リアルワールド の商品レビュー
高校生が自分の母親を殺す所から物語りはスタート。 語り手がその高校生だったり、隣に住む女子高生になったり、その友達になったりします。 物語はなんだか悲しいエンディングを迎えます。 桐野さんってすごいなぁって思うのが、違和感なくいまどきの子の言葉遣いで小説を書いている所。 ...
高校生が自分の母親を殺す所から物語りはスタート。 語り手がその高校生だったり、隣に住む女子高生になったり、その友達になったりします。 物語はなんだか悲しいエンディングを迎えます。 桐野さんってすごいなぁって思うのが、違和感なくいまどきの子の言葉遣いで小説を書いている所。 私なんていまどきの子の話し方とかついていけないのに。。。 すごいなと思うけど、私はそういう口調で書かれている小説はあまり好きではないのです。 だから星3つどまり。
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読書感想文用に読んだけど結局感想文書きませんでした。 心理描写はうまい思います。女子高生ってこんなんだよね。 でも自分も一応女子高生なのに「へー」とか思いながら読んだ記憶があります;
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救いようも、カタルシスもない暗いお話です。主要登場人物は、5人の高校3年生、1人の男子高校生と4人の女子高校生。男子高校生は、母親を殺して警察から逃亡しその途中で大怪我を負ってつかまってしまう。その逃亡に興味を持ち助けたりもする4人の女子高校生のうち、1人は男子高校生と同じ事故に...
救いようも、カタルシスもない暗いお話です。主要登場人物は、5人の高校3年生、1人の男子高校生と4人の女子高校生。男子高校生は、母親を殺して警察から逃亡しその途中で大怪我を負ってつかまってしまう。その逃亡に興味を持ち助けたりもする4人の女子高校生のうち、1人は男子高校生と同じ事故に巻き込まれ死んでしまうし、1人は自殺してしまう。題名の「リアルワールド」という言葉は、自殺してしまう女子高校生の遺書に出てくる。「あたしの哲学ががらがらと崩れた。リアルだと思っていた世界が崩れて、またリアルが出現してくるの。そう、超リアル。あたしは何者だってずっと考えてきて、ほぼ結論が出ていたのに、また一からやり直さなくてはならなくなってしまった。あたしは間違っていたのだろうか」「あたしの哲学」が、この遺書を書いた女子高校生にとってのリアルワールドであり、それが、本当の現実である超リアルに負けてしまう、という話なのだろうと思う。であるから、明るくなりようのない話なのだろう。
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入手方法:「OUT」と同じ。残念ながら100円ではありませんでしたが。 初めての桐野夏生です。 巷に溢れる女子高生の表象が大方気に入りません。フェミニズム色の強いと言われる桐野なら何かやるかと思いましたが、そうでもありませんでした。 でも、主人公の誰にも共感させないという意地...
入手方法:「OUT」と同じ。残念ながら100円ではありませんでしたが。 初めての桐野夏生です。 巷に溢れる女子高生の表象が大方気に入りません。フェミニズム色の強いと言われる桐野なら何かやるかと思いましたが、そうでもありませんでした。 でも、主人公の誰にも共感させないという意地が感じられてこういう作家は好きですね。
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女子高生のホリニンナ、友人ユウザン、キラリン、そして隣人のミミズ。それぞれの視点によって話は進む。 ホリニンナは隣人で同級生であるミミズが、自分の母親を殺害して逃亡していることを知る。なぜが、警察の問いかけにミミズをかばうような答えを言ってしまう。またユウザンは興味本位からかミミ...
女子高生のホリニンナ、友人ユウザン、キラリン、そして隣人のミミズ。それぞれの視点によって話は進む。 ホリニンナは隣人で同級生であるミミズが、自分の母親を殺害して逃亡していることを知る。なぜが、警察の問いかけにミミズをかばうような答えを言ってしまう。またユウザンは興味本位からかミミズの逃亡を手助けすることになった。 いまどきの高校生の姿が等身大で描かれてまさに「リアルワールド」である。
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桐野作品としてはそんなにドロドロしてないし、容赦ない描写が多いわけでもないがさすが。一気に読ませる♪
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4人の女子高生、ホリニンナ、ユウザン、テラウチ、キラリン。ホリニンナの隣家の高校生 ミミズが母親を殺して逃亡した! 4人はミミズの逃亡を手助けすることに。 現代の高校生の心の闇を描く、力作長編
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ホリニンナ(女子高生)の隣家の高校生ミミズが母親を殺して逃亡した!ホリニンナを含む4人の女子高生はミミズの逃亡を手助けすることに。現代の高校生の心の闇を描く、力作長編。准くんの家の本棚にありました。
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高3の女の子、トシの隣の家の男の子がせ母親を撲殺した! トシは隣家から聞こえるガラスの割れる音を黙殺する。何故・・・ 事件は高3の女の子4人の影と日向の部分からなる。 自分に偽名をつけ防御の方法とする子。 自分のジェンダーを隠しつつ友達の中に身を隠す子。 自分の複雑な性格を...
高3の女の子、トシの隣の家の男の子がせ母親を撲殺した! トシは隣家から聞こえるガラスの割れる音を黙殺する。何故・・・ 事件は高3の女の子4人の影と日向の部分からなる。 自分に偽名をつけ防御の方法とする子。 自分のジェンダーを隠しつつ友達の中に身を隠す子。 自分の複雑な性格を苦にしてわざと三枚目のふりをする子。 本来の男好きを隠し、あどけない少女のふりを決め込む子。 どっちがリアルワールド?? 私には14と20の二人の娘がいる。 私もそうだったように、人には個人と立場の顔がある。 どっちがリアルかなんて私はそんなこと問題じゃないと思う。 どっちも本当だもの。 大事なのは一人で生きているわけじゃないってこと。 相手によって態度が変わるのは何も不実なことじゃない。 例えば私・・ 母・妻・嫁・娘・姉・昔から私を知る人に対して・子供を介して・ご近所・・etc それぞれ少しずつ違う。違って当たり前だと私は思ってるし、どれも全部自然な自分の姿。 統一しようなんて少しも思わない。 これからだってこのスタンスは変わらないよ。 どれも私のリアルワールド。 随分前に買って積読状態だったんだけど、後味があまり良くなかったな・・・ でもね、どんな本だって読んで良かったっていつも思う。 考えるきっかけを与えてくれるからね。
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初めて中学生の時、この本で桐野さんの作品に触れた。 高校を卒業して女子高生ってこんなものなかしらと思ったけど 最後の遺書は印象的で何度が読み直しては泣いた。
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