砂の器(上) の商品レビュー
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約14~15年振りの再読。だいぶいろいろ忘れていた。 中居くんのドラマは20年前頃だったろうか?『砂の器』と言えばその時の印象が強い。今回の再読中もあの時の《宿命》が頭の中に流れ続けるくらいに。 …というわけで、大まかな話の流れは分かっているんだけど、こんなにも今西刑事の勘頼りだったっけ?(笑) それに関川氏を犯人と思わせようとするミスリードが多いなという印象。 下巻では和賀英良に焦点があたって、いよいよ過去に迫るんだよね。楽しみ!
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【おすすめポイント】映画やドラマにもなった有名な長編推理小説ですが、事件の大きな要素として感染症であるハンセン病が絡んできます。この病気や罹患者がどのように扱われてきたのか、どのような目で見られていたのか、一緒に展示している歴史の本も読んで考えてみてください。 【請求記号】910...
【おすすめポイント】映画やドラマにもなった有名な長編推理小説ですが、事件の大きな要素として感染症であるハンセン病が絡んできます。この病気や罹患者がどのように扱われてきたのか、どのような目で見られていたのか、一緒に展示している歴史の本も読んで考えてみてください。 【請求記号】910.26:Ma:1 【配置場所】1階新書庫右 【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28227631
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何度も読み返したくなる松本清張の傑作。カメダの意味とは?アール・ヌーヴォーの若者たちの正体とは?貧富の差や差別が根強く残っていた昭和の様子が伝わってくる。完璧なアリバイも砂の器のように脆く崩れ去る、、、
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社会人一年目は広島勤務でした。 島根県木次町(現雲南市)に出張した際、先輩に議事録を頼まれ必死に記録しようとするも、東北弁のようなズーズー弁で意味が分からず先輩に謝罪した事を思い出した。 他にもこの当時に電子音楽という分野が芽生えつつあった事にも驚きを覚えた。 初読の清張はストー...
社会人一年目は広島勤務でした。 島根県木次町(現雲南市)に出張した際、先輩に議事録を頼まれ必死に記録しようとするも、東北弁のようなズーズー弁で意味が分からず先輩に謝罪した事を思い出した。 他にもこの当時に電子音楽という分野が芽生えつつあった事にも驚きを覚えた。 初読の清張はストーリーの面白さと上記の感情が混ざり合い、一方で都電が日常的に使われていたり亭主関白的な夫婦の掛け合など当時の生活感を想像しながら読み進めるのが楽しかった。
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初めての松本清張。 時代が時代だけに、今の若者の感覚では理解し難い部分もあるだろうな。昭和世代後期に分類させる自分には、まだ理解できるし、何せ面白い。 色々な話しがそれぞれに進行して、何処に落ち着くのか。 まだ誰が怪しいかもわからないまま上巻が終わってしまい、下巻への期待が...
初めての松本清張。 時代が時代だけに、今の若者の感覚では理解し難い部分もあるだろうな。昭和世代後期に分類させる自分には、まだ理解できるし、何せ面白い。 色々な話しがそれぞれに進行して、何処に落ち着くのか。 まだ誰が怪しいかもわからないまま上巻が終わってしまい、下巻への期待が堪らない。 ヌーボ・グループとかいうやつらのいけすかない感じが凄く良い。
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読みやすかった。するすると文章が入ってきた。 また、方言の分布など、新たな知見が開けた。 ただ、遺族や警察が被害者の身元を特定するところで、直接顔を見せたり遺留品を確認したりというフェーズが無かったので、これ実は全部ミスリードという疑いを捨てきれない。まだ上巻しか読んでないのも...
読みやすかった。するすると文章が入ってきた。 また、方言の分布など、新たな知見が開けた。 ただ、遺族や警察が被害者の身元を特定するところで、直接顔を見せたり遺留品を確認したりというフェーズが無かったので、これ実は全部ミスリードという疑いを捨てきれない。まだ上巻しか読んでないのもあるが…
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初め、思い容れのない人物の殺人事件で、感情がついていかなかったけど、上巻の後半からスルスル読めました。 今西刑事と、日本各地だけでなく、登場人物の心の内も、じっくり旅した気分でした♪ 人間の見栄やドロドロの欲望を描く作家さんかな、と避けてたけど、深くてあたたかささえ感じました
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大昔の本なので時代がかった作品かと思ったら、そんなことなかった。意外とポップな文体で読みやすい。 登場人物たちの人間模様に引き込まれる。 ほんのり旅情を感じる主人公の刑事の出張シーンも楽しい。
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東京蒲田駅で死体が見つかった。カメダを手がかりに今西刑事が東北や出雲の方へ出向くがこの1冊では犯人は見つからず続編へ続く。出雲の奥の方言もズーズーべんだとは知らなかった。方言も知れて良いことを知った。
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場面描写が細かくて、高度成長前の時代の何とも言えないエネルギーや戦後の混乱の残りみたいなものが味わえる。 既成の権力や文化にやたらと反抗する若者グループはこの後無事に大人になったんだろうか。
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