人はなぜ逃げおくれるのか の商品レビュー
[ 内容 ] 地震や洪水、火災などの災害に遭遇した時、身をまもるために素早く行動できる人間は驚くほど少ない。 現代人は安全に慣れてしまった結果、知らず知らずのうちに危険に対して鈍感になり、予期せぬ事態に対処できなくなっている。 来るべき大地震のみならず、テロや未知の感染症など、新...
[ 内容 ] 地震や洪水、火災などの災害に遭遇した時、身をまもるために素早く行動できる人間は驚くほど少ない。 現代人は安全に慣れてしまった結果、知らず知らずのうちに危険に対して鈍感になり、予期せぬ事態に対処できなくなっている。 来るべき大地震のみならず、テロや未知の感染症など、新しい災害との遭遇も予想される今世紀。 本書では災害時の人間心理に焦点をあて、危険な状況下でとるべき避難行動について詳述する。 [ 目次 ] プロローグ 古い「災害観」からの脱却を目指して 第1章 災害と人間 第2章 災害被害を左右するもの 第3章 危険の予知と災害被害の相関 第4章 「パニック」という神話 第5章 生きのびるための条件 第6章 災害現場で働く善意の力 第7章 復活への道筋 エピローグ 「天」と「人為」の挟間に生きる人間として [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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パニックはなぜ起こるかを説明しつつ、パニックはそれほど起こらないと主張している。書いてあることは割と当たり前。学んだことは、「パニックを怖がるあまり、事態を過小に伝達すると、人々の危機感が薄まって、危険を増す」ということだけ。 定年間際の教授の本は、論旨が不明瞭になり、主張が方々...
パニックはなぜ起こるかを説明しつつ、パニックはそれほど起こらないと主張している。書いてあることは割と当たり前。学んだことは、「パニックを怖がるあまり、事態を過小に伝達すると、人々の危機感が薄まって、危険を増す」ということだけ。 定年間際の教授の本は、論旨が不明瞭になり、主張が方々に散ってしまう。これは、きっと、知見が多すぎて、あれもこれも書きたくなってしまい、結局、何を言いたいかわからなくなってしまうたまでと推測。
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東海沖地震があるのは間違いないとして、それが何時、何処にいるときに起こるかというのは運のよしあしだろう。仕事に行っているときにおこれば、多分助からない。助かったら助かったで、今度は死んでしまいそうな位忙しくなるだろうが。 本書は災害時における人間心理に焦点をあて、危険下ですべき行...
東海沖地震があるのは間違いないとして、それが何時、何処にいるときに起こるかというのは運のよしあしだろう。仕事に行っているときにおこれば、多分助からない。助かったら助かったで、今度は死んでしまいそうな位忙しくなるだろうが。 本書は災害時における人間心理に焦点をあて、危険下ですべき行動とは何かを検証する。しかし、パニックと本能の区別は何処にあるのかわからない以上、行動はおのずから制限があるような気がしてならないのだが。
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