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旅行者の朝食 の商品レビュー

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142件のお客様レビュー

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2017/09/06

ロシア語通訳として、また名エッセイストとして知られる米原さんの食べ物に関するエッセイ集。ロシアとかチェコとか、はたまた神戸とか世界各地、とりわけ西欧とかアメリカとかよく見聞きするのでない地域の食のことが出てくるのが面白い。 珍しいもの、食べ慣れないものを食べられるかどうかで性格が...

ロシア語通訳として、また名エッセイストとして知られる米原さんの食べ物に関するエッセイ集。ロシアとかチェコとか、はたまた神戸とか世界各地、とりわけ西欧とかアメリカとかよく見聞きするのでない地域の食のことが出てくるのが面白い。 珍しいもの、食べ慣れないものを食べられるかどうかで性格が見えるというのは、たぶん当たっていて、わりと食わず嫌いなゴルビーに対し、生ものでも何でも好奇心旺盛に食べるエリツィンという比較はなるほどと思わせる。そこに、期せずして民主化が進んだゴルビーと、最終的にロシア初代大統領になったエリツィンの違いを見るあたりも面白い見立て。というか、ゴルビーってそういう役回りだったんだという感じで、自分のゴルビー認識と違ってた。 果たしてプーチンはどうだろう。たぶん、食わず嫌い派なんじゃないかな。

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2017/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題名は、ロシア人ならちょっとでも言及されると思わずニヤリとせずにはいられない程不味い、缶詰だそう。 そう言えば、カート・ヴォネガットの「チャンピオンたちの朝食」は、昔のコーンフレークのキャッチコピーで、(一定世代以上の)アメリカ人なら誰でもピンと来る…と訳者が註釈してた。 食文化の壁って厚いなあ〜〜

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2017/08/11

NHKのグレーテルのかまどで一部紹介されていて気になった本。 出てくる異国の食事に興味がひかれる。 食べるためだけの旅行もいいかもと思った

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2017/04/04

『旅行者の朝食』だなんて なんて魅力的な響きでしょうか~ どんなものか知りたくなって どんなのものか食べたくなる あくなき追求は見事です! さあ~米原さんと一緒に 食と文化を旅しましょう~ 私も食べる前にこの本で“サラミ”の正体を知っていたら 今ごろ食べてはいないですね~...

『旅行者の朝食』だなんて なんて魅力的な響きでしょうか~ どんなものか知りたくなって どんなのものか食べたくなる あくなき追求は見事です! さあ~米原さんと一緒に 食と文化を旅しましょう~ 私も食べる前にこの本で“サラミ”の正体を知っていたら 今ごろ食べてはいないですね~~

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2017/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2004年刊(一部の初出1999~02年)。  著者の類稀な好奇心・博学博識、海外での長期生活から湧き出るグルメ?エッセイ。いやむしろ、食を定点にしたロシア文化紹介本の趣きだ。  彼女の体験はロシアは固より、英仏伊等も含まれる一方、その博識はアニメや童話、さらには福音書やロシア人のエッセイに及ぶ。  全部面白いが、一番爆笑したのは、一ヶ月近くのシベリア滞在譚。著者は同行クルーと帰国直後に初めに食べる品として市販弁当は絶対にしないと盟約した。にも関わらず、幼子がそれを美味しそうに食しているのを見、堪らず反故にした件。  何でもないタコ型ウィンナーですら郷愁と美味を生む。和食が日本人の奥底を規定している事実をまざまざと感じさせるものだ。

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2016/09/14

ロシア語同時通訳者の米原万里さんによる、食べ物やウォッカに関するエッセイ。おちゃらけた感じかと思いきや、博識をベースにきちんとリサーチした、まじめな考察だった。本書を読み終わると、ちょっとしたトリビアネタが手に入る。 キャビアの話と、トルコ蜜飴の話が特に面白かった。 米原さんは本...

ロシア語同時通訳者の米原万里さんによる、食べ物やウォッカに関するエッセイ。おちゃらけた感じかと思いきや、博識をベースにきちんとリサーチした、まじめな考察だった。本書を読み終わると、ちょっとしたトリビアネタが手に入る。 キャビアの話と、トルコ蜜飴の話が特に面白かった。 米原さんは本当に各方面に知識が深く、著作がどれも興味深い。日本語もうまいので、安心して読める。超売れっ子翻訳者という本業ながら、きちんと調べて、これだけ内容が濃い本を次々に出版して、早逝てしまった著者を尊敬してやまない。

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2016/06/23

没後10年ということで、初めて読んでみました。食べ物に関連したエッセイで、著者らしく取り上げるものがワールドワイド。聞いたことのないような食べ物も紹介されてました。特にハルヴァへの執着が凄い……そんなに美味しいなら食べてみたいぞ。古い文献を参考にしたり食への探求心が素晴らしい。ち...

没後10年ということで、初めて読んでみました。食べ物に関連したエッセイで、著者らしく取り上げるものがワールドワイド。聞いたことのないような食べ物も紹介されてました。特にハルヴァへの執着が凄い……そんなに美味しいなら食べてみたいぞ。古い文献を参考にしたり食への探求心が素晴らしい。ちびくろサンボのホットケーキや桃太郎のきび団子を考察しているあたりも面白かった。私も米原さんと同じ「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」タイプの人間なので、楽しく読むことができました。

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2016/01/30

「イギリスはおいしい」を読みながら思い出したので追加。自身の海外滞在期の食事情って、誰にとっても深い傷痕を残すというか、語らずには居られないというか、忘れられない思い出になったりするものですが、これが他人様の経験談も楽しく読めてしまうというのは一体どういうわけなのか。食べ物そのも...

「イギリスはおいしい」を読みながら思い出したので追加。自身の海外滞在期の食事情って、誰にとっても深い傷痕を残すというか、語らずには居られないというか、忘れられない思い出になったりするものですが、これが他人様の経験談も楽しく読めてしまうというのは一体どういうわけなのか。食べ物そのものだけでなく、誰とどこでどんな時にどうやって食べたか?ってすごく大事ですよね。人間の脳の思い出補正機能が最も威力を発揮する分野は味覚なのかしらん。しかしハルヴァ食べたい。

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2015/12/05

多分まだ、読む時期でないのだろう。 何度も手には取るのだが、読み進められない。 自分にとっての旬ってある。

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2015/07/14

初めて本袋会に参加し、ドキドキしながら受け取ったのがこの本でした。「旅行者の朝食」というタイトルから、旅行記だと思い読み始めたのですが、中身は徹頭徹尾作者の食に対する思いが詰まった内容のエッセイ本でした。 私も含め、ロシアという国には、憧れや好奇心、そして得体のしれない国という...

初めて本袋会に参加し、ドキドキしながら受け取ったのがこの本でした。「旅行者の朝食」というタイトルから、旅行記だと思い読み始めたのですが、中身は徹頭徹尾作者の食に対する思いが詰まった内容のエッセイ本でした。 私も含め、ロシアという国には、憧れや好奇心、そして得体のしれない国という畏怖の観念を持っている方が多いと思います。 しかし、たとえそんな国であっても、同じ人間である以上は食への関心は存在するし、時には食への関心を通して分かり合えるのかもしれない、そんなことを読了後に感じました。 そして作者の方の飽くなき食への探究心を感じる文章は、文章から食べ物の薫りが漂いそうというか、とにかくお腹が減る描写が多く、会社帰りの電車の中で読んでいた自分には、ある意味でキツかったです。 作中には、日本の食に関する本を海外駐在の際に見せられ、悶絶した駐在員の話がでてきましたが、その気持ちたるや、自分が得た感情の10倍も100倍にも達したのでしょうね。 (@miruhi)

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