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同時代を生きて の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2022/08/25

2022.8.2 市立図書館 1922年(大正11年)5月から6月生まれ、同い年の瀬戸内寂聴、ドナルド・キーン、そして鶴見俊輔の鼎談。80歳を超えた2003年の夏から秋にかけて3回にわけておこなわれた座談をまとめた本。みなこのあと10年以上生きたが、鶴見さん(2015年)、キーン...

2022.8.2 市立図書館 1922年(大正11年)5月から6月生まれ、同い年の瀬戸内寂聴、ドナルド・キーン、そして鶴見俊輔の鼎談。80歳を超えた2003年の夏から秋にかけて3回にわけておこなわれた座談をまとめた本。みなこのあと10年以上生きたが、鶴見さん(2015年)、キーンさん(2019年)に続いてこの春寂聴さんが亡くなって、3人とも故人になってしまった。 話題は三年が共通して縁を持つ永井道雄(教育社会学者、文部大臣)や嶋中鵬二(中央公論社社長)、三島由紀夫らの思い出話や戦中戦後考えていたことなどが中心。この時点ですでに「もうろくした」とぼやく鶴見さんと、まだまだ元気だという寂聴さんとキーンさん。ぽろっとでてくる本音がおもしろい。博覧強記なうえに経験も見識も人並み以上の80歳からみた過去の日本、今の日本への率直な意見は興味深い。 芋づる式読書の蔓もいっぱい伸びていて、ときどき読み返して関連書籍を読んでみたいのだけど、そのうち岩波現代文庫あたりに入らないかしら?(生誕百年の節目も迎えたことだし…)

Posted byブクログ

2017/11/24

寂聴さん、キーンさん、鶴見俊輔さんは皆、大正11年生まれ。三人の博学さ、深さ、語りはもう止まらないと、言う感じでどんどん進み楽しかった。永井道雄さん、嶋中鵬二さんは鶴見さんの、小学校の同級生で、キーンさんとは50年来の、友人という。他多くの登場人物、本など出てくる出てくる。まだま...

寂聴さん、キーンさん、鶴見俊輔さんは皆、大正11年生まれ。三人の博学さ、深さ、語りはもう止まらないと、言う感じでどんどん進み楽しかった。永井道雄さん、嶋中鵬二さんは鶴見さんの、小学校の同級生で、キーンさんとは50年来の、友人という。他多くの登場人物、本など出てくる出てくる。まだまだ読みたい思う本が沢山。三島由紀夫とのそれぞれの回想が興味深かった。

Posted byブクログ

2016/10/26

瀬戸内寂聴、ドナルド・キーン、鶴見俊輔のお三方は、大正11年生まれ。 同じ年生まれの三人なので家庭環境や国を越えて、戦前、戦中、戦後に、説明要らずの共通体験や理解があり、その上でそれぞれの立場で経験したこと、学んできたこと、考えたことを、日本語で語り合う。ここで語られる三人三様の...

瀬戸内寂聴、ドナルド・キーン、鶴見俊輔のお三方は、大正11年生まれ。 同じ年生まれの三人なので家庭環境や国を越えて、戦前、戦中、戦後に、説明要らずの共通体験や理解があり、その上でそれぞれの立場で経験したこと、学んできたこと、考えたことを、日本語で語り合う。ここで語られる三人三様の記憶、エピソードがどれも、興味深いことばかり。なるほど!と時系列が実感できたところもあれば、もっともっと深く知りたくなる事柄もあり‥ 話題は共通の友人、知人のことや、政治、宗教、死生観、文学や歴史などなど多岐にわたる。 個々には付き合いも合った三人が揃ったのは本書のためだそう。よくぞ、企画してくださった!と岩波書店に感謝する。鶴見さん亡き今こそ読まれるべきなのではと思う。

Posted byブクログ

2013/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1922年生まれの3名が共通するのは、永井道雄、三島由紀夫、嶋中鵬二(中央公論社長)らとの交流。そして司馬遼太郎への尊敬の眼差し。3人とも日本文学への造詣が深く、楽しい語らいをこちらも楽しく読むことが出来ます。鶴見がいかに悪だったかが強調されており、この人についてはべ平連しか知らなかっただけに親しみを感じました。しかし、鶴見によれば、悪ガキが反省して平和を語るようになったのではなく、戦争が嫌いだった幼い頃からの悪ガキの延長線上としての平和主義者だとのこと。中々の説得力があり、なるほどと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

まさに大御所の3人の鼎談。自分の知らない昭和時代の色々なエピソードがとても興味深い。 それにしてもこれまで鶴見俊輔の著作はほとんど読んだことがないが、よくしゃべりそうな人だ。。。

Posted byブクログ