1,800円以上の注文で送料無料

蒼穹の昴(2) の商品レビュー

4.3

149件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2009/10/04

『「何を言ってやがる。手足の揃ったおまえにできないことはひとつもない。人間はできないと思ったら、まっすぐに歩くことだってできやしねえんだ。町に出て、ぐうたら生きているやつの格好を見てみろ。どいつもこいつも、野良犬みてえによろよろと歩いてやがる。胸を張って、しっかり前を見ながら歩く...

『「何を言ってやがる。手足の揃ったおまえにできないことはひとつもない。人間はできないと思ったら、まっすぐに歩くことだってできやしねえんだ。町に出て、ぐうたら生きているやつの格好を見てみろ。どいつもこいつも、野良犬みてえによろよろと歩いてやがる。胸を張って、しっかり前を見ながら歩くことが、一番むずかしいんだ」』

Posted byブクログ

2011/08/16

西太后は残忍な悪女だった、と言われていて、私もそうだと思ってたんですが、この作品に出てくる西太后はだいぶ違いました。初めは昔の賢帝の亡霊に取り付かれた女の人かと思ったけど、どうもそれだけではないらしい。なんだかとても魅力的なキャラクターです。そして、私がびっくりしたのは「え、嘘だ...

西太后は残忍な悪女だった、と言われていて、私もそうだと思ってたんですが、この作品に出てくる西太后はだいぶ違いました。初めは昔の賢帝の亡霊に取り付かれた女の人かと思ったけど、どうもそれだけではないらしい。なんだかとても魅力的なキャラクターです。そして、私がびっくりしたのは「え、嘘だったの!?」ということ。

Posted byブクログ

2009/10/04

宦官ってすごい。麻酔なしで術後3日間は水を飲んじゃ駄目だなんで、不衛生極まりない状態で無事宦官になれる人はラッキーだったんですな。

Posted byブクログ

2009/10/30

『中国歴史小説』 取っつきにくさはあるが、読めば止まらない。科挙、宦官、男の死に様を見届ける女、母性愛、夢と希望の昴。4冊とおして、心を打たれて涙が流れた。

Posted byブクログ

2009/10/04

えー、春児って男前やったんですね。知らんかった。てか、「オイラ」なんて言ってた頃とは比べ物にならない位頭角現してますよ、びっくり!文秀が優秀なのは始めから分かってたけどサ。春児が異例の大出世して今後文秀とどんな人間模様を描いてくるかがとても楽しみ♪しかし、?巻では乾隆帝とカスティ...

えー、春児って男前やったんですね。知らんかった。てか、「オイラ」なんて言ってた頃とは比べ物にならない位頭角現してますよ、びっくり!文秀が優秀なのは始めから分かってたけどサ。春児が異例の大出世して今後文秀とどんな人間模様を描いてくるかがとても楽しみ♪しかし、?巻では乾隆帝とカスティリオーネとのお話はなかったね…。好きやったのに。しゅん。。。。(20060326)

Posted byブクログ

2009/10/04

舞台は、西太后の仕切る宮廷へ。西太后の、贅沢を尽くし、気に障ると使用人を打ち殺す恐ろしい姿と、光緒帝を愛し、国を憂える姿の書き方に驚きました。西太后に仕える春雲と、対立関係にある皇帝に仕える文秀のこれからが気になります。中国宮廷のことがわかる点も歴史好きにはオススメ。

Posted byブクログ

2009/10/04

清帝國は何故亡んだのか? 同じやうに帝國主義列強の侵略にさらされて、日本は江戸幕府は崩壞したものの大日本帝國として再生したのに、 國力からいへば比較にならぬほど強大な清帝國が滅亡したのは何故なのか? その理由は樣々あるが、よく云はれることに以下の2つがある。 まづ第一に、科擧...

清帝國は何故亡んだのか? 同じやうに帝國主義列強の侵略にさらされて、日本は江戸幕府は崩壞したものの大日本帝國として再生したのに、 國力からいへば比較にならぬほど強大な清帝國が滅亡したのは何故なのか? その理由は樣々あるが、よく云はれることに以下の2つがある。 まづ第一に、科擧によるがちがちの官僚制度が整備されてゐて、新しいことを行なふに際してのエネルギーに缺けてゐたこと。 次に、宦官が裏の力を持ち、宦官に取り入らねば皇帝に話が通じなかつたこと。 さて、本作品はまさに亡びゆく清帝國を描いてゐる。 主たる登場人物のうち、一人は科擧に合格して進士登第を果したエリート官僚。 もう一人は、かつてそのエリート官僚の使用人だつたが、自ら一物を切除して宦官となり、西太后の寵臣となつた。 この二人がそれぞれの立場から激動の時代を乘り越えんとする。 いづれも國のために出來る限りの力を盡すのだが・・・ この小説には世界史で習ふやうな歴史上の人物がたくさん登場する。 康煕帝、乾隆帝、光緒帝、西太后、李鴻章、袁世凱、康有爲、伊藤博文など。 そして郎世寧ことカスチリオーネのエピソードも織込まれてゆく。 この作品を讀んで、清が亡びた理由は、先に擧げた二つだけではないことがよくわかる。 確かにこの二つは日本との違ひといふ上では大きなことだらう。 しかし、本當の理由は、大きな歴史の流れそのものだと云つてよいのだと思ふ。 それでは何を云つたことにもならない? さうかもしれない。 しかし、この小説を讀んでみれば私の感想も理解できやう。 この小説の主人公は、亡びゆく清帝國そのものであり、歴史のうねりそのものなのだ。 2004年11月30日讀了

Posted byブクログ

2009/10/04

さて、主人公の春児さんも文秀さんも天に導かれて、檜舞台へ あがりつつあるです。少しでも知ってると、もっと面白いかもしれないですが、 歴史の得手不得手関係なく、お読みできるかと存じます。

Posted byブクログ

2020/07/15

欧州列強には植民地経営によって自国を富ませてきたという長い歴史がある。そしてこの東洋の大帝国をいかにして収奪するかは、地球上に残された最後にして最大の懸案にちがいなかった。(p.63)

Posted byブクログ