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クリプキ の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/09/15

クリプキの『ヴィトゲンシュタインのパラドックス』という著作を題材に、懐疑論と懐疑的解決のエッセンスを簡潔にまとめられている。 有名な「クワス算」による足し算への反証。思弁的な議論が展開されていき頭がふわふわしながら、何とか食らいついていきました。言葉は意味を持つとはどういうこと...

クリプキの『ヴィトゲンシュタインのパラドックス』という著作を題材に、懐疑論と懐疑的解決のエッセンスを簡潔にまとめられている。 有名な「クワス算」による足し算への反証。思弁的な議論が展開されていき頭がふわふわしながら、何とか食らいついていきました。言葉は意味を持つとはどういうことか?に対する、個人ではなく他人を含めた社会通俗的に観測されることとしする、意味することの事実有無は関係ないという展開にしびれます。 これはクリプキの業績の一端にすぎないという。『名指しと必然性』の議論が1番有名なようで、さらに追っかけていこうと思うのでした。

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2016/05/15

手強い懐疑により、言葉が空洞化していく。ラディカルさは手法として用いて、パラダイムシフトを促す結論を出す限り有効でないだろうか。その意味で、ラディカルな懐疑が続いた割に、結論が模糊としていたので、本書を読むのは知的につらかった。 アマゾンのレビュアーである「お気に召すまま」さん...

手強い懐疑により、言葉が空洞化していく。ラディカルさは手法として用いて、パラダイムシフトを促す結論を出す限り有効でないだろうか。その意味で、ラディカルな懐疑が続いた割に、結論が模糊としていたので、本書を読むのは知的につらかった。 アマゾンのレビュアーである「お気に召すまま」さん曰く: クリプキは、このようなラディカルな懐疑論に対して、ほぼヒュームと同じ「懐疑的解決」をもって答える。それは、言明の真理条件ではなく正当化条件(P86)で満足し、「言葉が意味をもつのは、論理的には偶然の事実」(P91)、すなわち「共同体における一致」(P107)だと割り切ることである。だが、これは問題の解決なのか?」

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2010/07/17

[ 内容 ] 「68+57=5」は間違っていない。 「+」という記号が「プラス」という概念を表すことの根拠は何か? 現代の言語哲学をリードするクリプキとともに、ことばや記号に内在するパラドクスを解きほぐす。 [ 目次 ] 第1章 グルー(ひとがふだんしている推論の多くは帰納法で...

[ 内容 ] 「68+57=5」は間違っていない。 「+」という記号が「プラス」という概念を表すことの根拠は何か? 現代の言語哲学をリードするクリプキとともに、ことばや記号に内在するパラドクスを解きほぐす。 [ 目次 ] 第1章 グルー(ひとがふだんしている推論の多くは帰納法である;「グルー」が登場する ほか) 第2章 クワス算(「68+57」の正しい答えは「5」である!;同じ話を「グルー」について繰り返してみる ほか) 第3章 懐疑的解決(実際のところ、どれだけ困ったことになっているのだろうか;意味について語ることをやめようという人もいる ほか) 第4章 ウィトゲンシュタイン(懐疑的議論と懐疑的解決はウィトゲンシュタインの議論と解決だとクリプキは言う;私的言語論は懐疑的解決の一部である ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/04

トコトンまで懐疑すること。 うまく自分が接続できないとヘリクツばかりこねる本に見えてくるだろう。 結局、局所的真理を信仰して生きてるぼくたち。 そしてその局所性は案外近くに限界があった。

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2009/10/04

『言語哲学大全』の飯田隆氏による、クリプキ本。このシリーズはいろいろ不満がある人が多いようだけれど、この『クリプキ』も、できればクリプキ自身の著書『ウィトゲンシュタインのパラドクス』を続けて読むことを勧めたい。

Posted byブクログ