方なんてわからない。 「いい人生」の選択肢が多くなりすぎて、こういう本が売れたりするんだろうなって思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

かなしい、あたたかい気持ちが流れ込んできました。新幹線に乗る前に品川駅で買い、新大阪に着くまでに夢中で読破。翌日帰京するまでに、計3回。静香さんの手が領の頬を包むところで涙、シュミットさんが窓の外を指差すところでもう一度、涙。内面、外面ともにきれいになれる本だと思います。・・・ ...

かなしい、あたたかい気持ちが流れ込んできました。新幹線に乗る前に品川駅で買い、新大阪に着くまでに夢中で読破。翌日帰京するまでに、計3回。静香さんの手が領の頬を包むところで涙、シュミットさんが窓の外を指差すところでもう一度、涙。内面、外面ともにきれいになれる本だと思います。・・・ 領(主人公)くんや静香さんのように、相手の心をやわらかに受け止める人になりたいと思い続けて、これからを過ごそう。

Posted byブクログ

2009/10/04

スッと読めてしまう作品ではあったけど、なかなか良かったのでは。 深いテーマ故にくどくどとページを割く事も出来ただろうけど、何気なしにさらっと書いてあるからこそ考える所もあった。 濡れ場もあったけど、設定上それは仕方のない事だし、取り方によっては只のそういう小説と言われてしまう向き...

スッと読めてしまう作品ではあったけど、なかなか良かったのでは。 深いテーマ故にくどくどとページを割く事も出来ただろうけど、何気なしにさらっと書いてあるからこそ考える所もあった。 濡れ場もあったけど、設定上それは仕方のない事だし、取り方によっては只のそういう小説と言われてしまう向きもあると思うけど、私はそうは思わなかった。 (エロ小説としか取れなかった人は、それはそれでいいんじゃないかと思う。) 女性をセックスの相手としか見ていなかった主人公が、様々な女性の様々な美点に気付いていく課程がなかなか面白く読めた。 主人公は男娼という設定ながら、”金の為にセックスする”という本来の定義から離れて、あたかも一人一人の女性と”恋”をしているかのように描けていた点も良かった。

Posted byブクログ

2009/10/04

確かこれ、直木賞の候補になっていたような…。(微妙な記憶)下半身が疼くような小説でした。(笑)ああ、でもこういう世の中の憂いを全て身につけちゃったような、悩ましげな子っているよなぁって感じ。この話でリョウくんを買った女の人たちはお金で男の子を買うというより、お金でエクスタシーを買...

確かこれ、直木賞の候補になっていたような…。(微妙な記憶)下半身が疼くような小説でした。(笑)ああ、でもこういう世の中の憂いを全て身につけちゃったような、悩ましげな子っているよなぁって感じ。この話でリョウくんを買った女の人たちはお金で男の子を買うというより、お金でエクスタシーを買う感覚なんだと思う。出しちゃえば、とりあえず頂点に達する男の人とはそこが決定的な違いで、女の体は色々あるんですヨ!…というわけで、男たちよ、読みなさい。(笑)

Posted byブクログ

2009/10/04

「これ、官能小説?」と思ってしまいました。それくらいの内容のものが次々と出てきたので。でも、官能だったらもっと細かい描写になるか・・・多分。読んだことないけど。ただ、この作者は男性なのに、いかにも女性の気持ちがわかりきってるかのように書かれていたのですごいと思いました。

Posted byブクログ

2009/10/04

結構好きだなー。 最後の方の 「どこまでも正しいメグミは強制をやめないのに 法や常識の外にいる咲良は最後の瞬間までぼくの自由を大切にしてくれる。」 とか。

Posted byブクログ

2009/10/04

なにか不思議な透明感のようなものを感じる本。一人称で書かれた文章は読みやすいしさらさらと過ぎて行ってしまって何をつかんだのかわからないような感じになってしまうのだ。一人称だから、主人公リョウの外観とかが描写されてないところにもあるのかもしれない。周囲の描写は彼の性格をあらわすかと...

なにか不思議な透明感のようなものを感じる本。一人称で書かれた文章は読みやすいしさらさらと過ぎて行ってしまって何をつかんだのかわからないような感じになってしまうのだ。一人称だから、主人公リョウの外観とかが描写されてないところにもあるのかもしれない。周囲の描写は彼の性格をあらわすかとも言うように繊細だ。冒頭の「夢には足音がある。」なんかのところ、あるいは「テーブルのうえには水滴で白くくるまれたグラスが浮かんでいた。ガラスの支柱は黒い壁を透かして見えない。組んだ足先だけが月の光に浸っていた。」ここなんかすごく「ぞくっと」する。 題材が「娼夫」(笑)なのだしどろどろした感じになるのかな、と思ったのだけれど。この人やっぱりうまいわ

Posted byブクログ