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朗読者 の商品レビュー

3.8

396件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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    5

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2009/10/04

人間ドラマとしてもかなり面白かったのに、最後のオチが弱い…あの2ページはいらなかったな…ブログに長い感想文があります。

Posted byブクログ

2009/10/04

第一部とそれ以降でガラッと変わる。あっさりしててそれでいて過去と折り合いをつけられない坊や。意外に重い話

Posted byブクログ

2009/10/04

ありえないくらい号泣しちゃいました。せつなすぎる。ドイツにホロコースト記念碑ができた今、ぜひ読んで欲しいお話です。

Posted byブクログ

2009/10/04

この本は「現代ドイツ文學の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー」ださうだ。 1995年に出版されて以來、「發賣後5年間で20以上の言語に飜譯され、アメリカでは200萬部を超えるミリオンセラーになつた」らしい。 これらの惹句に惹かれてこの本を買つたのだが、私はこの本を讀ん...

この本は「現代ドイツ文學の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー」ださうだ。 1995年に出版されて以來、「發賣後5年間で20以上の言語に飜譯され、アメリカでは200萬部を超えるミリオンセラーになつた」らしい。 これらの惹句に惹かれてこの本を買つたのだが、私はこの本を讀んで、これらの言葉から想像されるほどの感動を呼び起こされることはなかつた。 その理由の一つは、飜譯の文章がどうしても關係代名詞、關係副詞的な日本語としてこなれない文章になつてゐること。そして、もう一つは、或る懸念が私の頭から去らなかつたことである。 この本は三部構成になつてゐる。 第一部は15歳の主人公と36歳の女性との肉體關係を含む戀愛關係。 ここでのポイントは、この女性が主人公に文學作品などの朗讀を依頼するということである。 第二部はナチスドイツの犯罪行爲を裁く法廷の模樣。 第三部はその後の二人の状態。 第二部で、主人公のかつての戀人がナチスによる強制收容所の看守をしてゐたことが判明する。 ここで、戰爭と云ふ非常事態に於ける職務遂行責任と、人間の尊嚴を脅す犯罪行爲との係はり方が問題となる。 詳細は省略するが、この女性が特に他の看守たちと較べて重大な犯罪行爲を行つたと云ふ證據はないにも拘らず、本人が自らを辯護するやうな行爲をとらず毅然とした姿勢を崩さないことで、裁判官の心證をよくないものにし、終身刑となつてしまふ。 彼女にとつて濡れ衣を着せられるやうなことでも、彼女は自分のプライドを守るために受け容れてしまふのである。 さて、私の懸念とは、この本を讀んで日本のインテリや識者と云はれる連中が、この本を變なぐあひに利用しはすまいかといふ心配である。 「戰爭犯罪」と云ふ言葉は、戰爭遂行中に國際法に違反した殘虐行爲を行なつた場合の犯罪性をあらはしてゐる。 一方でナチスドイツがユダヤ人に對して行なつた虐殺行爲は、戰爭遂行の手段として行なはれたとは考へられず、むしろ戰爭がその手段であつたとも考へられるため、通常云ふところの所謂「戰爭犯罪」とはまつたく次元を異にする、人類の尊嚴そのものを否定しかねない本質的な「犯罪」なのである。 この相違をあへて無視したのが極東軍事裁判であり、今の日本人の多くは、かつての大日本帝國がナチスドイツとまつたく同じやうな人類の尊嚴に對する「犯罪」を侵してゐたと誤解させられてゐる。 近年では徐々にかういつた自虐的な歴史觀が修正されつつあるが、いまだに敗戰國の後ろ暗さからか、「ヒトラー=昭和天皇、ナチス=帝國陸海軍」と云つたイメージを持つてゐる人は多いと思ふ。 この本が、我々日本人もこのやうに反省すべきだなどと云つた、立脚點の誤つた安直な論旨に利用されないことを望むものである。 特に學校教育の場で、誘導尋問的な設問を附した課題圖書などにされたら、危險きはまりないと思ふ。 そんなことを思ひつつ讀んだこともあつて、感動出來なかつたのだらう。 2003年6月27日讀了

Posted byブクログ

2009/10/04

ゆっくりとした時間の経過を感じるような、独特の口調で、回想部分も含め、起伏の激しいスタイルではなく、淡々としていながら、とても哀しい気持ちになります。読んだ後も、ずっと後を引く作品です。

Posted byブクログ

2014/08/26

一度読んだだけでは味わい尽くせない気がするから。 なので、気が付いたことを一つ。 本の上部が、切りそろえられていないのが新潮社らしくて好きだなあ。 (2001.10.15) 再読。一つ一つの言動の答えは読者に任せられている。映画版は観ていないが、そこら辺は分かりやすくなっている...

一度読んだだけでは味わい尽くせない気がするから。 なので、気が付いたことを一つ。 本の上部が、切りそろえられていないのが新潮社らしくて好きだなあ。 (2001.10.15) 再読。一つ一つの言動の答えは読者に任せられている。映画版は観ていないが、そこら辺は分かりやすくなっているのだろうか。

Posted byブクログ