宮崎次郎画集 の商品レビュー
描かれるのはサーカスや見世物小屋が並ぶ黄昏時の町。 人間、象、馬、はたまた擬人化された羊と鳥までもが町を行き交い、各々不思議と生活を営んでいる。 特に気になるのは、描かれている人間が、どこか一点を見つめながらぼうっと無表情を決めこみ、胡散くさい雰囲気を滲ませているところである。...
描かれるのはサーカスや見世物小屋が並ぶ黄昏時の町。 人間、象、馬、はたまた擬人化された羊と鳥までもが町を行き交い、各々不思議と生活を営んでいる。 特に気になるのは、描かれている人間が、どこか一点を見つめながらぼうっと無表情を決めこみ、胡散くさい雰囲気を滲ませているところである。 その上登場する全ての人間は、上睫毛が皆無のくせに、下睫毛がびょーんなのだ。この滑稽さとても大好き。 タイトルの「Saudade」とはポルトガル語で郷愁や哀愁を意味する言葉らしい。
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