関ヶ原(下) の商品レビュー
ついについに読了。ほんとにほんとに胸が熱くなりました。やっぱり読み終わるのがすごくさみしかったです。 どんどん追い詰められていく三成をざまあwwwと思っていましたが、あまりのダメさに段々哀れになってきて、病んでいくのをみてうわあ……となって最終的にムカつく!と株が下がった、と思っ...
ついについに読了。ほんとにほんとに胸が熱くなりました。やっぱり読み終わるのがすごくさみしかったです。 どんどん追い詰められていく三成をざまあwwwと思っていましたが、あまりのダメさに段々哀れになってきて、病んでいくのをみてうわあ……となって最終的にムカつく!と株が下がった、と思ったらあれあれその戦国末期にかがやく「義」に死のうとする三成のなんという英雄っぷりで株が上がった。ちくしょう、どうしようもないけどかっこいいじゃないか! ったくー! 戦中、家康のいらいらっぷりは何となくわかるわあ〜って思ったのら。うんうん、緻密に積み上げられ練られた戦略がうまくいくかどうかだもんなあ、そりゃ落ち着きなくすよなあ。たぬき可愛いよたぬき。三成よりも好きかもしれん。 壮絶と言わざるを得ないのは刑部・左近・蒲生などの西軍武将ズ……刑部の采配のとりっぷりや小早川に対する非難の怒号にマジで軍神を見た……ような気がする。刑部かっこいいよ刑部。名将大谷刑部買っちゃったんだぜ。この本気で死に物狂いのつわものどもに燃えあがりました。左近の供にみんながついてきますっ!て賛同した時、うちの兵士はよほどおかしいやつが多いんだなって左近がにやりと笑って戦地に赴くのがすごく好きです。ああかっけえ……何もしなかった島津も忘れないであげてください、ステガマリ。 終わり方が……最高に切なさを引き締めた!如水じーちゃん、その一言ほんとありがとう。残された初芽ちゃんも切なすぎるけど、きっと彼女も解ったと思うさ…… どっちが勝つかホントのところわからなかったけれど、やっぱり関ヶ原は負けてなんぼだと思う。三成は悲劇だからこそ輝く馬鹿で、そんな彼を支えた左近達はさらに愛おしい存在だと思うのだ。 あと小早川に本気で爆笑しましたwwwww 壁|ω・`)
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上中下と3冊にわたって描かれた関が原ですが、大戦の描写は比較的あっさりしてたかも。 下巻はもう最初から最後まで戦いなのかと思っていました。 ほんとに歴史って紙一重だな、と思いました。
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自分の中のありったけのサドっ気をかき集め前面に押し出して読めば、一度も頁を閉じず文章から目を逸らさずに読み切れるかもしれない。 合戦が始まるまでの西軍がかなり痛々しい。 最後はきれいに潔く締められているので後味は良い。
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小説でありながら、1つの歴史書として出来上がっている、司馬遼太郎の魅力が詰まった一冊。 主人公は石田三成だけど、西軍東軍どちらについた大名にはそれぞれ名分やドラマがあって、それにもきちんと触れられている。 戦国時代って面白いなーと思える。
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泣きました。 三成と彼の周囲の人たちの思いが切なすぎる…。最後まで自分を信じ義を貫いた人に感涙です。 こんなことを言っては失礼かと思いつつお腹が弱い三成がとてつもなく可愛い。でも体調不良を押して這い蹲りながら山を上る三成は最高にかっこよかった…!
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結末はわかっていても手に汗握り、それぞれの生き様を体験するように心臓をバクバクさせながら読みました。善悪ではなく、こうして時代が動いていくのだな、と思いました。いい小説だった!泣いた。
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大谷刑部のシーンは泣ける。 司馬遼太郎は「仲のいい2人」を描くのが本当にうまい。 それゆえ切なさが際立つのかな。 歴史は決まってますもんね。 小説だから想像は自由に膨らむけれど、行き着くところは見えている。 最後の黒田如水のエピソードで救われた気がします。
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「中」は、普通でした。 司馬遼は上手でした。三成贔屓で読んでいたはずなのに、途中、三成が小憎たらしかったです。(笑)基本、三成と家康に視点を置いてるものの、いろんな人の視点から話を進めるので、飽きが来ずによいかと。 あと、関ヶ原後日談は、どんな本でも泣ける。三成かっこいいし、...
「中」は、普通でした。 司馬遼は上手でした。三成贔屓で読んでいたはずなのに、途中、三成が小憎たらしかったです。(笑)基本、三成と家康に視点を置いてるものの、いろんな人の視点から話を進めるので、飽きが来ずによいかと。 あと、関ヶ原後日談は、どんな本でも泣ける。三成かっこいいし、愛されてたんだなぁと。
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ついに始まった天下分け目の関ヶ原。男達の思惑が交差します。ただひたすら信念のために死力を尽す者。静観する者。保身のみに走る者。裏切りを秘めし者。運命に翻弄される者。そして天下取りの野望を抱く者。真っ直ぐに生き過ぎた男の死に涙が流れました。名著です。
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歴史的人物が史実の通り動き、話し、死んでいく。しかし、全くそれが真実であるか、というとそうでもないのだが、その境界を忘却しなければ、最高の歴史教科書になるだろう。
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