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ゆっくりさよならをとなえる の商品レビュー

4.3

80件のお客様レビュー

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ふんわりと暖かい日常…

ふんわりと暖かい日常のお話から、読んだ本に関してなど、長くても3~4ページできっちり終わるエッセイは、川上弘美さんの文章をちょっとづつ色々楽しめる懐石料理みたいだ。川上弘美さんとお友達がおでんを食べに行く「春のおでん」は、読んでてホッとする。

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よく見なかったのでエ…

よく見なかったのでエッセイと気づかず購入。 いやぁ、しかし、なんだこのほんわりした感じ。 読みやすいにも程がある。 こういう暮し方いいなぁとか思った。

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最後に収録されている…

最後に収録されている表題作のエッセイに癒される。著者の人柄あふれる一冊。

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川上弘美氏のエッセイ…

川上弘美氏のエッセイ集。小説とは違った一面を見ることが出来ます。

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2024/04/19

表題「ゆっくりさよならをとなえる」が大好き。 思わず朗読してしまった。 川上弘美氏にはいつも「そのままで良いんだよ」と言ってもらっている。 精神の安定のために川上氏のエッセイは側に置いておく。

Posted byブクログ

2023/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学で学んだのが生物で、その後理科の教師をやっていたという経歴に驚いた。知らなかった……。 本の話が非常に多かったのが興味深かった。本を読んでいる日々、こちらもニコニコしてしまう。私も読みたくていくつかメモした。 そしてこのエッセイ自体もまるで小説のようで終始素敵だった。どんな感情を持ったのだろうと想像させてくれる余白があった。特に、どのエッセイも最初の一文が良くて、そこでグッと掴まれる。 淡々と穏やかに綴られた日々をただ読んでいくのは幸せで、だんだん心が落ち着いてくる。サッパリしていてやわらかく、私にとって安心できるエッセイだった。

Posted byブクログ

2022/11/01

感想 着飾らない日常を綴る。簡単なようで確かな観察眼が必要。文章に気取りを持たせても具合が悪い。日々を大切にし何気ないことに心を動かしたい。

Posted byブクログ

2022/05/03

こういう飾らず日々のままの本が落ち着く。 世の中SNS映えありきで回ってることに対して違和感を覚えまくる今日この頃だからか、最近こういう飾らず日々のままの本を欲してならない。 私は映えありきで生きるのがどうも疲れそうだからと、SNS発信をしていない(このアプリは例外にさせてほし...

こういう飾らず日々のままの本が落ち着く。 世の中SNS映えありきで回ってることに対して違和感を覚えまくる今日この頃だからか、最近こういう飾らず日々のままの本を欲してならない。 私は映えありきで生きるのがどうも疲れそうだからと、SNS発信をしていない(このアプリは例外にさせてほしい)「絶滅危惧種」的人間だけれども、この見え張りとも言える頑固さを、悪くないよね!と思わせてくれる。 マイノリティをしていると同年代と話が合わず生きづらさを感じることもあるけれど、大丈夫。いつも心に川上弘美(様)!

Posted byブクログ

2019/12/31

一編が文庫3ぺージに収まる長さで、ほっと心が休まるエッセイ集。 あ~そうですそうですと、思い当たるようなちょっとした出来事や、出先で見聞きしたことなどが書いてある。 中でも川上さんが引用されている本は、読みたくなってしまう。 好きな食べ物は飽きるまで食べる、なんかそのこだわりが...

一編が文庫3ぺージに収まる長さで、ほっと心が休まるエッセイ集。 あ~そうですそうですと、思い当たるようなちょっとした出来事や、出先で見聞きしたことなどが書いてある。 中でも川上さんが引用されている本は、読みたくなってしまう。 好きな食べ物は飽きるまで食べる、なんかそのこだわりが良く分かる。私も米粉パンを卒業して今は塩バターパンに凝っている。 どこを読んでも、川上さんの人柄がにじみ出ている。拘らない楽そうな生き方や、作家で主婦でお母さんの、ゆったりした毎日が微笑ましい。 身近なものに向ける視線もユーモア含みのほっとする文章が納まっている。 " 織田作之助の「楢雄は心の淋しい時に蝿を獲った」にふれ、そうやって楢雄は自分の不器用な生をめいっぱい喜んでいたんじゃないだろうか、その人の奥底も知らずに、と思う。 少し淋しかったので風呂場に潜んでいた蚊を潰した。” 言葉で書いてある「あやとり」をやってみる。 そして再び小説に、もどる。安らかさとは正反対のところにある営為に。正反対にあるからこそ、いっそのこと安らかなのかもしれない、営為に。 博物館に行ったり、古本屋をめぐったり、昼顔を見たり、漫画の欠けた巻が近所ではどこにもないので、電車に乗って探しにいく。 あてもなくのんびりと電車に乗って隣りの町に行くことを信条としている私の人生が、たった一冊のマンガによってすっかり血走ったものになってしまった。 ”「田紳有楽」という本を借りた。仰天したままその日のうちに本を読み終えた。「すごいね」とマリ子さんに言うと、マリ子さんはエヘへと笑った。以来私は「田紳有楽」という本を愛してやまないのだが、いまだにその全貌をうまく把握することができない。なんだかわからないけれど、小説ってものは、やはり凄いな、と私は思ったのだ。” 数えてみれば全部で59編あった。218ページにそんなに入っているのに、楽しく暖かい。 最後に詩のように日々の生活から切り取った言葉が並んでいる。 ”(略)今まで言ったさよならの中でいちばんしみじみとしたさよならはどのさよならだったかを決める(決まったら心の中でゆっくりさよならをとなえる) 連載エッセイを書いていて、最後の回になると、私はさみしくてたまらなくなってしまいます、表題作も連載最後の回に書いた文章です。”

Posted byブクログ

2019/05/03

川上弘美の本をはじめて読んだ。 ちょっと洒落ていて、 ところどころで、ハッとさせられた。 タイトルがカッコ良すぎる気がして、 (個人的にあまり好きではない類) もぞもぞしながら読みすすめたが、最後の最後で、 このタイトルの一節が出てきて… やられたー!! となりました。 普段は思...

川上弘美の本をはじめて読んだ。 ちょっと洒落ていて、 ところどころで、ハッとさせられた。 タイトルがカッコ良すぎる気がして、 (個人的にあまり好きではない類) もぞもぞしながら読みすすめたが、最後の最後で、 このタイトルの一節が出てきて… やられたー!! となりました。 普段は思い出さない昔のことや、思い出などを 振り返させられ、 しみじみ。 読めてよかった?

Posted byブクログ