1,800円以上の注文で送料無料

パンク侍、斬られて候 の商品レビュー

4

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/07/01

京山幸太の浪曲を聴いて、面白かったので、その原作だと言うので読んだ。設定は面白く、饒舌な一人語りが長々と続くスタイルも魅力的なのだが、終盤に至って、話をまとめられないと言う欠点が露わになる。浪曲だと、良いところで、ちょうど時間となりました、と言って、話をぶった斬って終えることがで...

京山幸太の浪曲を聴いて、面白かったので、その原作だと言うので読んだ。設定は面白く、饒舌な一人語りが長々と続くスタイルも魅力的なのだが、終盤に至って、話をまとめられないと言う欠点が露わになる。浪曲だと、良いところで、ちょうど時間となりました、と言って、話をぶった斬って終えることができる。現に私が聴いた浪曲でも、途中で終えていたのだが、小説ではそれが出来ないという不幸。

Posted byブクログ

2022/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

50ページまで読んで自分には合わない小説だと思い、あとはパラパラ読み飛ばして最後の20ページだけ読んた。 架空の黒和藩を舞台に、牢人侍の十之進が主役の時代小説。だけど登場人物はみんな現代風の会話をし、当時の人が使わなかったであろうオノマトペ表現も多様される。また、現代の文化や風習・慣習も時代を超越して盛り込まれつつ話が進む。 そういう斬新さ・ポップさが評価されているのかとは思う。 飛ばし読みと、他の人のレビューを読んで大まかなストーリーは知れた。 腹ふり党により藩がわちゃわちゃし、十之進は序盤の盲目の娘に敵討ちされて死ぬ。その間のいたるところで、摩訶不思議でシュールな事象が起こる、そんな感じ。 こういう一癖ある小説の良さが理解できる俺カッコいい、みたいな虚栄心は歳と共になくなり、今の自分は、読みやすく、納得や感動がしやすい、エンタメとして作られていて読後感が良い小説をシンプルに求めている。最後まで摩訶不思議なこの小説は、以前読んだ森見さんの「太陽の塔」と同じく、シュールさにイライラしながら読み進めて最後まで読み終わっても「で?」と拍子抜けするだけだろうし、自分には合わないと思い断念した。 あと、序盤を読む限り、人物同士の掛け合いがしつこめだったり、一旦語り出すと長々と愚痴る場面が多く、もうちょっとテンポ良くストーリーを読み進めたい自分のリズムと合わなかった感もあった。

Posted byブクログ

2022/02/27

堪能しました町田節。疾走する文体とライブ感。劇画やスプラッター映画をも連想させるシーンの数々。この語感が癖になるのが解せる。映画もみてみたい。 追記、浪曲になるという噂を聞きつけ、馳せ参じ仕る。

Posted byブクログ

2021/02/05

探検家の角幡唯介が絶賛していたので読んでみた。でも、何だこりゃ。小説とはいえ、時代小説風なのに時代考証を無視し、次第に不条理小説風かつカオスになっていく。かといって、読むのが嫌になるということもなく、結局最後まで読み通してしまった。 なんかゴチャゴチャで、テーマも何もよく分からな...

探検家の角幡唯介が絶賛していたので読んでみた。でも、何だこりゃ。小説とはいえ、時代小説風なのに時代考証を無視し、次第に不条理小説風かつカオスになっていく。かといって、読むのが嫌になるということもなく、結局最後まで読み通してしまった。 なんかゴチャゴチャで、テーマも何もよく分からないが、オルテガの「大衆の反逆」とかをモチーフにしているのだろうか。カオスなんだけど、復讐劇として完結しているのもまた不思議。

Posted byブクログ

2018/07/23

映画化されたというので、そういえば買ってあったなと読んだ。おもしろい。一時テレビ時代劇を熱心に見ていたという話が以前のエッセイにあったが、考証なんかむちゃくちゃで、登場人物の名前なんかもどう読んだらいいかわからないぐらいだが、そのテキトー感というかパンク感が最高。

Posted byブクログ

2018/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

町田康版時代劇。『ギケイキ』もそうだったけれど、町田康の小説は時代劇めくと主人公が(わりあい)格好良く描かれるのだろうか。 読んでいる最中は、文体の自由さや言葉選びの大胆さがとても楽しく、さらに滅茶苦茶な話運びのところどころに詩情も感じる。しかし読み終わってみても、何が言いたかったのかはさっぱり分からない。小説を読む・体験するという行為自体を楽しむべき小説なのかと思う。

Posted byブクログ

2017/07/19

想像以上にぶっ飛んだお話でした。 ワケのわからない展開なのですが、随所で見られる冷静な人間考察はさすがです。 欲を言えば掛十之進の超人的な剣客ぶりをもう少し見せてほしかったです。

Posted byブクログ

2016/03/06

「パンク侍、斬られて候」 腹ふり党大暴れ。 時代小説の皮を被った○○小説、それが「パンク侍、斬られて候」。舞台は江戸時代だけど、人々が話す言葉は思いっきり現代のもので、ビートルズだ、メイルだとまるで現代小説のようで、腹ふり党がぼっこぼっこ人を殺してしまうホラー要素があり、フリ...

「パンク侍、斬られて候」 腹ふり党大暴れ。 時代小説の皮を被った○○小説、それが「パンク侍、斬られて候」。舞台は江戸時代だけど、人々が話す言葉は思いっきり現代のもので、ビートルズだ、メイルだとまるで現代小説のようで、腹ふり党がぼっこぼっこ人を殺してしまうホラー要素があり、フリーザのごとく人を空中に浮かせて爆発させてしまう超能力者も出てくるし、最後の展開なんか正にSF。色んなものを混ぜくちゃにした小説なんです。 物語の主人公は、掛十之進。超人的な剣客である。ある晴天の日、掛十之進は、盲目の娘を連れた巡礼の老人をずばっと切り捨てる。居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった。 これが全ての始まりです。掛十之進みたいな超人的な剣客が、いきなり老人を切り捨てるというショッキングなシーン(何!?こいつ大丈夫??)から、浪人との訳の分からない会話(おいおい!)での一連の流れで気をつかまれる。そんな冒頭です。なにせ掛十之進と浪人の会話が、漫才みたいになっているのですから、冒頭は、時代小説っぽいだけに面喰うことこの上なし。しかし、2人の掛け合いが面白いだけに仕方ない※この時点でもう言葉は江戸を捨て去ってます。特に、掛十之進は老人をばっさに切ったにも関わらず何を言っているのだろうと。2人だけ時間が止まっている感じです。 この会話から「あれ?時代小説ではない?」と思い、そこからは「あ。○○小説ね」という感想に変わるのに時間はさほど変わりませんでした。しかし、この小説の一番の魅力は、このごちゃごちゃなんだと思います。ごちゃごちゃで変。それが何より面白い。そして、最後のシーン。なるほど、だから「パンク侍、斬られて候」なのね。 ちょっと町田康に興味が出ましたw

Posted byブクログ

2016/01/27

一度、ハマるとこの人の作品以外は物足りないというか、何か自分で文章を書こうとしてしまうと似てしまうというか・・・。影響力ありまくりなのである。内容はぐちゃぐちゃなのだけれども、そこがおもしろい。野心、口から出任せ、屁理屈、尻拭い、奇妙奇天烈からの足元すくわれる・・・的な内容なんだ...

一度、ハマるとこの人の作品以外は物足りないというか、何か自分で文章を書こうとしてしまうと似てしまうというか・・・。影響力ありまくりなのである。内容はぐちゃぐちゃなのだけれども、そこがおもしろい。野心、口から出任せ、屁理屈、尻拭い、奇妙奇天烈からの足元すくわれる・・・的な内容なんだけど何とも言えませんこの人の文章(笑)

Posted byブクログ

2015/10/13

いってんじゃねえよ。ぶっ殺す 。 あー腹振りたくない。 おもしろかったー 町田節。 口からまっ青な空を吹いた。 空は美しく嘘くさかった。 美しく、嘘そのものであった。

Posted byブクログ