部長の大晩年 の商品レビュー
・部下を叱る代わりに、「きみ、これまでどういう仕事してきたんや」と、訊ねる ・「日に日に冬が辛うなって参ります。どうぞお体をお大切に、御健康にお心をいたされますようお祈り申し上げます」「いつでも結構で御座います。もしおひまの時が御座いましたら御近情をお聞かせ下さいませ」 ・「人間...
・部下を叱る代わりに、「きみ、これまでどういう仕事してきたんや」と、訊ねる ・「日に日に冬が辛うなって参ります。どうぞお体をお大切に、御健康にお心をいたされますようお祈り申し上げます」「いつでも結構で御座います。もしおひまの時が御座いましたら御近情をお聞かせ下さいませ」 ・「人間であるということが職業なんや。人間そのものの深化向上を切願する以外、何の手立てもありゃせんのや」 ・「コーヒ店永遠に在り秋の雨」
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- ネタバレ
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なかなか。 加古川出身で高砂でサラリーマン生活を送られた方で身近に感じた。こんな方がおられたんだ。 そんなに昔の方ではないのに、随分違う世界の方のように思えてしまう。私にはあまり参考にならない。
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永田耕衣という俳人。 名前を聞いたことはあるが、良く知らない俳人であった。 まずは、この本のタイトルに「大晩年」とあるように、長寿の方で享年97歳で、ここに驚かされた。
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大企業を定年退職した部長の、その後の充実した人生を描いている。入社以来、趣味の俳句に没頭していたことが、人生に幅を持たせることになった。
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んー。なんか、不思議な本だったなぁ。 家にあったから読んでみたけど…。 小説だと思って読み始めたら、何やら実在の人物史だったし(笑)。 面白いとも面白くないとも言える感じ。 まぁ、初めよりは後半で面白くなり始めたことを思えば、作家さんの力量と言うことになろうかと思いますが。 ...
んー。なんか、不思議な本だったなぁ。 家にあったから読んでみたけど…。 小説だと思って読み始めたら、何やら実在の人物史だったし(笑)。 面白いとも面白くないとも言える感じ。 まぁ、初めよりは後半で面白くなり始めたことを思えば、作家さんの力量と言うことになろうかと思いますが。 でもなんていうか、当時の俳壇の興隆っぷりというか、そういうものにややびっくりするような本だったかもしれません。そういう意味では、なんか、当時の空気感がちょっと分かったかな。 あと、今、途上国でいろいろ言われる勤務環境。ちょっと前まで、普通に日本でも、軽視されていたんだなぁなんて、ちょっと横道な所も、印象深かった。
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熱中と律儀の美徳。こよなく俳句を愛する昭和の堅物。何でもない人生のように見えて、実は目指したいと思う自分がいる。
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初めて知った俳人だった。 面白く楽しく読了した。 最終章を1月17日に読んだのは因縁である。その最終章に「歳月」や寝屋川や、乃木将軍があったのもまた因縁であると思っている。合掌。
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