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砂の器(下) の商品レビュー

3.8

173件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

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2019/05/05

すごいスピードで読めたが… 今西達の推理になかなかついていけなかった。 上巻に比べ、今西達は悩みに悩んだ印象を受けた。

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2019/05/03

こういう結末でしたかね、相変わらず覚えてない、、、 さておきミステリーとしてはちょい乱暴な種明しですなぁ、残りの枚数と話の展開が噛み合っていなかったので心配してましたが、不安的中。 こうなるとやはり人間・社会描写に皆魅力を感じるのかな、この作家の作品には。ミステリーとしては疑問符...

こういう結末でしたかね、相変わらず覚えてない、、、 さておきミステリーとしてはちょい乱暴な種明しですなぁ、残りの枚数と話の展開が噛み合っていなかったので心配してましたが、不安的中。 こうなるとやはり人間・社会描写に皆魅力を感じるのかな、この作家の作品には。ミステリーとしては疑問符がつくだけに。

Posted byブクログ

2019/04/09

内容(「BOOK」データベースより) 善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か?そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は?今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く...

内容(「BOOK」データベースより) 善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か?そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は?今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く…新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く本格的推理長編である。 平成31年4月7日~9日

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2019/03/26

2019年3月20日、読み始め。 2019年3月25日、読了。 この作品は、1960年5月17日から1961年4月20日にかけて『読売新聞』夕刊に連載されたとのこと。したがって、今から58年位に書かれた作品である。で、手元の新潮文庫は平成30年9月15日の111刷。長いこと読み...

2019年3月20日、読み始め。 2019年3月25日、読了。 この作品は、1960年5月17日から1961年4月20日にかけて『読売新聞』夕刊に連載されたとのこと。したがって、今から58年位に書かれた作品である。で、手元の新潮文庫は平成30年9月15日の111刷。長いこと読み継がれている作品ということになろう。 また、清張は1909年生まれなので、清張が50歳になった頃に書かれた作品になる。

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2019/03/17
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外傷なく殺人をする為のトリックに驚いたのは私だけではないのでは。ただ、こういうあたらしいもの、出来事に向かってとことん貪欲なのが作家松本清張なのかもしれない。

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2019/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 来週の研究会に向け、久しぶりの再読。やはり映画版を見たあとだと、ずいぶん印象が違って感じられる。  なぜ清張は「名探偵」を登場させず、すぐれたカンの持ち主ではあるけれど決して頭脳明晰とは言えない刑事に事件を追跡させるのか? 捜査費のことを気にして、自分のポケットマネーで任意捜査を続けるような刑事や、善意からハンセン氏病の父を「保護」し、子と引き離して施設に送った被害者の人物像を丹念に描き出したのか?  ひとつには、清張自身の反エリート主義、「額に汗して働く人」の懸命な努力をこそ称揚したい、という問題意識があるのだろう(とくに小説版では、ヌーボー・グループの鼻持ちならないエリート臭が強調されている)。加えてもう一つ挙げるとすれば、この作品での清張が、刑事をあちこち移動させ、何度も何度も回り道をさせながら、事件解決への「執念」それ自体を描こうとしている点が重要だ。  そこで想起されるのが橋本忍の映画脚本である。原作ではほんとうに最後の最後で出て来るお遍路のシーンをピックアップし、和賀英良が弾くピアノ曲とあわせ、千代吉と秀夫の「道行」を抒情たっぷりに演出してみせた映画版は、清張の物語を変改しつつ、描かれた「時間」の長さをその人物の生の時間、複雑な感情が折り畳まれた時間と読み替えることで、視点を今西や三木から千代吉と秀夫に置き換えながら、作の問題意識を引き出し、読みかえてみせたことにある(映画版では、和賀は冷徹な殺人者とのみ描かれているわけではない)。まさにアダプテーションとして理想的な事例と言えるのかも知れない。

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2019/02/25

ラッキーハプニングだらけの捜査、事実から飛躍した推理、そして最後のトンデモトリック。松本清張氏の最高傑作として謳われるが出来はどうであろうか。

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2019/01/02
  • ネタバレ

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下巻も面白かったです。ぐいぐい読みました。 紹介してくれた先輩の通りの犯人でしたが、この情報から犯人に行き着くなんてやっぱりすごい…となりました。 悪いことは出来ないですね、必ず何処かで綻びが出て、逃げ切るなんて出来ないです。フィクションですが、そう思いました。 ハンセン病もこう繋がってくるのかー。そして自然死に見せ掛けた他殺。 読みごたえありました。 途中、近所出身の人が出て驚きましたが、よく考えたら松本清張は同じ県民でした。松本清張記念館も行ったことあります。松本清張作品、もっと読みたいです。

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2018/10/27

結論としては、これはそんな歴代ミステリの名作、って程の作品じゃない。上巻で乱発されたこじつけも、さすがに出し尽くした感じで、下巻では殆ど気にならない程度。で、前半(下巻の)は謎解きに奔走する刑事の推理がメインで、本作中で一番楽しめる箇所。ただ、たどり着いた結論がまたズッコケで、そ...

結論としては、これはそんな歴代ミステリの名作、って程の作品じゃない。上巻で乱発されたこじつけも、さすがに出し尽くした感じで、下巻では殆ど気にならない程度。で、前半(下巻の)は謎解きに奔走する刑事の推理がメインで、本作中で一番楽しめる箇所。ただ、たどり着いた結論がまたズッコケで、それだったら呪術とかの方がまだマシだったんじゃないかとすら思っちった。文章の端正さは流石で、会話文も含め、すらすら読み通せるリーダビリティの高さは評価できるけど、物語そのものはいまひとつかも。

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2018/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2004年のドラマを見ていたので、原作はどのように描かれているのか期待して読みましたが、かなり内容が変えられていたのですね。 「カメダ」の件は面白かったですが電子音の話はあまりピンと来ず、確かな証拠もないまま犯人にたどり着いた気がして松本清張の代表作だと思っていたのでその割には・・・でした。 いろんな出来事がうまく繋がり過ぎていて逆に疑問です。 (今西はなぜ本浦親子に目を付けたのか?とか) 和賀と父親、三木との関係性も手紙の説明だけで終わっていて物足りなかったです(予定を変えてまで会いに行きたくなる存在?と思ってしまう)。 と、いろいろ書きましたが、戸籍の再生とか戦後の昭和が色濃く残っている貴重な小説だと思います。

Posted byブクログ