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ラス・マンチャス通信 の商品レビュー

3.3

19件のお客様レビュー

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2009/10/04

 のっけから読み者を引き込ませる「アレ」の生態。「アレ」とは何だろうかという疑問がまず読み手に去来する思いではないだろうか。「アレ」とは主人公にとっての「アレ」であり、それは憎むべき存在であり、家族は存在そのものすら認めていないということを手がかりに読み進めていく。  そして章を...

 のっけから読み者を引き込ませる「アレ」の生態。「アレ」とは何だろうかという疑問がまず読み手に去来する思いではないだろうか。「アレ」とは主人公にとっての「アレ」であり、それは憎むべき存在であり、家族は存在そのものすら認めていないということを手がかりに読み進めていく。  そして章を重ねる毎に「アレ」(=黒い染み)が主人公にもあるのだということが読み解かれていく。その手法はとても面白い。また、各章の終点と始点の微妙なズレがこの世界観を表しているように感じた。カフカのそれとは違い、きちんとエンターテイメントしている。

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2009/10/04

こんなに気持ち悪くて、こんなに理解できなくて、こんなにイライラする小説は初めてでした。日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作は二度と読まないように気をつけます。

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2009/10/07

ファンタジーと言うよりも。。。 なんだか、ホラーっぽいというか、なんだか、不思議な物語でした。 冒頭から、不思議な生き物が家の中を徘徊してて、 何これ?!。。。と思いきや、 どんどん、話は別の物語へと進んで行くし。。。 ????とは思いつつ、途中でやめられない。 怪奇な世界へず...

ファンタジーと言うよりも。。。 なんだか、ホラーっぽいというか、なんだか、不思議な物語でした。 冒頭から、不思議な生き物が家の中を徘徊してて、 何これ?!。。。と思いきや、 どんどん、話は別の物語へと進んで行くし。。。 ????とは思いつつ、途中でやめられない。 怪奇な世界へずんずん引き込まれてゆくのです。 何か、スッキリしない読後感ではあるけれど、 いろいろ楽しめたから、まっいっか。

Posted byブクログ

2009/10/07

僕は常に正しく行動している。姉を犯そうとした「アレ」は始末されるべきだし、頭の足りない無礼なヤンキーが不幸になるのは当然だ。僕のせいではない。でも、なぜか人は僕を遠巻きにする。薄気味悪い虫を見るように―。 カフカ+マルケス+?=正体不明の肌触りが、鈴木光司氏の絶賛を浴びた異形の...

僕は常に正しく行動している。姉を犯そうとした「アレ」は始末されるべきだし、頭の足りない無礼なヤンキーが不幸になるのは当然だ。僕のせいではない。でも、なぜか人は僕を遠巻きにする。薄気味悪い虫を見るように―。 カフカ+マルケス+?=正体不明の肌触りが、鈴木光司氏の絶賛を浴びた異形の成長小説。第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。

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2009/10/04

第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作です。ものすごく暗い、ねっとりとした空気を持つ世界観が魅力的。

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2010/02/06

ファンタジー小説大賞受賞作ですが、剣とか魔法とか、そういう“いかにも分かりやすい”ファンタジーではなく、そこはかとなくファンタジー…そういう作品だと感じました。漠然と。 世界設定や時代背景、そういうものが全く説明されていないので何も分かりません。そもそもこの舞台が地球なのかすら...

ファンタジー小説大賞受賞作ですが、剣とか魔法とか、そういう“いかにも分かりやすい”ファンタジーではなく、そこはかとなくファンタジー…そういう作品だと感じました。漠然と。 世界設定や時代背景、そういうものが全く説明されていないので何も分かりません。そもそもこの舞台が地球なのかすらハッキリしません。でも読み進めるのが苦とか、面白くないとかではないんですよね。読んでいる最中はむしろ心地良かったです。それがなぜだかは分からないんですけど。 うーん、これ以上は書けません。ハマる人はハマる作品だと思います。私は…どうだろう。

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2009/10/07

何とも言えない不思議な読み心地。まるで、夢の中と現実をさまよっているような得体のしれない感覚はくせになりそうでもある。

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2009/10/04

ストーリーで読ませるというより、現実と幻想の入り混じった不思議なリアルさが魅力。抑えたタッチで描き切っておりみごと。

Posted byブクログ

2009/10/04

〈68年生まれの誇り!〉すごい! この得体の知れ無さ、奇っ怪さ、居心地の悪さ。新人といっても僕と同い年で全然若くないけど、こんな作品を書く人が出てきて、勝手ながら誇らしく思う。ただ現実に吹き溜まっているだけなのに、いつのまにか非現実が侵食してくる不気味さ、悪夢を見ているようでもあ...

〈68年生まれの誇り!〉すごい! この得体の知れ無さ、奇っ怪さ、居心地の悪さ。新人といっても僕と同い年で全然若くないけど、こんな作品を書く人が出てきて、勝手ながら誇らしく思う。ただ現実に吹き溜まっているだけなのに、いつのまにか非現実が侵食してくる不気味さ、悪夢を見ているようでもあり、逆に覚醒させられているようでもあり。でも嫌な読後感はなし。すばらしいです。

Posted byブクログ