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上司は思いつきでものを言う の商品レビュー

3.4

98件のお客様レビュー

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2022/07/11

上司が思いつきでものをいうのは、故郷をなつかしむひとが故郷からやってきた若者の改革プランにケチをつけるのに似ていると、著者は卓抜な比喩で説明します。上司は「現場」から離れてしまっているにもかかわらず、会社が現場を収奪する「上から下へ」の流れはあっても、「下から上へ」の流れがなくな...

上司が思いつきでものをいうのは、故郷をなつかしむひとが故郷からやってきた若者の改革プランにケチをつけるのに似ていると、著者は卓抜な比喩で説明します。上司は「現場」から離れてしまっているにもかかわらず、会社が現場を収奪する「上から下へ」の流れはあっても、「下から上へ」の流れがなくなってしまったことが、思いつきでものをいう上司の出現の理由だと述べられます。 本書の最後には、儒教的伝統と民主主義の葛藤のなかに置かれている日本の社会状況について解説がなされていますが、もうすこしていねいに説明してほしいという気もしました。 冒頭に紹介されている、「よく考える」と「ちょっと考える」のちがいについての考察も、著者らしい鋭い視点からの分析がおこなわれていて、おもしろいと感じました。

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2014/04/03

 終始うなずきながら読んでしまいました。こういうことってあるよなあ。  それにしても、埴輪の製造販売のたとえといい、最後の儒教の話といい、話の展開がすさまじいですね。思いつきで書いているようで、計算して書いているのでしょうね。

Posted byブクログ

2014/03/13

あきれてみせる、という戦略 システムへの理解不足から生じる、部下から「上司」へのミスコミュニケーションの構造を語ったもの。 会社システムのなかで、上司は部下にとって「上司」であると同時に上司の上司にとっては「部下」となる特殊な立ち位置におり、それが部下からはうかがい知れない発...

あきれてみせる、という戦略 システムへの理解不足から生じる、部下から「上司」へのミスコミュニケーションの構造を語ったもの。 会社システムのなかで、上司は部下にとって「上司」であると同時に上司の上司にとっては「部下」となる特殊な立ち位置におり、それが部下からはうかがい知れない発想をもたらしている、という指摘が光ります。 「上司がバカ」なのでも、「部下が愚か」なのでもなく、それぞれの立場の違いがもたらす構造的な行き違い。定年までヒラとして勤め上げたオジサンの諦観、組織から飛び出す人、その背景が少しわかったような気がします。 ○日本のサラリーマンにいかなる欠点があろうとも、「上司が思いつきでしかものを言わない」という組織的な欠陥に比べれば、そんなことはどれほどのことでもあるまいと、思ったのです。 ○あなたは、「真面目な回路」で思考をする。それに対して、「思いつきだけでものを言う上司」は、それを超えた「真面目じゃない回路」で思考をするのです。だから、あなたはそのテの上司にやすやすとだまされて、ヤケ酒をあおらなければならないのです。 ○「上司」と呼ばれるようになると、その立場上、「人としてのもろさ」が露呈しづらくなるからです。「上司」の中にも、「人としてのもろさ」があります。でも、それを露呈してしまったら、立場上困ったことになります。だから、それをカヴァーする必要が生まれます。それを、さっさと自分でカヴァーしてしまうから、上司の「人間性」は見えにくくなるのです。

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2014/02/18

その議題に対して、それを解決するための“答え”を期待せんでもなかったが、まぁ…もやもやしたまま終わった感じ(笑) 上司、というかひいては日本企業の、今に至っている背景をやんわり掴めたという視点では良かったかな。 チョイややこしい言い回しで読みづらいっちゃ、読みづらいww

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2014/01/13

4~5年前のベストセラーを再読。 “「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来にまで遡り、とてもスリリングに解剖していく。「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、懇切丁寧な今後の道中案内の書。”―あらすじより。 第一章:上司は思いつき...

4~5年前のベストセラーを再読。 “「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来にまで遡り、とてもスリリングに解剖していく。「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、懇切丁寧な今後の道中案内の書。”―あらすじより。 第一章:上司は思いつきでものを言う 第二章:会社というもの 第三章:「下から上へ」がない組織 第四章:「上司でなにが悪い」とお思いのあなたへ 『上司は思いつきでものを言う』をテーマに、日本のサラリーマン社会を考察。 ビジネス書というよりはサブカル本って感じですね。 読み物としては面白いけど、簡潔にまとめれば、これほどページ数なくてもよいのでは?根本的な解決にもなってない気もします。 うーん…タイトル負け? でもこのタイトルは秀逸。ネーミング力を評価して☆☆☆。

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2013/10/06

仕事人間になって早10年以上が過ぎ、知らぬ間に上司と呼ばれることも出てくる立場になってきた。こればかりは、なりたくないからといって回避できる訳でもなく、誰しもが否が応にも“上司”になっていく。でもやっぱりまだまだ上に文句言ってたいと思う自分と、それじゃダメ、しっかり下を引っ張れる...

仕事人間になって早10年以上が過ぎ、知らぬ間に上司と呼ばれることも出てくる立場になってきた。こればかりは、なりたくないからといって回避できる訳でもなく、誰しもが否が応にも“上司”になっていく。でもやっぱりまだまだ上に文句言ってたいと思う自分と、それじゃダメ、しっかり下を引っ張れるようにならなきゃと思う自分と。上司になる前には上司じゃなかった自分がいた訳で、そのときの感覚を忘れないように上司を演じていけば、それなりにいいんじゃないか、と思います。ってこれ、この本の感想じゃないかも(苦笑)

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2013/09/16

タイトル勝ちな本だなー。上司が思いつきでものをいっている(ようにみえる)のは、上司云々の問題ではなく、日本の企業組織のありかた、に根っこがあるよってお話。企業の話から、(古くは平安時代から)官僚が支配してきた日本の歴史背景、キリスト教ベースの西洋との比較等々どんどん話が大きくなっ...

タイトル勝ちな本だなー。上司が思いつきでものをいっている(ようにみえる)のは、上司云々の問題ではなく、日本の企業組織のありかた、に根っこがあるよってお話。企業の話から、(古くは平安時代から)官僚が支配してきた日本の歴史背景、キリスト教ベースの西洋との比較等々どんどん話が大きくなっていってどうやって収束させていくのかしら、、、と思っていたらけっこう無理やりまとめてた。(本人もそういっている)この思考に賛成かどうかは置いておいて、この思考の展開能力とそれを文章にできるのは素直にすごいと思った。 元来、株式会社制が日本に合わないというのには妙に納得した。

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2013/06/27

これまでを否定して、改めようとする若手と、これまでの誤りを認めたくない上司の間で、それでも「現状はだめだ」という認識が共有された時、上司の突拍子もない「思いつき」が生まれる、という話。 後半は、歴史的な観点からの日本文化論。 上に立つ人ほど徳があることになっている日本的儒教受容が...

これまでを否定して、改めようとする若手と、これまでの誤りを認めたくない上司の間で、それでも「現状はだめだ」という認識が共有された時、上司の突拍子もない「思いつき」が生まれる、という話。 後半は、歴史的な観点からの日本文化論。 上に立つ人ほど徳があることになっている日本的儒教受容が、「上司はもしかしたらバカかもしれない」という前提のもと、上司を立てながらものをいう必要がある、という話。 日本は「遅れた国」というコンプレックスから、努力により軍事的脅威を与えずにものを売ることに成功するようになった、という議論が終盤にあった。 この歴史観は・・・どうなのだろう?若干疑問が残る。 内容には全面的に同意できないが、ただ話していることをそのまま書いたようjな文体ながら、論理的に組み立てられた本だと思う。 なんだかちょっと粘着質的に思えたのは気のせいか? 独特の感触がある本。

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2013/04/23

難しい相手様と関わるようになったので、読んでみた。勉強になった。読みやすかった。 上司の話⇨会社の話⇨社会の話⇨官僚と民間の話⇨歴史を振り返り儒教へ と展開していける作者がすごい。

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2013/02/05

上司も会社というピラミッドのなかの一員。 さいごのほうの現場の意見を吸い上げたからこそ日本は発展したってのにちちょっとだけ救いを感じた。 が、会社という組織で働き続けることに絶望。 そうさんありがとうございました。

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