なぜ、時間を生かせないのか の商品レビュー
文字が少ないのですぐに読める。詩のような感じで、何度か読んでココロにしみこませるのがよいのでしょう。
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優れた識者の語るタイム・マネジメントの技術は、それを言葉で聞くと簡単そうに思えるのですが、実は、それが成功しているのは、その識者が、相当のレベルの「集中力」を身につけているからなのです。(p.32) 科学哲学者のヴィトゲンシュタインが、「論理哲学論考」という著書の中で述べています...
優れた識者の語るタイム・マネジメントの技術は、それを言葉で聞くと簡単そうに思えるのですが、実は、それが成功しているのは、その識者が、相当のレベルの「集中力」を身につけているからなのです。(p.32) 科学哲学者のヴィトゲンシュタインが、「論理哲学論考」という著書の中で述べています。「我々は、言葉にて語り得るものを語り尽くしたとき、言葉にて語り得ぬものを知ることがあるだろう」(p.97) 反省の心得の背景には、実は、大切な一つの思想があるのです。それは、何でしょうか。 すべてのことに、深い意味がある。その思想です。すなわち、すべてのものごとは、何の意味もなく起こっているのではなく、その起こったものごとを通じて、我々に大切なことを教えてくれようとしている。そうした思想です。(p.117) 「成長の課題」というものには、一つの不思議な「理」があることを述べたかったのです。それは、「卒業しない課題は、追いかけてくる。」その「理」です。(p.192) 人生には必ず「終わり」がある。そして、その「終わり」がいつ来るかは、誰にも分からない。そして、この人生は、たった一度しかない。 そのことを、本当に深く覚悟するならば、与えられた時間のかけがえのなさは、黙っていても、身体に沁み込みます。 では、その「覚悟」を、いかにして掴むか。 「砂時計」の音に耳を傾けることです。 我々の横には、目に見えない「砂時計」がある。さらさらと砂が落ち続ける「砂時計」です。そして、この「砂時計」の砂が落ちきると、我々の命は終わる。けれど、その砂の残量は、誰にも見えない。分からない。しかし、その砂が落ち続ける音は、聞こえてくる。 その「砂時計」の音に耳を傾けることです。(p.224)
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