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実録・外道の条件 の商品レビュー

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37件のお客様レビュー

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業界にいる勘違いした…

業界にいる勘違いした人物を克明に書く。笑いのなかに、日常行動への批判があふれています。

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パンク野郎マーチダ・…

パンク野郎マーチダ・コウ氏が世にはびこる外道らを斬る。そして斬られる。表題に「実録」とあるのだから、収録4編はどれも事実に基づく話なのだろう。現実にいる笑えないやつらの笑えないストーリー。

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著者の経験がある程度…

著者の経験がある程度反映されているのかな、といった感じで、エッセイと小説の中間のような印象を受ける短編集です。主人公を困惑させる人々は、たぶん世間にはわりとよくいるタイプの人々なんだけれど、この人が書くと、笑えます。

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筆者が仕事をしながら…

筆者が仕事をしながら出会う外道な人々とのお話。外道過ぎて苦笑いしながらも、ねちねちと外道な人間とかかわるところがおもしろい。こんな人実際いない、とおもいながら実は結構いたりするのである。

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町田康の作品としては…

町田康の作品としては爆笑というよりも苦笑が多く描かれた作品であった。

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2024/02/03

題名に「実録」とあって、更にあとがきでもデフォルメされ、また解説の松尾スズキも「これはほとんど実話をアレンジしたものであろうと推測される。」と指摘している通り、作者≒主人公が出くわしたエンタメ業界に巣くい善人に群がる外道たちの記録ともとれる傑作短編小説集。表面上は穏やかだが心の内...

題名に「実録」とあって、更にあとがきでもデフォルメされ、また解説の松尾スズキも「これはほとんど実話をアレンジしたものであろうと推測される。」と指摘している通り、作者≒主人公が出くわしたエンタメ業界に巣くい善人に群がる外道たちの記録ともとれる傑作短編小説集。表面上は穏やかだが心の内では怨讐を露わに呪詛をパンキッシュに叫び続けるようなその独特且つ滑らかな文体にひたすら読み進むことができ、爆笑。このシニカルなユーモアのセンスがたまらないし、とにかく正しく弱き善人である主人公≒作者はそのエネルギッシュさを失うことなくこれからも戦ってほしい。

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2018/09/03

よくわからない。よくわからないけど町田さん。 地獄のボランティアの話は、オリンピックのボランティア募集の話を思い起こさせる。 マーチダさん。

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2016/12/24

町田康を読むのは久しぶり。 外道あるあるというか、居るいる。何処にも誰にも。 最後のしゅず子はいい気味だと思いつつも不気味なエンディング。仄暗い余韻を遺す。

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2016/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これ、小説っていうか、実話体験エッセイよね?ホンマにあった話、町田さんが実際に経験しちゃったノンフィクションやろうなあ、きっと。 という感じの、実話モノ、って言ったらいいんでしょうかね。でも、一応、小説の体裁。で、バッチバチおもろいです。 全4編の短編集なのですが、それぞれ、1995年5月~1998年7月、まで、日付が付記してあるので、この時期に、町田さんは、こんなにとんでもねえ目にあってたんだなあ、とか思う次第ですね。ホンマに、ご本人にどれだけ大変だったのか、質問してみたいですね、うんうん。 で、まあ、芸能界という世界には、とんでもねえ外道なかたがたが、たっくさんたっくさんいるんだろうなあ、とか思う次第なのですが、そんな外道な人にとっては、多分、外道その人・自分自身こそが正常で、町田さんの方が「融通きかんおもろないヤツ。ちゃんと仕事してくれないヤツ」っていうように、映っているのでしょうねえ。「悪いのは俺じゃない。相手だ。ぜってえ。それはもう間違いないぜ」という思い。それは、とてつもなく、怖いものなのだなあ。 いやしかし、この世の中に、どれだけ沢山の人々が生きていることか。そんな世の中には、人間の数だけ真実があり、人間の数だけその人だけの価値観があるのだな。すっげえなあ、とか思いますね。なんだか、生きる勇気が湧いてくるのは、何故かしら。 まあとにかく、この小説も、いつもの町田節炸裂の素晴らしい文体ですので、面白い事は間違いない。ホンマ、すっばらしい文章だよなあ。 あと、町田さんの小説の登場人物、ものすっげえ適当な名前、っていいますか、普通、小説の登場人物にそんな名前つけませんでっしゃろ?っていうね、滅茶苦茶なネーミングセンスなのですが、小説の登場人物に、こんなハチャメチャな人名を名づける人って、町田さん以外知らないのですが、コレもある意味、町田さんの発明なんだろうか?だとしたら、ほんま、凄いお人やなあ、とね、思う次第です。

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2014/04/11

やはり面白い、町田康。 1996年に作家デビュー、2000年に『きれぎれ』で芥川賞を獲った後の第一作目がこの『実録・外道の条件』である。 95年から98年まで、恐らく町田当人が出会い、体験したであろう外道にもたらされた混沌とした理不尽を、町田節でつらつらどどどと描いている。 何...

やはり面白い、町田康。 1996年に作家デビュー、2000年に『きれぎれ』で芥川賞を獲った後の第一作目がこの『実録・外道の条件』である。 95年から98年まで、恐らく町田当人が出会い、体験したであろう外道にもたらされた混沌とした理不尽を、町田節でつらつらどどどと描いている。 何作か読み進めるうちに、町田康という人物像がみえてくる。 著作では自身のことをどうしようもない底辺のパンク歌手と嘲笑しているが、常識的で時間を厳守し、己の信念を強く持ちながらウィットに富んだ人なのであろうなぁと思われる。 そんな町田康を私利私欲やら不道徳、非常識な業界人は振り回す、その様をぐりぐりと綴っているのが、今作である。 読んでいると、どうしても笑けてしまう。ファクシミリの咆哮、あたりで腹が捩れてたまらなかった。 表紙の撮影がアラーキーで、とても格好いい。くわぁ。

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