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江戸川乱歩全集(第2巻) の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2010/04/10

第2巻にして、いきなり 「書けない〜」 と叫んでいる江戸川乱歩でありました。 割とこの全集は、年代順に並んでいるようなので、その後、28巻分も文章(小説だけではないけれど)を書いたというのは、すごいですねぇ。 1巻で、本が2〜3冊分はありますから、少なくとも60冊ぐらいは書...

第2巻にして、いきなり 「書けない〜」 と叫んでいる江戸川乱歩でありました。 割とこの全集は、年代順に並んでいるようなので、その後、28巻分も文章(小説だけではないけれど)を書いたというのは、すごいですねぇ。 1巻で、本が2〜3冊分はありますから、少なくとも60冊ぐらいは書いていることになります。 で、わたしが江戸川乱歩にもっている猟奇的なイメージは、このあたりの作品のようです。 おもしろいと思うけど、このあたりの作品の評価が、乱歩自身低いのは、本人が、 「こんなんじゃなくて、本格推理を書きたい!!」 と思っていたからなんだろうなぁと思います。 1巻を読むと、もともとが、本格推理をさらにひねったところから出発しているので、自分の作品のアラや、限界が見えちゃうんだろうなぁと思います。 しかし、古今の名探偵が思わせぶりでイヤな奴なのは、もしかしたら、作者がそのときにはトリックを考えられていないからいもしれないと思ったりして。 まあ、あんまりすぐに推理を披露しちゃうと、お話が続かないのだけど……。

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2009/10/04

乱歩的理想のテーマパークを描いた作品だと思うけど、いかんせん悪趣味すぎて(褒め言葉)なにがなんだか。 ラストはなかなか私好みでした。

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2009/10/04

人見廣介の想像力即ち江戸川乱歩の夢想は見事。実際にパノラマ島を再現して乱歩テーマ・パークを作ってもらいたい(笑)ある意味ディズニー以上だ。

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2009/10/04

めくれる花びら。偽の妻、夫への愛。極彩色で悪夢を綺麗に書き抜いた春の私には衝撃的だった作品。くらくらする。

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2009/10/04

「パノラマ島綺譚」は乱歩の作品ではあまり賞賛はされませんが、個人的に思い入れの強い作品。 文字通り花火のように散った男の儚さが乱歩の美しい世界観を象徴しています。

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2009/10/04

全集なので5,6本入っているのですが、やっぱりオススメは表題作のパノラマ島綺譚でした。今まで読んだ本の中で一番美しい。あの終わり方は本当にたまりませんでした。どうせなら私もあのくらい綺麗に散って死にたいわ。

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2009/10/04

江戸川乱歩って「カー問答」のような海外本格ミステリの扇動者としては超一流だったと思うけれど、実作者としてはどうだったんだろう。彼の資質はむしろ今ならばファンタジーとか幻想小説とかホラーとか、そっちの方あったのではないだろうか、というのは例えばこんな全集を読めば誰でも感じる感慨。そ...

江戸川乱歩って「カー問答」のような海外本格ミステリの扇動者としては超一流だったと思うけれど、実作者としてはどうだったんだろう。彼の資質はむしろ今ならばファンタジーとか幻想小説とかホラーとか、そっちの方あったのではないだろうか、というのは例えばこんな全集を読めば誰でも感じる感慨。その中でもこの「パノラマ島奇譚」のビジュアルなイメージは鮮烈。正直これを初めて読んだ中学生にとってはインパクトが強すぎた。

Posted byブクログ