アルファベット・パズラーズ の商品レビュー
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雰囲気が好みの小説だった。マンションオーナーの峰原の部屋に店子でもある友人3人が集まって、身近にある事件について検討し合う。峰原の安楽椅子探偵ものかと思いきや、最後の章でのどんでん返しも意外だった。 面白かった。
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2回目の読了。 アルファベットでというのはまぁこじつけっぽさがでちゃう感じ。そういう作品というか、あえてそういう雰囲気を出しているのかもしれない。 ただ、全体としてしっかりパズルっていう感じでよかった。作品の雰囲気も変な作られ感はなく。 1つ気になるのは、最後のYの話。大オチの章への転換がいきなりすぎて、理解がおいつかない。それもねらいだと言われればそうだけど、オチをつけたあとなんの前触れもなく大オチって。個人的にはYは最終話じゃなく、むしろ伏線として前の方で展開しておくほうがよかったのではないかという気もする。どうだろうなぁ。 ----- 1回目の読了:2015/11/30
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最初のお話:「Pの妄想」だけ読んだ。悪くないけど、、、登場人物が多くて、読むのに疲れちゃう。推理小説って読者に対してのヒントはこのくらいが普通なのかな?スッキリ感が少なくて、ここまででいいかもと思ってしまった。
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「Pの妄想」、「Fの告発」、「Yの誘拐」の三編が収録された連作集。 ちょっと納得がいかないと思うところもあるのですが、些細な矛盾から展開される推理は論理的で、本格に対するこだわりが伝わってきます。 特に他の二編の倍以上のボリュームがある「Yの誘拐」は、連作の最後を飾るのに相応しい...
「Pの妄想」、「Fの告発」、「Yの誘拐」の三編が収録された連作集。 ちょっと納得がいかないと思うところもあるのですが、些細な矛盾から展開される推理は論理的で、本格に対するこだわりが伝わってきます。 特に他の二編の倍以上のボリュームがある「Yの誘拐」は、連作の最後を飾るのに相応しい作品で読み応えがありました。
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【Pの妄想】【Fの告発】【Yの誘拐】収録。 四階建てマンションのオーナーと住人三人(刑事、翻訳家、精神科医)が事件の推理合戦するお話。 【Pの妄想】は、「何故、彼女はペットボトルの紅茶ではなく缶の紅茶を飲んだのか」に対しての解答に納得出来ず。トリックもそんな都合良くいくとは思え...
【Pの妄想】【Fの告発】【Yの誘拐】収録。 四階建てマンションのオーナーと住人三人(刑事、翻訳家、精神科医)が事件の推理合戦するお話。 【Pの妄想】は、「何故、彼女はペットボトルの紅茶ではなく缶の紅茶を飲んだのか」に対しての解答に納得出来ず。トリックもそんな都合良くいくとは思えませんでした。 【Fの告発】は、古典的なトリックをアレンジして大きなサプライズを生んでいますが、相当無理があるので手放しでは賞賛出来ませんでした。 【Yの誘拐】は、犯人の一人が発した「Yという奴が偽物なんだ」という一言から二転三転していくプロットと、連作短編集ならではの仕掛けが秀逸でした。 三編とも突っ込みどころは多々ありますが、ミステリーのポイントはしっかりしているので読み応えはあると思います。
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+++ 東京、三鷹市の井の頭公園の近くに“AHM”という四階建てのマンションがある。その最上階に住むオーナー・峰原卓の部屋に集まるのは、警視庁捜査一課の刑事・後藤慎司、翻訳家・奈良井明世、精神科医・竹野理絵の三人。彼らは紅茶を楽しみながら、慎司が関わった事件の真相を解明すべく推理...
+++ 東京、三鷹市の井の頭公園の近くに“AHM”という四階建てのマンションがある。その最上階に住むオーナー・峰原卓の部屋に集まるのは、警視庁捜査一課の刑事・後藤慎司、翻訳家・奈良井明世、精神科医・竹野理絵の三人。彼らは紅茶を楽しみながら、慎司が関わった事件の真相を解明すべく推理を競う。毒殺されるという妄想に駆られていた婦人を巡る殺人事件、指紋照合システムに守られた部屋の中で発見された死体、そして三転四転する悪魔的な誘拐爆殺事件―精緻なロジックと鋭利なプロット、そして意外な幕切れ。本格ミステリ界期待の俊英が満を持して放つパズラーの精華。 +++ 「Pの妄想」 「Fの告発」 「Yの誘拐」 +++ マンションの最上階にあるオーナーの部屋に、年齢も職業も性格も異なる人々が集って、紅茶を愉しみながら謎解きをする、という設定は興味をそそられる。精神科医・理絵の目のつけどころに感心し、翻訳家・明世と刑事・後藤の掛け合いに苦笑いさせられ、オーナー・峰原の慧眼に驚かされる。だが、いささか偶然に頼りすぎている感が無きにしも非ず、なところが勿体無くもある。そして最後の作品では、峰原の慧眼によって説かれたと思った謎が、それでは終わらず驚かされるが、そこもちょっぴり詰めが甘いような気がする。面白くないわけではないが少し物足りなくもある一冊である。
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密室で毒殺された未亡人、指紋で管理された密室と密室モノが続いて、最後に誘拐ミステリ。井の頭公園脇のマンションが舞台なのに何故京都なのだろうと思ったら最後に思わぬ形で説明があった。誘拐ミステリとしての意外さに加えて連作ミステリとしての衝撃が待ち受けていたのは見事。ただそこに至るまで...
密室で毒殺された未亡人、指紋で管理された密室と密室モノが続いて、最後に誘拐ミステリ。井の頭公園脇のマンションが舞台なのに何故京都なのだろうと思ったら最後に思わぬ形で説明があった。誘拐ミステリとしての意外さに加えて連作ミステリとしての衝撃が待ち受けていたのは見事。ただそこに至るまでの密室がラストに比べてしまうと今一つ。それいくらなんでも登録の時にバレやしませんかと思わず言いたくなった。トリック自体は魅力的なだけにもったいない。
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推理小説には、不自然なことが必要ですね。 何か特殊な事件だからこそ、面白く、特殊なことがあるから、推理ができる。 しかし、特殊すぎては鼻につく。 その辺りのさじ加減が、推理小説の難しいところなんでしょうか。 とりあえず…、特にアルファベットにこだわる必要は、なかったような気がし...
推理小説には、不自然なことが必要ですね。 何か特殊な事件だからこそ、面白く、特殊なことがあるから、推理ができる。 しかし、特殊すぎては鼻につく。 その辺りのさじ加減が、推理小説の難しいところなんでしょうか。 とりあえず…、特にアルファベットにこだわる必要は、なかったような気がします。
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東京三鷹市の井の頭公園近くにある<AHM>という四階建てのマンション。 そこの最上階にすむオーナー・峰原の部屋に集う、店子の刑事・後藤、翻訳家・明世、精神科医・理絵。 4人はいつも紅茶を飲みながらそれぞれが持ち寄る事件について推理合戦を展開している。 被毒妄想と思われる女性の毒殺...
東京三鷹市の井の頭公園近くにある<AHM>という四階建てのマンション。 そこの最上階にすむオーナー・峰原の部屋に集う、店子の刑事・後藤、翻訳家・明世、精神科医・理絵。 4人はいつも紅茶を飲みながらそれぞれが持ち寄る事件について推理合戦を展開している。 被毒妄想と思われる女性の毒殺事件を扱った<Pの妄想> 指紋照合システムで管理された部屋で発見された死体の謎を扱った<Fの告発> 12年前の誘拐爆殺事件を扱った<Yの誘拐> これら3つの連作小説集です。 初めての作家さん、と思ったらこれが出版一作目らしいです。この方も京大なのですね。 とてもロジカルで、とくに<Y>にはやられました。 誘拐事件にこんな結末をもってこられるなんて!!! すごいです。早めに次の作品が出されることを期待します。
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