負ける建築 の商品レビュー
2009/08/17 購入 2009/08/29 読了 ★★★ 2022/12/19 読了 ★★★★
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とにかく分かりやすい、だが分かりにくい。 隈のいう負けるとはどういうことなのかが知りたかった。 “地”にあぐらをかかずに“図”をつくれということか。
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題名がさらっとしていたので、内容が一般的なのかと思っていたけど、バリバリの専門書だった。いい意味で裏切られたと思ったので、☆5つ。 著者は、受動的に設計の方針を決めることを、負けるという言葉を用いて、負ける建築と言っている。簡単に言うと、その土地それぞれの規制や制限を逆手に取っ...
題名がさらっとしていたので、内容が一般的なのかと思っていたけど、バリバリの専門書だった。いい意味で裏切られたと思ったので、☆5つ。 著者は、受動的に設計の方針を決めることを、負けるという言葉を用いて、負ける建築と言っている。簡単に言うと、その土地それぞれの規制や制限を逆手に取って、建築を作っていくということだ。さすが東大の方というべきか、歴史や思想、経済の話が出てくるので、話が論理的で説得力がある。アメリカのどこかの大学では、設計の授業ではもう製図板を使わず、コンピューターで全ておこなってしまうというのは、驚き。近年は、設計製図が、アニメーションの力比べになってきているとも言っている。 シンドラーとかロバート・ヴェンチューリとか、建築の世界で著名な人の名前が多くでてきたので、確かめながら読むことができて良かった。建築関係では無い人は、わからないと思うので、一般向けの本ではないです。読者層を絞っているため専門性がはっきりでていたので、個人的に良い本だと思う。 参考URL↓ http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070410/index.html
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隈研吾という建築家は、つい最近まではなんとなく好きではありませんでした。 「でした」といっても、今でも別に好きというわけではない。 好きなのか嫌いなのかがよくわからない。 この人の設計した建築を写真で見たとき、実際に建物の中に入ったとき、何か不思議な感覚を覚えます。 心地いいわけ...
隈研吾という建築家は、つい最近まではなんとなく好きではありませんでした。 「でした」といっても、今でも別に好きというわけではない。 好きなのか嫌いなのかがよくわからない。 この人の設計した建築を写真で見たとき、実際に建物の中に入ったとき、何か不思議な感覚を覚えます。 心地いいわけでもなく、別に居心地が悪いわけでもない。 この人の写真や活動などを見る限りではぼくの考えと合わない雰囲気がすごい出てるんやけど、勝手な思い込みで人を判断してはいけないと思い、クマさんの著書を1冊読んでみました。 この人の著書でたぶん一番有名な本、『負ける建築』。 内容は 建築というものは空間的、物質的、時間的に強いものである。特にコンクリートの登場以降は。内と外をはっきりと分断し、素材は自然には存在しえない人工のもので、建つときは一瞬で建ち、なくなるときは一気になくなる。環境から切断され、その影響をほとんど受けることなく存在できた「強い」建築に対して、環境と空間的、物質的、時間的に接続した「弱い」建築、つまり「負ける建築」というものがありえるんじゃないか。 というような話。 でも、読んだ後でもクマさんに対する評価は特に変わらなかった。 正しいことを言っている気はするが、それがどうしたという感じもする。 とんでもなく頭がいいことはわかったけど、好きなのか嫌いなのかはまだわかりません。 でもなんか気になるわー
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