旅行者の朝食 の商品レビュー
食いしん坊(食い意地張ってる方)には超オススメの一冊です。 全く食いしん坊ではない私ですら、楽しく読めたくらいですから、食いしん坊の方が楽しく読めない訳がない❗
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米原さんの本は本当面白い。ためになるような話も面白くかける方。 食べ物はやっぱり大事。食べるために生きるというのは本当。美味しいもの食べに行きたいなぁ~。お寿司‥
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
米原万里さんは愉快な人です。エピソードも文章も面白いし興味深い。 特に今はロシアについてマイナスイメージが強い風潮だけれど、このエッセイでのロシアやソビエトのエピソードは笑ってしまうものも多いです。タイトルになってる缶詰の名前はしばらく忘れられない。 絵本や童話についての第二楽章と、落語みたいなサゲがつく「シベリアの鮨」が特に好き。 「ハルヴァ」の口になります。トルコ蜜飴、トルコのを食べたことあると思います(学生時代の所属研究室教授のトルコ土産)。 お名前は存じていたけど読んだことは無かった米原さん、同僚が面白いと言ってたので手にしました。読んで良かった、他のエッセイや小説も読もうと思います。 ハルヴァはどうやら業務スーパーにあるらしいです……読書会で紹介したら教えてもらいました。
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「生きるために食べる」のか、「食べるために生きるのか」。本書の中で印象的に用いられる言葉です。あなたは自分のことをどちらだと考えるでしょうか?本書は、後者であることをはっきりと自認する筆者による、食べ物についての著書ですが、単なるエッセイではありません。 著者の米原万里は、父親の...
「生きるために食べる」のか、「食べるために生きるのか」。本書の中で印象的に用いられる言葉です。あなたは自分のことをどちらだと考えるでしょうか?本書は、後者であることをはっきりと自認する筆者による、食べ物についての著書ですが、単なるエッセイではありません。 著者の米原万里は、父親の仕事の都合により、幼少期をチェコで過ごし、そこでロシア語による教育を受けます。日本帰国後もロシア語の学習を続け、出版社などでの勤務を経た後、ロシア語同時通訳の第一人者として、ロシアからの国賓の通訳、日本人初の宇宙飛行士誕生時のロシアとの交渉役など、様々な要職を歴任。その後文筆家としても活躍するようになります。そのような経歴をもつ筆者だけに、経験の幅も広く、また、その食にかける情熱も並大抵のものではありません。 この本を読んだ人の誰もが魅了され、「ぜひ食べてみたい!」と思ってしまう「トルコ蜜飴」という食べ物があります。子どもの頃に出会ったその味が忘れられない筆者は、探求の末に、その「ハルヴァ」という食べ物の正体を突き止めるのですが、その味の巧みな描写もさることながら、その探求の中で繰り広げられる様々な出来事や薀蓄の数々に、もれなく読者はひきつけられてしまうのです。 トルコ蜜飴の話に代表されるように、筆者の経験や、知識、強い探究心に裏打ちされた語り口は、単なるエピソードの羅列に留まらない、数々の魅力に満ちています。タイトルにもなっている「旅行者の朝食」とは一体どのようなものなのか、ぜひ自らの目で確かめてみてください。(T) 紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉2014年1月号掲載。
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健啖家で食に対する関心の強い人の食エッセイは、「いいな、私も食べたい!」という気分になれてとても楽しいです。 ハルヴァは本当に、すごく食べてみたくなりました。 食べたくなるような食の話だけではなく、ウォトカをめぐる謎、ジャガイモの普及までの歴史、物語の中の食の考察など、深い知識...
健啖家で食に対する関心の強い人の食エッセイは、「いいな、私も食べたい!」という気分になれてとても楽しいです。 ハルヴァは本当に、すごく食べてみたくなりました。 食べたくなるような食の話だけではなく、ウォトカをめぐる謎、ジャガイモの普及までの歴史、物語の中の食の考察など、深い知識や調査のもとに書かれた話も多く、知的好奇心も満たされます。
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食文化、言葉を突き詰め調べる、楽しむ ハルヴァを食べてみたい ロシアの知らない文化、知らないうちに接している文化
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読書家の友人がこぞってお薦めしていたのですが、ようやく読みました。 ロシアの食文化の紹介と米原さん自身の食に対する愛の深さが、読みやすい文体で書かれていて、サクサク読み進められました。 そして、出てくる食べ物がどれも食べたくなってきます。 特にハルヴァという食べ物が気になって仕方...
読書家の友人がこぞってお薦めしていたのですが、ようやく読みました。 ロシアの食文化の紹介と米原さん自身の食に対する愛の深さが、読みやすい文体で書かれていて、サクサク読み進められました。 そして、出てくる食べ物がどれも食べたくなってきます。 特にハルヴァという食べ物が気になって仕方ありません。 なかなか行ける機会はなさそうですが、ロシアに行ってみたいと思わされます。 旅行の出来ない今の世の中だからこそ、海外の文化を知るこのようなエッセイを読むことで、旅気分を味わうのも良い気分転換になると思います。
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楽しいです。お腹が空きます。人生に悩んでいる人にオススメです。シンプルにおいしくごはんを食べることこそが「しあわせ」だとわかる本です。
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著者の体験、食への好奇心から調べた歴史、食い意地から起こった笑いを誘うエピソード等が詰められたエッセイ集。 表題作の言葉からイメージするものとのギャップ…この落差は忘れ難い。 そして、ハルヴァ!ずいぶん前にグレーテルのかまどで見たけど、出典が収録されているとわかってうれしい。 ...
著者の体験、食への好奇心から調べた歴史、食い意地から起こった笑いを誘うエピソード等が詰められたエッセイ集。 表題作の言葉からイメージするものとのギャップ…この落差は忘れ難い。 そして、ハルヴァ!ずいぶん前にグレーテルのかまどで見たけど、出典が収録されているとわかってうれしい。 「人類二分法」が好き。
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食べ物に関するものを集めたエッセイ集。 米原万里が食いしん坊であったことがよく分かる。「神戸、胃袋の赴くままに」というエッセイでは、米原万里が美味しいものに目がないこと、とても健啖家であること、食べることに関してはまるで子供のように無邪気に、あるいはむきになることがよく分かり、何...
食べ物に関するものを集めたエッセイ集。 米原万里が食いしん坊であったことがよく分かる。「神戸、胃袋の赴くままに」というエッセイでは、米原万里が美味しいものに目がないこと、とても健啖家であること、食べることに関してはまるで子供のように無邪気に、あるいはむきになることがよく分かり、何か微笑ましくなる。 米原万里の著書「マイナス50°Cの世界」でシベリアにテレビ番組の撮影のために長期間滞在したことを、本書でも題材にしている。かの地で美味しかったもののエッセイもあるが、面白かったのは、滞在中に和食を食べたくてたまらなくなり、一緒に行ったメンバーで寿司屋ごっこをする場面である。ただ、寿司を注文し、それを握ったふりをして出し、更にそれを美味しく食べるふりをする、というそれだけの遊び。ただ、想像上の寿司は得も言われぬ味がして、帰国後、日本で実際に寿司を食べても、「あのシベリアの寿司にはかなわない」という話をメンバーでするという落ちになっている。
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