悪夢の果て の商品レビュー
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目を覚ますと、そこは一九四五年、第二次世界大戦下の東京だった-。 日下良治は大学教授で、政府の教育改革審議会の委員も務めている。 審議会で徴兵制に道を拓く新法の答申がまとめられた翌日の朝、良治を揺り起こしたもんぺ姿の妻は、息子に赤紙が来たことを告げた。 自分は二十一世紀に生きていたはずなのに……。 平和や正義への思いは荒廃していき、家族のこころは、いつしか遠く離れてしまった。 (アマゾンより引用) 何て言うか… 短編集なんだけど、ハッピーエンドで終わる話がなかったような… 何か読んだあとどよんと落ち込む感じ(´・ω・`)
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赤川次郎にしては珍しい社会派小説。 戦争の悲惨さを、適切に描写し、個人でできることは何かを考えさせられる。 抗しきれない力に対して,何かを考えるきっかけを与えるかもしれない。 作家が普段は売れるために書いているものと、書きたいから書く物があるという。 山村美紗が、西村京太郎に言ったといわれている言葉を思い出す。 「書きたいものは、売れてからかけばいい。」 売れてしまってから,書くのには,売れるために書く流れに抗する強い意志がいるだろう。 そんなことを感じながら読みました。
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