論文の書き方 の商品レビュー
言わずと知れた論文の…
言わずと知れた論文の書き方の古典的名著。梅棹忠夫著『知的生産の技術』と併せて読むことをオススメします。
文庫OFF
本書は、大学生・大学院生向けの論文執筆のための優れた指南書です。この書籍は、論文執筆における基本的な心構えに焦点を当て、文章を構築する上で必要な作業や意識すべきポイントについて詳細に論じています。例えば、本書は「が」という接続助詞の使用方法について言及しており、良い文章を書く上...
本書は、大学生・大学院生向けの論文執筆のための優れた指南書です。この書籍は、論文執筆における基本的な心構えに焦点を当て、文章を構築する上で必要な作業や意識すべきポイントについて詳細に論じています。例えば、本書は「が」という接続助詞の使用方法について言及しており、良い文章を書く上では「が」の使用を避けることを推奨しています。理由としては、論文執筆においては読者に事実関係を明確に伝える必要があるため、文章における句と句の関係性を曖昧にする「が」の使用には慎重になる必要があるためです。上記のように本書では、文章作成において注意しなければならない点や、文章を書くという作業の難しさについて著者の体験を基に論じています。 学生が論文執筆の際に何気なく書いている一つ一つの文章は研究者から見ると疑問符が付く場面が多いです。洗練された文章からはその人の論文に対する向き合い方・姿勢が表れます。大学生や大学院生の皆さんが論文執筆のプロセスを深く理解し、洗練された論文を作成する上で、この書籍は大いに役立ちます。 (ラーニング・アドバイザー/教育 SAIGAN) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/298319
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論文を書く参考にはそこまでならなかったけど、なかなか面白い本だった。日本語って構造的に欠陥があってなかなか読みにくいね。その分色々凝った表現が出来るんだろうけど、 書くと読むの違い 短文で書いてみる デッサンしないと論文かけないよね 美文を真似しろ 主語をはっきり 「ひとって...
論文を書く参考にはそこまでならなかったけど、なかなか面白い本だった。日本語って構造的に欠陥があってなかなか読みにくいね。その分色々凝った表現が出来るんだろうけど、 書くと読むの違い 短文で書いてみる デッサンしないと論文かけないよね 美文を真似しろ 主語をはっきり 「ひとってなに?」 イエスノーをハッキリ 新聞スタイル とは 「が」の便利さ 会話は社交の原則 書き言葉は孤独 批判するには理解しないと 幾何学だぞ 描き始めが肝心 外国語と日本語の違い 学校教育で文章の基礎的技術教えなさい 話すとおりにかけとは? 書くというのは? 空間的並列状態にあるものを時間的継起状態に 写真文書絵画 文章は作り物でいい 日本の自然尊重の弊害 無駄な穴埋めの言葉は不要必要? 書くことは爆発だ! ゲーテの作家論 批判の仕方 権威の引用? 道徳的であることで利益を得る 経験と抽象の往復 定義とは狭き門を通って作られる 明治初年の造語作業 溝は小さくなってるものの テレビの挑戦
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大学の授業で教科書として使用。 輪読を行ったが、かなり前に書かれているため、言葉の意味や読み方が分からない箇所が多々ある。 集中して一気に読み進めることはできない。 しかし、長く愛されているだけに、内容は核心を突いているものが多かった。 解釈して自分に落とし込むには難易度が高い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名著。 入試や卒業で論文を書く際、わかりやすい文章を作るコツが書かれている。 書く内容は頭にあるのだが、それをどう書いていいのか・・・と頭を悩ませている人には是非読んでほしい本。 と書いている54歳の私めにはそんなチャンスはありませんが。 それでもよかったのは、文章や概念、言葉や価値観は時代によって刻々と変化していて、外国からも取り入れられて、一方では廃れていくものがあって・・・ というのを実感しながら読めたこと。 そしてもう一つ。 文を読んだり書いたり、人の話を聞いたりしているとき、頭の中の別の部分に、フッと浮かんで消えていく閃きのような思考。 それを言葉にしてくれている、と感じられたこと。 私と60歳差の著者・清水さんとその時代に向き合えたいい時間でした。「綴方」と言わずに「作文」と言って先生に叱られる。時代を感じました。 フォロワーさん、ありがとうございました。
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タイトルに偽りがあり、正確に書くなら、「戦前戦後にかけ、作文について考えてきたこと」だ。 まず、「論文」ではなく、作文一般について述べられているし、「書き方」から想起されるようなHow To本でもない。 「が」という言葉が曖昧に使われていることに警鐘を鳴らしている点については...
タイトルに偽りがあり、正確に書くなら、「戦前戦後にかけ、作文について考えてきたこと」だ。 まず、「論文」ではなく、作文一般について述べられているし、「書き方」から想起されるようなHow To本でもない。 「が」という言葉が曖昧に使われていることに警鐘を鳴らしている点については、なるほどな、と思ったが、それ以外は古い時代のどうにもならない問題に対する意識に過ぎず、今となっては無用の長物であると思った。 タイトルがキャッチーなので、今も売れているのだと思うが、絶版でも問題ない本。 読むだけ時間の無駄
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1 著者の清水氏は社会学者で、評論家でもあります。本書は論文の基本ルールについて、氏の経験を元に書かれています。ハウツー本とは一線を画し、高水準な内容です、文章を書く人には、是非とも読んで欲しい一冊です。 2 先ず本書でいう、論文は「哲学・思想・文化・社会科学の方面」における...
1 著者の清水氏は社会学者で、評論家でもあります。本書は論文の基本ルールについて、氏の経験を元に書かれています。ハウツー本とは一線を画し、高水準な内容です、文章を書く人には、是非とも読んで欲しい一冊です。 2 先ず本書でいう、論文は「哲学・思想・文化・社会科学の方面」における知的散文です。小説や随筆とは区別されます。 3 私にとって、有益だった点を拾ってみます。 ① 文章の修業は、短文から始めた方がよい。短文が長文の基礎或は要素になっている。沢山の短文を繋ぎ合わせたり、組み立てたりすることによって長い文章が出きる。 ⇒ 私はメモする習慣があるので、よく理解できます。 ② “が” を警戒しよう。“が”には「しかし、けれども、それゆえ、・・・等、沢山の意味がある。“が”に頼っていては、正しい文章は書けない。 ⇒ 私も安易に“が” を使い勝ちです。真意を伝えるには、接続詞との使い分けが必要と思います。 ③ 文章を書く時には、日本語を外国語として、取扱わなければいけない。 ⇒ 文章を論理的に書くということでしょうか。また、例えば、英語は結論からいう言語で、確かに理解しやすいと思います。 4 私の読後感想です。題名からすると、難しい本の様ですが、平易に書かれています。従って、理解しやすいと思います。 私は会社勤めの時に、品質管理を学びました。そこで、人に物事を伝えるには、5W1H(誰が、何時、何を・・・)を明確にして、伝えなければならないと教えられました。十人十色の受け止めを回避するためです。この教えは、本書と合い通ずる点があります。 私は、本書を随分前に読みました。当時はもっと早く読んでいれば、卒業論文のレベルが高くなったのにと悔やんだものです。いずれにしろ、バイブルとして、大切な一冊です。
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文章の書き方指南本で、名著としてしばしばあげられる一冊。 「小さい魔物である」と熱く語られる「が」に関しては、あまり意識したことはなかったが、いわれてみれば確かにそうだ。 「が」の前後で反対の意味のこともあれば、並列だったりもする。「殆ど無数の意味がある」のである。 著者流...
文章の書き方指南本で、名著としてしばしばあげられる一冊。 「小さい魔物である」と熱く語られる「が」に関しては、あまり意識したことはなかったが、いわれてみれば確かにそうだ。 「が」の前後で反対の意味のこともあれば、並列だったりもする。「殆ど無数の意味がある」のである。 著者流の書き方に、おおむね異論はないのだが、「『無駄な穴埋めの言葉」を大いに使おう」は、使わない派の谷崎潤一郎に賛成。 接続詞を多用する文章は、書き手の考え方が整理されていなかったり、文章の並びがおかしかったりするものだ。 時折挟まれる論評や小ネタが案外面白い。例えば、「日本語の発音やアクセントが広汎な問題になり始めたのも、ラジオの出現を俟ってのことであった」。確かに標準語が何なのか、ラジオ以前の人々は意識しなかったのかもしれない。 黎明期のテレビも、「言葉がフルに働かなくても、万事は映像が負担してくれる。言葉は隠居することができる」と鋭く分析している。 手に取ったのは何と100刷(2020年9月)だ。1959年の初版と60年以上前の本ながら、現代人にも読まれる分かりやすい文章・文体のおかげだろう。書き方本の面目躍如。
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めちゃくちゃ読みやすいのに、中身がつまっていて無駄がない。魔法のような文章だと思った。ここで説明されていることが、全てこの本で体現されている。
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タイトルから論文のノウハウを指南してくれるかと思いきや、「が」の乱用や抽象・具体の行き来、東西の文化論まで視野に入れた本格的な文章論だった。 著者も後書きで述べているようにここでいう「論文」の意味は結構広い意味であり、人によってはミスリードにつながるタイトルだと思った。 今からす...
タイトルから論文のノウハウを指南してくれるかと思いきや、「が」の乱用や抽象・具体の行き来、東西の文化論まで視野に入れた本格的な文章論だった。 著者も後書きで述べているようにここでいう「論文」の意味は結構広い意味であり、人によってはミスリードにつながるタイトルだと思った。 今からすると大分昔の本なので、テレビ・ラジオの登場により文章の地位が脅かされているといったことなども取り上げられている。その当時(今も)切実だったのだろう。 そういう時代感を把握する上でも価値のある本だと思う。
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