ドリアン・グレイの肖像 の商品レビュー
この作品の耽美的傾向…
この作品の耽美的傾向は、以降の作品のひとつのモデルになっていますね。だからこの作品そのものの衝撃が減っているという気がしました。
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実に豪奢で退廃的。醜…
実に豪奢で退廃的。醜く変わって行く肖像画の描写は迫力があります。なのに自堕落な生活に少し憧れます。
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著者の代表作の一つ。…
著者の代表作の一つ。快楽主義の生活を送る美貌の青年ドリアンは、堕落と悪行の日々を重ねる。彼の罪悪はすべてその肖像に現われ・・・。この妖しくもあり、また怪しげな雰囲気は心惹きよせらるものがあります。
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美青年の描写を敬遠さ…
美青年の描写を敬遠される方もいるかもしれませんが、外見というより、魂・内面性の美しさを描いているので、そう気になりません。美への執着と狂気に関するテーマも、もちろん素晴らしくエキサイティングなのですが、ドリアンを教えに導くヘンリー卿の逆説と諧謔もいいです。
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自分の肖像にナイフを…
自分の肖像にナイフを突き刺すシーンはさすがにビビリました。
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耽美でホラー、ミステ…
耽美でホラー、ミステリーな趣もあり、ゴシックな世界を楽しむことが出来ます。
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とにかく恐ろしい。 読んでいくうちに、自分もヘンリー卿が紡ぐ言葉の虜になっていくようだった。美しく、繊細な文学。 間違いなく私の人生を変えた1冊です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
悪に徹していれば、美しいまま「堕落の象徴」として生きられたのに、「良心」とか「贖罪」なんて人間的な揺らぎを見せたからこそ、肖像画に逆襲され、結果として「美しさの仮面を剥がされた」残念だ。
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消極的だった主人公が自分の美しさを認めて開き直るところは三島由紀夫の禁色っぽい。 快楽主義者に唆されて行動思考様式がまったく異なってしまうところも。 ただ、こだわりの美的意識のせいか、時折冗長で本筋から外れてしまっていて読みづらい。ラストも予想通り。
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中盤の、モノと逸話が延々と並ぶ章で挫折しそうだった。 読了後に振り返ってもそのあたり丸々飛ばして差し支えなかったと思うが、教養があれば、何か主題との関連性を見出だせたりするのだろうか…。 前半ドリアンを支配する気満々だったヘンリー卿、のモノローグが、後半にも欲しかった。 読...
中盤の、モノと逸話が延々と並ぶ章で挫折しそうだった。 読了後に振り返ってもそのあたり丸々飛ばして差し支えなかったと思うが、教養があれば、何か主題との関連性を見出だせたりするのだろうか…。 前半ドリアンを支配する気満々だったヘンリー卿、のモノローグが、後半にも欲しかった。 読了後に、より新しい訳がいくつかあったこと、さらに24年に角川文庫で挑戦的な新訳が出ていて、その注釈と解説も親切充実らしいことを知る。調べず手に取ったのが悔やまれる、、
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