無音潜航 の商品レビュー
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テロ攻撃を受けた日本が巻き込まれる極東戦争の危機?と思いきや、内容のほとんどは潜水艦戦で、テロや国際状況は舞台設定上の飾りの様な感じであった。 潜水艦戦は面白かったが、テロ関連の背後にある何かについて読者に疑問を持たせながら、それについては終わりごろに申し訳程度に数行で説明してかたを付ける手法には、疑問に食いついてわくわくしてしまった手前がっかりしてしまった。ゆえに星三つ。
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物語は日本国内で放射性物質を使ったテロが発生するところから始まる。 そして、そのころ中国に親善訪問していた日本の潜水艦さちしおに帰還命令が下り、その航海中に、海上を漂流していた一人の男を救出する。その直後から、さちしおは北朝鮮艦船から攻撃を受け、中国艦船からは北朝鮮領海内へと追い立てられることになる。 物語の始まりが放射性物質によるテロであるものの、話の中心は潜水艦戦。日本、北朝鮮、中国のそれぞれの艦船の船長の視点に次々とシフトして艦隊戦の緊張感が伝わってきて、なかなか面白い内容でした。
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劣化ウランを用いたテロにより、機能停止してしまう、首都圏東京。 それに巻き込まれて行く、海上自衛隊の潜水艇と周辺国との攻防。 スリルあるストーリー展開に引き込まれる、SF作品。 映画化が望まれるが、難しいのだろうなぁ。
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核廃棄物を使用した爆弾テロで航空管制センターが破壊され、 極東情勢は一気に緊張状態に陥る。 場面がテンポ良く切り替わり、あっという間に舞台作りをしてしまった後は 中国より帰国中、突如攻撃を受けた海上自衛隊潜水艦「さちしお」の 中国海軍による包囲網との孤独な戦いが全編に繰り...
核廃棄物を使用した爆弾テロで航空管制センターが破壊され、 極東情勢は一気に緊張状態に陥る。 場面がテンポ良く切り替わり、あっという間に舞台作りをしてしまった後は 中国より帰国中、突如攻撃を受けた海上自衛隊潜水艦「さちしお」の 中国海軍による包囲網との孤独な戦いが全編に繰り広げられる。 細部がリアルで密度が濃い上に相手の動きを読み 裏をかこうとする駆け引きも充分に迫力があるのだが、 この作品最大の魅力は「さちしお」と中国原潜「四〇五」との対決で 藤井勲と許栄茂、日中の潜水艦艦長の意地と誇りが激突する部分にある。 これはまさしく一騎打ちの物語で男と男の決闘の小説だ。 冒頭のテロや国際情勢の事が投げっぱなしになったままラストを 迎えても満足感を得られるのは国家を超えた「潜水艦乗り」の ドラマの方に焦点があるからだと思う。 軍事サスペンスの要素が強い作品だが作品を支えているのは 明らかに血湧き肉踊る冒険小説の面白さである。
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