サン・ヴィターレ聖堂ビザンティン の商品レビュー
サン・ヴィターレ聖堂 ビザンティン (磯崎新の建築談議 04) (和書)2013年03月06日 19:11 磯崎 新 六耀社 2004年10月 ビザンティン コンスタンティノポリスの古名 ギリシアの植民都市ビュザンティオンからきているという。 内観のモザイクはすばらしい...
サン・ヴィターレ聖堂 ビザンティン (磯崎新の建築談議 04) (和書)2013年03月06日 19:11 磯崎 新 六耀社 2004年10月 ビザンティン コンスタンティノポリスの古名 ギリシアの植民都市ビュザンティオンからきているという。 内観のモザイクはすばらしい。ビザンティンにしたのは前回のゴシックのステンドグラスが素晴らしかったので今回はモザイクの素晴らしさで読んでみようと思いました。 建築を覆う圧倒的な装飾(壁画やモザイク)はラスベガスのネオンを思いださせるという。 しかしそれは内観での話で後期のビザンティンは外観は派手になるが内観は薄れていく。 磯崎新 「・・・古典建築のように即物的に形式そのものが生み出す乾いた内部空間ではなく、明らかにその中に入る人間の身体に感覚的な作用を与えるような実存的とでもいえる空間が生まれたのではないかと思うのです。・・・より現象学的に感知し得るものだと思うべきでしょうが、光、金色、図像にまとわりつく建築様式、そんな構成要素を意図的に内部に導入して、みえない何ものか、つまり聖性を感知できるような媒体が充満している場が生み出されてきはじめたからです・・・」 アウラの可視化として、その身体保護膜への物質化を建築なるものの起源として見ることもできるらしい。 人間の存在論としての実存主義、その学である現象学を起源にすることはそれらと大いに親和性があるアナーキズムと社会主義に関係させることができる。その辺りをかんがえながら読むと興味は限りない。
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