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化学に魅せられて の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2020/05/30

ノーベル化学賞を受賞した白川先生の本。研究内容の説明や学生時代の話で、研究生活のイメージがわき良かったです。先生の研究は電気を通す高分子とのこと。

Posted byブクログ

2015/10/22

昨年、日本で2人目のノーベル化学賞を受賞された、白川先生の受賞記念講演、インタビューや執筆物を集めたのが本書です。受賞前のものも多いのですが、さすがノーベル賞を取られるような方が書かれたものだと感じました。(もっとも、ノーベル賞を受賞されていなければ同じ著者の本は読まなかっただろ...

昨年、日本で2人目のノーベル化学賞を受賞された、白川先生の受賞記念講演、インタビューや執筆物を集めたのが本書です。受賞前のものも多いのですが、さすがノーベル賞を取られるような方が書かれたものだと感じました。(もっとも、ノーベル賞を受賞されていなければ同じ著者の本は読まなかっただろうけど。)専門的内容になると、私も高校、大学と勉強したはずなのだけれど、全くついていけません。でも、村上陽一郎先生との対談は非常に楽しく読むことができました。村上先生がうまく引き出されているというのもあると思いますが、学生時代から研究者となって行かれる間のようす、それから大学での科学研究に対する考え方などがうまく語られています。私自身は、受賞前には白川先生の名前は全く知りませんでした。そんなすごいものを発見している日本人がいるなんてことを全く知らなかったのです。ただよく考えてみると、大江健三郎さんはまあ名前くらいは知っていましたが、利根川進さんのことはやはり受賞後に知りました。たぶん、佐藤栄作や川端康成は前もって知っていても、福井謙一郎のことは知らなかったと思います。みなさんは、日本人のノーベル賞受賞者9人の名前がすっと言えますか?残りの3人は・・・湯川秀樹は伝記物もあるから知っている人も多いでしょう。でも朝永振一郎はどうでしょう。ちゃんと、「トモナガ」と読めましたか。僕は物理が好きだったから、朝永先生の著作集を読んでいますが、ふつうはほとんど読まないですよね。それから、江崎玲於奈さん(「レオナ」がこのワードで一発で出たのに感動!)。それぞれ何賞を受賞されたかを一応書いておくと、物理・・・湯川、朝永、江崎、化学・・・福井、白川、医学生理学・・・利根川、文学・・・川端、大江、平和・・・佐藤、となっています。経済がいないんですね。ちなみに、数学にはフィールズ賞というのがあって、小平邦彦、広中平祐さん、森重文さんが受賞されています。こちらは、40才までしか受賞できないと決まっています。数学の世界は若い間が花なのだそうです。逆にノーベル賞はいつもお年をめされた方ばかりです。特に自然科学系は重要な研究をされていても、それがちゃんと世の中で認められるようになってからでないと受賞とはならないようです。アインシュタインは相対性理論ではないところで受賞しています。まあ、くわしい業績まではともかく、日本人のノーベル賞受賞者の名前くらいは知っておきたいものです。なお、気分的に故人のみ敬称略とさせていただきました。もし、名前の間違いとか、生きてるのに「さん」がなかったらごめんなさい。(いまとなっては、もう受賞者の名前をすべていうことができない。15年ほど前に書いたものです。)

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2013/05/22

ノーベル賞受賞者のメッセージというのは,何かと心に響きますよね. 個人的な感想としては,やはり基本に忠実にやっていくことが大事なんだと思います.

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2013/03/07

導電性高分子の発見と発展により2000年のノーベル化学賞を受賞した著者の講演やインタビューのまとめ。導電性高分子は一般には知名度は高くない(と思われる)が、ここ何年かのノーベル賞の中では比較的なじみやすい気がする。 実験の失敗から偶然にもポリアセチレンのフィルムが合成できてしまっ...

導電性高分子の発見と発展により2000年のノーベル化学賞を受賞した著者の講演やインタビューのまとめ。導電性高分子は一般には知名度は高くない(と思われる)が、ここ何年かのノーベル賞の中では比較的なじみやすい気がする。 実験の失敗から偶然にもポリアセチレンのフィルムが合成できてしまった、という有名なエピソードだけでなく、その後どのように研究を進めたかなどが結構詳しく書かれている。 実はポリアセチレンのフィルムを合成しただけでは特に何の反響もなかったという。ところがまたまた偶然アメリカから来ていたマクダイアミット先生が白川先生の研究について聞きつけて興味を持ち、アメリカで共同研究が始まった。共同研究チームには物理が専門の先生もおり、ドーピングによる導電機構の解明が行われ、それがノーベル賞につながった。 この話に教訓があるとすれば、日本ではこの発見を有意義だとみなせなかったことに尽きるだろう。偉大な発見もそれをどう使うかが見いだせなければ、ほとんど意味がない。たぶんそうやって埋もれていることが数多くあるだろう。日本はモノづくり大国を自称しているが、新しいものがあまり作れていないことの理由の一つがこの話にある気がする。

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2011/07/16

いろいろな場所に発表された文章,対談をノーベル賞受賞を機に集めたもの.全体のまとまりはない. ノーベル賞受賞記念講演は私には難しすぎ. 三章の「電気を通すプラスティック」が一番情報量が多い.やさしくはないが. 半導体のポリアセチレンの薄膜に臭素をドーピングして導電性の高分子を作る...

いろいろな場所に発表された文章,対談をノーベル賞受賞を機に集めたもの.全体のまとまりはない. ノーベル賞受賞記念講演は私には難しすぎ. 三章の「電気を通すプラスティック」が一番情報量が多い.やさしくはないが. 半導体のポリアセチレンの薄膜に臭素をドーピングして導電性の高分子を作るというのが受賞理由だった.

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2011/05/14

[ 内容 ] 白川博士の発言は、科学者としての枠をこえた魅力と希望を私たちに与えてくれる。 ストックホルムでのノーベル化学賞受賞記念講演と、既発表の文章や対談を一冊にまとめて刊行。 博士たちが発見した導電性ポリマーとは何か、発見にいたる経緯はもちろん、学問や自然への姿勢、研究体制...

[ 内容 ] 白川博士の発言は、科学者としての枠をこえた魅力と希望を私たちに与えてくれる。 ストックホルムでのノーベル化学賞受賞記念講演と、既発表の文章や対談を一冊にまとめて刊行。 博士たちが発見した導電性ポリマーとは何か、発見にいたる経緯はもちろん、学問や自然への姿勢、研究体制のありかたなどが縦横に語られる。 [ 目次 ] 1 「学ぶ」ということ(私の研究人生;大学で学ぶこと ほか) 2 ポリアセチレン薄膜の発見―導電性高分子時代の夜明け 3 電気を通すプラスチック(電気を通さないはずのプラスチック;なぜ金属は電気を通し、プラスチックは電気の絶縁体か? ほか) 4 導電性高分子から何が見えるか(導電性高分子への道;フィルム合成の達成 ほか) 5 現代の錬金術―導電性高分子がひらいたもの(対談:白川英樹・福山秀敏)(理科少年だった子ども時代;プラスチックは絶縁体? ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/04

難しい言葉が使われていないので大変読みやすかったです。 また大半が講義や対談の内容なので図が少なく解りやすい言葉で説明されているのが良かったです。 講義や対談が多いので、お人柄も出ていて良かったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

難しい……。専門知識なしで読むのはなかなか大変だと思います。 偶然から大事なことを発見するってあるんだなー……ニュートンの林檎しかり。

Posted byブクログ