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きらきら の商品レビュー

4.1

24件のお客様レビュー

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2011/06/10

日系人の姉妹リンとケイティの物語。 きらきらは姉のリンが好きな言葉。 日本語の意味はぴかぴか光っているもの。 1960年代の話なのでまだまだ日系人への 差別が残っているアメリカ。 それでも姉妹は卑屈になることもなく美しいものを見つめ 家族を愛して、家族に愛されてすくす...

日系人の姉妹リンとケイティの物語。 きらきらは姉のリンが好きな言葉。 日本語の意味はぴかぴか光っているもの。 1960年代の話なのでまだまだ日系人への 差別が残っているアメリカ。 それでも姉妹は卑屈になることもなく美しいものを見つめ 家族を愛して、家族に愛されてすくすくと成長していく。 両親は自分たちの家を手に入れるために働きづめ。 差別があるのでやれる仕事も限られている。 そういう差別の悲しさや憤り、諦め、でもそれに負けないこと、 そういうことが明るい文章で書き連ねてある物語。 最後のあたりで家族に悲しみが訪れるけれど、 ケイティは、それを乗り越えて少しづつ大人へと成長する。 少女ケイティの目線で描かれているので、 差別などもそんなに暗い題材ではなくさらっと 書かれている。大陸を横断して引越しをする様子とか 普段の家族の生活とかとても楽しそうに書かれていて 全体的に考えさせられる事も多いけど、楽しい部分も多かった。 面白くて大事に読みたいと思いながらもあっという間に読んだ。 最近は家族間の殺人が多い。 それは自分が家族に愛されていることを知らない、そしてその家族も 愛していることをうまく伝えられない家庭なんじゃないかなと思った。 家族間の愛情ほどいざという時のゆるぎない心の支えになるものはないと思う。そういう家庭を築きたいなぁと思った。 ケイティの家族には貧しくても苦しくても愛情が溢れていた。

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2013/07/19

──姉のリンがわたしに教えてくれた最初の言葉。「きらきら」。 日本語で「ぴかぴか光っている」と言う意味だ。リンは世界をそういう風に見る事を教えてくれた。 世界はきらきら光っている。コオロギやカラスの鳴き声も、風の音も、そんなどこにでもあるものが、魔法のように素敵になれる言葉──。...

──姉のリンがわたしに教えてくれた最初の言葉。「きらきら」。 日本語で「ぴかぴか光っている」と言う意味だ。リンは世界をそういう風に見る事を教えてくれた。 世界はきらきら光っている。コオロギやカラスの鳴き声も、風の音も、そんなどこにでもあるものが、魔法のように素敵になれる言葉──。 美しく聡明な姉リン、その妹ケイティ。ケイティにとってリンは特別な存在だった。 姉妹だけど親友。何より彼女は天才で……そう、世界一すごい人になれる女の子だった。なんでも一番になれる筈だった。大学へ行って、姉妹ふたりでお金持ちになって、まだ見たことのないカリフォルニアの海のそばの家に暮らすのが夢だった。 過酷な労働に耐え、生活を支える日系二世の両親と貧しさや差別のなかで肩を寄せ合う暮らしにも、きらきらした愛おしくたいせつなものがたくさん、たくさんあったのだ──。 1950年代から60年代のアメリカ南部に生きる日系人家族の姿を、透明感あふれる文章で綴る物語。 深くて、しかも透き通った海や空。それをあらわすことば「きらきら」。どんな世界にも、どんな人々の生活のなかにも、必ずきらきらしたものはあるはずだと教えてくれます。

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2010/11/12

 1960年代のアメリカで暮らす日系家族の物語。貧しさと差別、そしてその他いろいろの困難に合いながらも懸命に生きていく姿が次女ケイティの明るい視線で描かれている。  姉のリンに初めて怒鳴ってしまったときの描写をはじめ、登場人物の感情と行動がリアルに描かれていてぐっとくる。  ...

 1960年代のアメリカで暮らす日系家族の物語。貧しさと差別、そしてその他いろいろの困難に合いながらも懸命に生きていく姿が次女ケイティの明るい視線で描かれている。  姉のリンに初めて怒鳴ってしまったときの描写をはじめ、登場人物の感情と行動がリアルに描かれていてぐっとくる。    

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2010/09/28

最近刊行されている、作品社の 金原瑞人さんセレクションのYAシリーズの選者あとがきに、 「豚の死なない日」や「きらきら」のような本を作品を中心に・・ とあって、そんなにいいのか、と思って おもいっきりハードルをあげて読んでしまいました。 メッセージは既読感ありで、 展開も、なか...

最近刊行されている、作品社の 金原瑞人さんセレクションのYAシリーズの選者あとがきに、 「豚の死なない日」や「きらきら」のような本を作品を中心に・・ とあって、そんなにいいのか、と思って おもいっきりハードルをあげて読んでしまいました。 メッセージは既読感ありで、 展開も、なかなかわたしにはなじまなかったけれど、 ラストはそんなもやもやを、ふーっと吹き飛ばしてくれる ささやかだけどあたたかい、きらきらさでした。 きらきら、っていう日本語、いいね。

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2010/01/01

「どこにでもあるなんでもないものを使って、世界がどんなにすばらしいかを見せてくれるのが得意」だった姉のリン。 それを受けとれる妹のケイティ。 どちらもステキだと思います。

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2009/10/04

昨日の夜読み始めて、 夜中の一時に号泣してしまった本。 なんか、読んでるうちに すごくあたたかいけど寂しくなる。 今でも最後のほう思い出すと泣いてしまいそうだ← 本屋さんの洋書コーナーで これの洋書版見つけたんで、 今度はそれに挑戦したいという野望。

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2009/10/04

主人公の環境は、一般的にみると貧しいだろう。 でも、彼女たちは幸せだった。 その理由を知ったとき、私は泣いた。

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2009/10/04

1960年代 アメリカの日系家族。 主人公ケイティは姉のリンを 慕い尊敬していた。 家族は店鋪経営に失敗して 親族を頼って別の土地へ。 そこで父親はひよこ雌雄判別の仕事を 母親は鶏肉工場で休みもなく働き続けた。 すべては自分達の家を持つため。 賢く自慢の娘リ...

1960年代 アメリカの日系家族。 主人公ケイティは姉のリンを 慕い尊敬していた。 家族は店鋪経営に失敗して 親族を頼って別の土地へ。 そこで父親はひよこ雌雄判別の仕事を 母親は鶏肉工場で休みもなく働き続けた。 すべては自分達の家を持つため。 賢く自慢の娘リンは やがて病魔に襲われる。 そして狂っていく家庭。 そんな中でも明るいケイティに 力強く人生に立ち向かう力を貰う。 なんて優しくて なんて切なくて なんて暗くて でもあたたかくて。 「きらきら」 なんてすてきな言葉なんだろう。 ヤングアダルトの書籍ではあるが 時間が許すなら、御一読を。

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2009/10/04

日系人が差別を受けていた時代。 これはそんな時代に家族の不幸にもめげず明るく生きようとするケィティの話ですが、 何といっても両親の過酷な労働状況が悲しくて、読後も頭から離れなかった。 トイレに行く時間も与えられない為、大人の女性であるのにオムツをして働かされるなんて…。

Posted byブクログ

2009/10/04

ケイティがリンへ寄せる思いが幼い頃の自分と酷似していて懐かしさに涙しました。お姉ちゃんに会いたくなる。 1960年代のアメリカでの来日アメリカ人の差別が生々しく描写されていて、出てくる登場人物も人間味溢れている。

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