リアルワールド の商品レビュー
どうして、桐野作品に出てくる女(の子)たちは、 みんなどんよりしてるんだ・・・ 私は、テラウチかもしれない。 いや、トシかな・・・。
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「女子高生版OUT」としてあったけれど……うーん、そうかな? 別物だと思うけれど。シュールさやドライな部分は似てないでもないけれど、これはこの人の持ち味だろうな。 登場人物がそれぞれの「リアルワールド」にたどり着くまでの道のりはとにかくスリリング。一気読みできる一冊。
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「IN」で消化不良を起こし、ならば、と桐野作品を続けて読んだ。 あーよかった!これぞ桐野ワールドでしょう。 「IN」のタイトルつけるならこれぐらい女の内面えぐってほしかった。 まさにこの作品は「OUT」の女子高生版。 まっすぐ延びた線路に置かれたほんの小さな小石のために、大脱線、...
「IN」で消化不良を起こし、ならば、と桐野作品を続けて読んだ。 あーよかった!これぞ桐野ワールドでしょう。 「IN」のタイトルつけるならこれぐらい女の内面えぐってほしかった。 まさにこの作品は「OUT」の女子高生版。 まっすぐ延びた線路に置かれたほんの小さな小石のために、大脱線、大惨事をまねく・・・・みたいな、きっかけはほんのささいな女子高生のうそだった。 大人はきらい。先生も警察も親もみんなうざい。だから目撃情報も教えてやらない。・・・・・・それぐらいの小さな反抗だったはずなのに。 ついには女子高生グループで、親殺しの男子高校生を応援する形になり最後にはグループ中2人が死んでしまうという悲惨な結末を迎える。 小説は作り事だけど、世の中には小説の題材になるような出来事が蔓延している。それがリアルワールド。 世の中明るく健康な高校生ばかりじゃないのよね。
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2009.09.06. 久々に再読してしまった。桐野さんの描く、人間が生まれ持った本能的な黒さ、汚さみたいなものが好き。だけど、これはダメです。読み返してもやっぱりダメだった。高校生の浮ついた(風に見せかけて、だけど本当の自分は誰も知らないという)リアル自体が浮いている感じがして...
2009.09.06. 久々に再読してしまった。桐野さんの描く、人間が生まれ持った本能的な黒さ、汚さみたいなものが好き。だけど、これはダメです。読み返してもやっぱりダメだった。高校生の浮ついた(風に見せかけて、だけど本当の自分は誰も知らないという)リアル自体が浮いている感じがして。ホリニンナの響きに惹かれて、読んでしまったようなもの。
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○2009/08/17 リアルワールドと謳いつつも、結局登場人物たちはみんな、どこか宙に浮いた話として一連の出来事をとらえてたのかなぁと。ミミズや警官たちもしかり。 ただキラリンが死んだことを皮切りに、みんなどかんという衝撃とともに現実を知らされたと。自殺しちゃったことのショッ...
○2009/08/17 リアルワールドと謳いつつも、結局登場人物たちはみんな、どこか宙に浮いた話として一連の出来事をとらえてたのかなぁと。ミミズや警官たちもしかり。 ただキラリンが死んだことを皮切りに、みんなどかんという衝撃とともに現実を知らされたと。自殺しちゃったことのショックは測りきれないものがある。目の前に居ないのに自分が突き飛ばして友人を殺してしまったんだし。 元から人と違うと思いたい、と考えながら生活していたのに、結局行き着くとこはみんな同じでくだらない場所なんだって気付いたから飛んだのかなぁ。 こういう事件性と言い、高校生たちの思考といい、最近の現実っぽい話ではあると思った。
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なんか・・・すごかった。 展開が速くて面白いかも。 無理やりな感じのところもあるけど・・・ 若さを出そうとして失敗してる感がありました(._.) 嫌いな本じゃない。
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何に向かっているのか―ゴールが見えない感じ みんな不幸になっていくことは理解できて、絶望やらなんやら。 でも、のめり込んですぐ読み終わりましたw
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あんまり共感はできなかった。ヒ・リアルワールド。 5人の高校生の目線で書かれた内容なので、それぞれの考え方が分かり娯楽としては面白かった。 高校生の息子が母親を殺し逃亡するという重い内容なのに、軽く感じた。 高校生が主人公の小説って考えてることが残酷だなあと思う。
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主人公の隣家に住むミミズが母親を殺したことにより、自身の性格と心の底にある孤独と向き合っていく女子高生4人の物語。 中・高生の過敏な感情や友人との関係、一人きりで抱える孤独など、痛いほど感じ取ることができる。人間はきっと何歳になろうと独りは独り。それは変わらない。ただ助け合うこ...
主人公の隣家に住むミミズが母親を殺したことにより、自身の性格と心の底にある孤独と向き合っていく女子高生4人の物語。 中・高生の過敏な感情や友人との関係、一人きりで抱える孤独など、痛いほど感じ取ることができる。人間はきっと何歳になろうと独りは独り。それは変わらない。ただ助け合うことはできる。そう思えるようになったのはいつからだろう・・・
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プロの作家が作品を企画するに当たって、こういう構成で、こういうキャラクター設定で、…というふうに考えていくのだ、ということがよくわかる作品。 ストーリー展開そのものよりも、高校生の心の闇部分を描きたかったのだろう。軽く読めるし、それなりに面白いが、手元に本を残しておきたいとは思...
プロの作家が作品を企画するに当たって、こういう構成で、こういうキャラクター設定で、…というふうに考えていくのだ、ということがよくわかる作品。 ストーリー展開そのものよりも、高校生の心の闇部分を描きたかったのだろう。軽く読めるし、それなりに面白いが、手元に本を残しておきたいとは思わない。
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