デッドエンドの思い出 の商品レビュー
よしもとばななさんの本の中でも、凄く好きな一冊です。 何回も読んだりしています。 切ない気持ち、やるせない気持ち、幸せな気持ち… 不思議だけど全部詰まってるように感じる本です。 そんな感情全てが私にとってはリアルで、 なんでこんなに言葉として表すことができるんだろ〜!?と思っ...
よしもとばななさんの本の中でも、凄く好きな一冊です。 何回も読んだりしています。 切ない気持ち、やるせない気持ち、幸せな気持ち… 不思議だけど全部詰まってるように感じる本です。 そんな感情全てが私にとってはリアルで、 なんでこんなに言葉として表すことができるんだろ〜!?と思ったりしました。 短編?が4作くらい収録されているので、とても読みやすいと思います。 よしもとばななさんの作品を読んだことのない人でもオススメできる一冊です。
Posted by
ものすごく痛くて辛いことを描いているのだけど、どの話も最終的に向かってゆく結末が肯定的というか。時間をかけて自分を見つめて、周りのひとに支えられて再生する主人公たちの姿が心に沁みた。
Posted by
Amazon.co.jp 『デッドエンドの思い出』は、出会いのタイミングや状況の流れが人間の関係を規定していくさまを、5つの短編によってリアルに描いた短編集である。 大学の同級生である男女の出会いと別れ、そして再会に、普遍的な人生の営みを重ねた「幽霊の家」。会社を逆恨み...
Amazon.co.jp 『デッドエンドの思い出』は、出会いのタイミングや状況の流れが人間の関係を規定していくさまを、5つの短編によってリアルに描いた短編集である。 大学の同級生である男女の出会いと別れ、そして再会に、普遍的な人生の営みを重ねた「幽霊の家」。会社を逆恨みする男によって毒を盛られたカレーを社員食堂で食べてしまった女性編集者の心の動きを描いた「おかあさーん!」。小説家の「私」が子ども時代に実家のある街で体験した男の子とのせつなく甘美な時間を回想する「あったかくなんかない」。そして、同じビルに勤める旅の雑誌を編集する男性への5年間の思いを実らせようとする女性の思いをつづった「ともちゃんの幸せ」など、痛苦に満ちた人生の局面にそれぞれのやり方で向かい合う女性主人公の姿が肯定的にとらえられている。 登場人物の多くはネガティブな状況に置かれるが、そうした状況をやみくもに否定せず、ニュートラルにとらえ、「世界」との和解の可能性として提出するよしもとのスタンスは、本作において首尾一貫している。そうした作品集全体の方向性は、よしもと自ら「これまで書いた自分の作品の中で、いちばん好き」(あとがき)と語る、婚約者から別れを切り出された女性が陥ったデッドエンド(袋小路)的状況の中で掴む「最高の幸せ」の瞬間を描いた表題作「デッドエンドの思い出」に集約している。人生への絶対的な肯定に満ちた短編集である。(榎本正樹) 2009.1
Posted by
短編集。 一番最初の「幽霊の家」が好き。 岩倉くんの素朴なよさが伝わってきて、 ラストまでのほほんと進む感じがとてもよかった。
Posted by
2008.12/7-8 恋愛小説5編。とてもよかった。よしもとばななの中で一番好きかもしれない。/洋食屋の娘せっちゃんとロールケーキ屋の息子岩倉くん?の恋/
Posted by
食べ物の描写が相変わらず美味しそうなところとか、いいなぁと思った。でも、もうよしもとばななは二十歳前後の若者を描くのは難しいのかもしれない。今の若者はこうふうに言ったり考えたりはしないよなぁと感じたりもした。
Posted by
妹の部屋にありました。 読んだあとは某古本屋へ。 よしもとばななさんの本ははじめから終わりまで、 微熱のような寂しさをまとっている気がする。
Posted by
最初の話なんかを読んでると、「ああ、いつものよしもとばななね。」と冷静に読んでいたんですが。 でも二話目「おかあさーん!」からぐっと暗くなって、ぐいぐい引き込まれて、「デッドエンドの思い出」は、気付いたら涙が出ていた。 悲しいとか切ないとか、普段は感情を一瞬でも意識してから泣くも...
最初の話なんかを読んでると、「ああ、いつものよしもとばななね。」と冷静に読んでいたんですが。 でも二話目「おかあさーん!」からぐっと暗くなって、ぐいぐい引き込まれて、「デッドエンドの思い出」は、気付いたら涙が出ていた。 悲しいとか切ないとか、普段は感情を一瞬でも意識してから泣くものだけれど、この話の場合はそんなことを頭の中で認識するより前に涙がこぼれていた。 きっと自分が普段意識して認識している、心の底にはりめぐらしている網みたいな言葉や感情の渦、そういったものをするりと抜けて、この物語はさらに奥のほうまでストンと落ちて、何かに触れたんでしょう。 何で泣いたのかな?ここに共感したのかな?切なかったのかな?って、探そうと思えば見つけられると思うけど、そうやって無理やり理由をつけてしまうことは感覚を狭めることのような気がして、したくなかった。 伝わったかはわからないけど、そういう本なんです。 感情移入する本ではなく、適度に距離を置いて読める本です。 でも読み終わったとき、「ああ、これからも人生は連綿と続いてゆき、たくさんの人と出会い、そしていつかはわかってもらえる相手が現れるのかもしれないのだな」という、漠然とした希望を信じてしまいそうになる本です。 どん底まで落ちた時、人間関係に悩んだ時、辛い時、そんな時こそ読むべき本。
Posted by
『幽霊の家』と『おかあさーん!』が良かった。 うんなんかもう劇的に良かったのだが。 私の中でよしもとばななと言えば『キッチン』か『海のふた』という感じで それがツートップだったけど、 この二つの短編もかなり良い。 短編だから良いんだな、きっと。 そしてきっと部屋の...
『幽霊の家』と『おかあさーん!』が良かった。 うんなんかもう劇的に良かったのだが。 私の中でよしもとばななと言えば『キッチン』か『海のふた』という感じで それがツートップだったけど、 この二つの短編もかなり良い。 短編だから良いんだな、きっと。 そしてきっと部屋の中でこもりながらではなく 電車とかバスに乗りながら読んでたのも 良かったんだな。 いいシーンに西日がささったりした時は あぁーーーーーっと心の中で叫んでしまうような。 立ち読みなんかではなくゆっくり天気の良い日に 好きな場所で読んだらすごくいい一冊。
Posted by
久しぶりのよしもとばなな。 恋愛小説なのだけれど、『自分』と向きなおし、 恋愛を通じて、自分をキチンと探して確立していく短編集。 恋愛ってそうだよなぁと切なくなりながら思った。
Posted by