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ダンス・ダンス・ダンス(上) の商品レビュー

4.2

414件のお客様レビュー

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2009/10/04

この作品は村上春樹の全作品中最も明るく華やいだ雰囲気を持ち、外に開いた作品ではないかと思う。時を経たことで主人公のスタンスも微妙に変わり、以前には無かったユーモアが加味されている。そして、その可笑しさは物語の雰囲気を作る上で重要な役割を果たしている。脇を固める登場人物も、娼婦、警...

この作品は村上春樹の全作品中最も明るく華やいだ雰囲気を持ち、外に開いた作品ではないかと思う。時を経たことで主人公のスタンスも微妙に変わり、以前には無かったユーモアが加味されている。そして、その可笑しさは物語の雰囲気を作る上で重要な役割を果たしている。脇を固める登場人物も、娼婦、警察、芸能人、写真家、小説家、詩人など皆個性的で、特に14歳の少女ユキの描写は非常に上手く、彼女と主人公の掛け合いはこの作品の見所の一つだ。場面も、北海道、東京、ハワイと様々に変わり、飽きさせない

Posted byブクログ

2009/10/04

青春三部作のその後。「僕」がだいぶ大人になっていますし、雰囲気もとっつきやすいです。この生き方は重いですが、美しくもあります。

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2009/10/04

もしも、わたしがとてつもなく小さくて、家庭環境が複雑だったと想像した時に、かけてもらいたいのはきっとこんな言葉なんだろうって思う。

Posted byブクログ

2009/10/07

個性的な登場人物達が魅力的。分厚いけれど一気に読みたくなる。淡々とした主人公の「僕」がいい味を出していて好感が持てる。ユーモアセンスの光る文体に時々クスッと笑ってしまう。でも時々、抽象的すぎて言わんとしていることがわからない部分もあった。「羊男」の正体が不明なのは、私が過去の著書...

個性的な登場人物達が魅力的。分厚いけれど一気に読みたくなる。淡々とした主人公の「僕」がいい味を出していて好感が持てる。ユーモアセンスの光る文体に時々クスッと笑ってしまう。でも時々、抽象的すぎて言わんとしていることがわからない部分もあった。「羊男」の正体が不明なのは、私が過去の著書を読んでいないかららしい。それは失敗。一体「僕」は何とどう繋がっているんだろう?取りまく環境がどんどん変化するのが面白いし、異次元空間と結びつくという展開が想像力を掻き立てる。すぐに下巻を手に取りたくなった。

Posted byブクログ