玉蘭 の商品レビュー
某出版社に勤めるGO!さんと会ったときの会話 GO! 「桐野夏生をもっと読んだら?」 小生「だって、図書館に無いし、ブックオフの105円コーナーにも、あんまり無いんだもん」 GO! 「たまには、新しいのも買って下さい」 小生「でも、面白いのは面白いけど、ヘンなのはヘンだからなあ...
某出版社に勤めるGO!さんと会ったときの会話 GO! 「桐野夏生をもっと読んだら?」 小生「だって、図書館に無いし、ブックオフの105円コーナーにも、あんまり無いんだもん」 GO! 「たまには、新しいのも買って下さい」 小生「でも、面白いのは面白いけど、ヘンなのはヘンだからなあ」 GO! 「それはそうかも」 で、たまには買おうか迷っていたら、偶然にも図書館にあったので借りてしまった。 本書は、面白いかヘンかと聞かれたら…。 しょうがないから、今度からS社の文庫だけは買うか。
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主人公と日本で別れた恋人、主人公の幽霊の大叔父と大叔父の妻の人生、それぞれの時代と日本と上海という場所をもとに彼らの恋愛をサスペンス風に書いた作品。 個人的に戦中の大叔父と病を患った妻の恋愛に感動した点と、主人公の上海での日本人コミュニティの汚さ、それを元に女として力を付けていっ...
主人公と日本で別れた恋人、主人公の幽霊の大叔父と大叔父の妻の人生、それぞれの時代と日本と上海という場所をもとに彼らの恋愛をサスペンス風に書いた作品。 個人的に戦中の大叔父と病を患った妻の恋愛に感動した点と、主人公の上海での日本人コミュニティの汚さ、それを元に女として力を付けていった主人公の成長という点の2つが特に面白かった。 戦中の大叔父と妻は、文字や言葉は無意味で実際2人の間にある愛情が大事なんだと悟った。この2人の恋愛が本当にステキであった。 また主人公はメンタル面で強くなり男を使ってまで生きていこうとする変化がかっこよかった。 おもしろく、スラスラ読める作品だった。
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上海が舞台だというから買ったのに、 絶対いいい小説ではないだろうと決め付けて読み始めた。 ところが ヴォイチンスキーだ 4・12クーデターだと わくわくするようなスパイスが随所に盛り込まれており、 すっかり世界にはまりこむ。 最近の恋愛小説の特徴である、 し...
上海が舞台だというから買ったのに、 絶対いいい小説ではないだろうと決め付けて読み始めた。 ところが ヴォイチンスキーだ 4・12クーデターだと わくわくするようなスパイスが随所に盛り込まれており、 すっかり世界にはまりこむ。 最近の恋愛小説の特徴である、 しつこいくらいの濃い男女のからみには辟易したが ある意味仕方がないのかもしれない。 期待していなかっただけに意外と面白かったが すでにテレビドラマ化されていたらしく、 常盤貴子だという情報が読む前に入ってしまったので どうがんばっても有子のイメージが彼女になってしまい、それが残念でならない。 小説を読むことの醍醐味は 登場人物が自分のなかに形成される自由さだとおもうから。
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海外の、日本人が多すぎたり少なすぎたりする地域に住んでると、人間関係ってすごく大変なんだろうなぁ。 その点、ドイツのこの小さな田舎街に住めてることってすごい幸せ。周りいい人ばっかりだし。 エロシーンが生々しい。
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華やかな世界は出てこないけれど、汚くて、切なくて、欲望の渦の中で、 それでも誰かを大事に思って、いとしく思ってることがすごく印象的だった。 読んだあと、誰かをすごく愛したくなって、切なくなって、 いつまでもその世界観に浸りたい気持ちになった。
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