文豪ナビ 谷崎潤一郎 の商品レビュー
文豪ナビシリーズは読みやすい。 桐野夏生の谷崎観の変化が興味深い。 「読書という体験のおもしろいところは、その時に自分が反映されることに尽きる。小説自体は変わらなく存在するが、読み手の変貌につれて、小説世界は様相を変えるのである」 「若い時分の違和と嫌悪もまた、本当に作家...
文豪ナビシリーズは読みやすい。 桐野夏生の谷崎観の変化が興味深い。 「読書という体験のおもしろいところは、その時に自分が反映されることに尽きる。小説自体は変わらなく存在するが、読み手の変貌につれて、小説世界は様相を変えるのである」 「若い時分の違和と嫌悪もまた、本当に作家を知るためには必要な回路だった」 「小説と読者は縁で結ばれている。作家の真の姿というのは読者が一生をかけてやっとわかるものなのである」 芥川との文学論争で「具体的なシーンを無数にパッチワークしてつなぐ」長編小説のスタイルを自覚したというあたりが興味深かった。
Posted by
凄い小説いっぱい書いたから良いものの、そうでなかったらろくでもないエロじじいやで。 エロじじい、ドスケベ、ド変態、ド畜生。 だからあんな小説が書けたんやろうけどね。 それにしたって、ポイポイされた女性が不憫やわ。 08.10.22
Posted by
これはいい!!私はずっと欲しかったのです。読みたかったのです。こういう本を。 文学作品って、中・高と現文の時間に読まされてさっぱり意味が分からず、さらには毛嫌いまでするようになってたんだよねぇ。でも、日本人であり、また、教養人でありたいと願う私としては、文学作品を全く読んだこと...
これはいい!!私はずっと欲しかったのです。読みたかったのです。こういう本を。 文学作品って、中・高と現文の時間に読まされてさっぱり意味が分からず、さらには毛嫌いまでするようになってたんだよねぇ。でも、日本人であり、また、教養人でありたいと願う私としては、文学作品を全く読んだことがないと公言するのは、慙愧に堪えないことなのであります。←なぜか堅苦しい口調(笑) でも、何度読もうと頑張っても挫折の繰り返し。なぜかというと、その本が書かれた時代背景、著者の人柄などの知識がないと、作品を理解すること、妙味を味わうことは難しいからです。(大前提として、私が雑駁な知識しか持ち合せておらず、読解力が乏しいということがありますが(笑)) だから、そういったことを作品を読む前に学べる、文学作品入門書的な本があればいいな〜と願い数年。出ましたね〜!! まず、文豪の作品のどれから手に取っていけば入っていきやすいか、次に、作品の梗概をコミカルな表現で紹介。そして『10分で読める』と題して、要約文を掲載。 その後には文豪の『評伝』により、彼らの私生活や四方山話などを知ることができます。これ読むと文豪と呼ばれる彼らも人間味いっぱいなんだな〜と思わずクスリとしたり。 この本を読んでから彼らの作品に入れば、きっと、やっと、今度こそ!!(笑)文学作品を楽しめるはずです!!
Posted by
前から気になってた「文豪ナビ」ってゆー全7巻の1冊。悩んだけど、読めてよかった。夏目、芥川、三島が短距離で谷崎は長距離だって。芥川との論争や、佐藤春夫との「細君譲渡」事件?など、谷崎自身の生涯もとても興味深かった。彼の人生の偏愛ぷりがあれらの作品を生んだと思うから。谷崎さんは、知...
前から気になってた「文豪ナビ」ってゆー全7巻の1冊。悩んだけど、読めてよかった。夏目、芥川、三島が短距離で谷崎は長距離だって。芥川との論争や、佐藤春夫との「細君譲渡」事件?など、谷崎自身の生涯もとても興味深かった。彼の人生の偏愛ぷりがあれらの作品を生んだと思うから。谷崎さんは、知的で(源氏物語現代語訳化)、エロいおじさまといった感じ。
Posted by
谷崎潤一郎入門。 装幀のコピーのように“妖しい”とか“変態”というのが作家イメージだったのだけど、それを改めようと思う。確かに“妖しい”世界を描いたようだけど、“妖艶”と言った感じの愛をたくさん書いた作家のようなので。 このナビを一読して、作品よりもエッセイに興味が出た。小説は要...
谷崎潤一郎入門。 装幀のコピーのように“妖しい”とか“変態”というのが作家イメージだったのだけど、それを改めようと思う。確かに“妖しい”世界を描いたようだけど、“妖艶”と言った感じの愛をたくさん書いた作家のようなので。 このナビを一読して、作品よりもエッセイに興味が出た。小説は要約で読んだだけでお腹一杯になったので。濃厚すぎる。
Posted by
- 1
- 2