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民族と言語(1) の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2021/01/21

ロシア帝国末期からソ連解体までの民族・言語問題について記述された学術書。本書はソ連で実施された政策が失敗であり、欠陥があったから解体したのだ、というような単純な図式を批判し、他方ソ連を擁護せず、中立的且つ一般的にソ連における民族・言語問題を取り扱っている。当時の政策や各共和国の状...

ロシア帝国末期からソ連解体までの民族・言語問題について記述された学術書。本書はソ連で実施された政策が失敗であり、欠陥があったから解体したのだ、というような単純な図式を批判し、他方ソ連を擁護せず、中立的且つ一般的にソ連における民族・言語問題を取り扱っている。当時の政策や各共和国の状況、その当時の問題などを詳細に説明している。また脚注も充実しており参考文献も引きやすい。本書は民族・言語研究、はたまた一般人文科学における基礎がしっかりしているため、論文を執筆する際大変お世話になった。

Posted byブクログ

2009/10/07

ソ連期の民族政策を言語面から読み解くという力作。ソ連の民族政策が頻繁に変化していた事や必ずしも押しつけではなかった事など新しい理解も多い。その反面、ソ連構成国という大枠に囚われているので、ロシア構成国のチェチェンやタタルスタンなどは無視されている。民族問題と言語問題を考える際には...

ソ連期の民族政策を言語面から読み解くという力作。ソ連の民族政策が頻繁に変化していた事や必ずしも押しつけではなかった事など新しい理解も多い。その反面、ソ連構成国という大枠に囚われているので、ロシア構成国のチェチェンやタタルスタンなどは無視されている。民族問題と言語問題を考える際にはロシア構成国への制作も興味深いのだが。

Posted byブクログ