改訂 文学入門 の商品レビュー
文学の形式や文体、芸…
文学の形式や文体、芸術性の比較などをわかりやすく説いた入門書です。
文庫OFF
・タイトルの通り文学入門にちょうどいい ・諸作品がその時代に書かれた理由をわかりやすく説明してくれてる
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書かれたのは半生記前と少し古いが、必要なことはしっかり書かれている。もはや文学における現在の問題或いは壁というようなものは共有されていない。まだ、それらが共有されていた時代の<まとまり>のある話。書かれた背景や、それがなぜ当時書かれたのかなどが述べてあり学校で学ばされる白樺派より...
書かれたのは半生記前と少し古いが、必要なことはしっかり書かれている。もはや文学における現在の問題或いは壁というようなものは共有されていない。まだ、それらが共有されていた時代の<まとまり>のある話。書かれた背景や、それがなぜ当時書かれたのかなどが述べてあり学校で学ばされる白樺派より、随分と白樺派に共感できたり。個別に述べるだけでなく、本質的に貫かれているものにも言及しているので、文学としてのまとまりを見失ったり迷った感じにならないのは読んでいて良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本の近代文学はタテの系列、つまり死または無から存在を考えることを得意とし、ヨーロッパ系の近代文学の原型は、ヨコの系列、つまり社会や、人間と人間との関係を描くことに優れている。 著者のこの仮説そのものが、そこからさまざまな考えを導き出したくなるような魅力に富んだ考え方に違いない。
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