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アフガニスタン の商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

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2022/10/21

映画アウトポストを鑑賞して 改めて疑問? なぜアメリカ軍が駐留しているのだろうか? その理由は? これらのことを理解すべく本書を手に取る。 この本は2003年ごろの状況で終わる。 これからは明るい未来が 待っているで締め括られる。 しかしその後またまた混迷を兆している。 アフ...

映画アウトポストを鑑賞して 改めて疑問? なぜアメリカ軍が駐留しているのだろうか? その理由は? これらのことを理解すべく本書を手に取る。 この本は2003年ごろの状況で終わる。 これからは明るい未来が 待っているで締め括られる。 しかしその後またまた混迷を兆している。 アフガンの民衆のことを思うと辛い。 ここまで周りの国と大国の思惑に 翻弄されていることに悲しくなる。 タリバンという組織を生んだ経緯。 思想、文化、宗教の問題。 多種多様な民族の価値観の相違。 利権がらみの経済支援。 複雑怪奇過ぎて理解不能。 はじめの疑問の答えに至らず。 大国同士の争いによる現状に 責任を感じて平和を願う行動なのだろうか。 この国に暮らす民に平穏な日が 来ることを願う。

Posted byブクログ

2021/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アフガンでタリバーンが実権を掌握したとのニュースが世界を驚かせたが、そもそもアフガニスタンとは何か・・?の基礎の基礎すらしらないことに気づき、まずは勉強のためにと読んでみた。 刊行は2003年とかなり前だが、本書を読む人は現代政治につながる流れを知りたい人が多いはずなので、特に問題はないと思う。 本書を読むと、アフガニスタンという大国に挟まれた国(というか地域)が、長い間「戦国時代」のような状況にあったことがよくわかる。また、多様な民族と外界からの絶え間ない圧力がそういった状況を生み出すということも何となくは見えてくる。 日本から見るとイスラム教過激派と括られてしまうような組織だけでも複数存在し、それぞれが覇権を争うような状況では、例え何十年アメリカが駐留していたとしても、アメリカが期待するような国家像を確立することはできなかったのではないだろうか。

Posted byブクログ

2021/08/31

2021年のアメリカ軍撤退について報道各社のいかにもタリバンが悪の枢軸であるからのような論調と、各地の驚くべき速さの昭和区に掌握に大いに疑問を持った。民主国家でなくなる等も懸念の裏腹にむしろ住民の多数の支持を得てなければこの速さでタリバンが侵攻していくことは無理だと思ったのだ。本...

2021年のアメリカ軍撤退について報道各社のいかにもタリバンが悪の枢軸であるからのような論調と、各地の驚くべき速さの昭和区に掌握に大いに疑問を持った。民主国家でなくなる等も懸念の裏腹にむしろ住民の多数の支持を得てなければこの速さでタリバンが侵攻していくことは無理だと思ったのだ。本来の意味で民主的なのはタリバンである可能性がある。 この疑問を解くべく本書を紐解いた。想像を絶する戦乱の歴史と、イギリスアメリカ中国ロシアそれぞれの暗澹たる思惑に翻弄されてきた国だ。この認識は新たに得ることができた。 しかし当初の疑問には結局触れられることはなかった。 社会学の分野なのかもしれない。

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2021/07/12

18世紀以降のアフガニスタンの近代史がわかりやすく書かれている。アフガニスタンを知らないもこの本で現在のアフガニスタンの混乱の理解の助けになると思う。冒頭でアフガニスタンの地理状況、民族(宗派?)などの基本情報を説明してあるので、歴史も頭に入りやすい。オススメの一冊

Posted byブクログ

2015/01/16

19世紀頃から2002年頃までのアフガニスタンの歴史について詳しく書かれた内容。すごくわかりやすいし、アフガニスタンってメディアだけのニュースだとただ危険な国だったりってイメージだけど、実際はかなり大変な国なんだなと思った。ソ連とイギリスのグレートゲームから始まり、各国の干渉、タ...

19世紀頃から2002年頃までのアフガニスタンの歴史について詳しく書かれた内容。すごくわかりやすいし、アフガニスタンってメディアだけのニュースだとただ危険な国だったりってイメージだけど、実際はかなり大変な国なんだなと思った。ソ連とイギリスのグレートゲームから始まり、各国の干渉、タリバーンの出現や、アメリカの介入などなど。意外とパキスタンもデンジャーだと思ったり。アフガニスタンの歴史を見ると、何か日本とか生ぬるく感じてしまう。それにしても岩波の新書はほんとためになる本が多いなぁ。これを機にもっと色んな国の歴史を学んで、また、アフガニスタンの今後も追っていきたいと思う。

Posted byブクログ

2013/02/13

アフガニスタンの近現代史を概説する一冊。 簡単にまとめられておりわかりやすい。 特にソ連進行やタリバン台頭の流れが スッキリとまとまっている印象を受けた。 結びの言葉がやや楽観的に過ぎる気はしたが、 これを入門書とし、さらに深く勉強を進めるのに適しているように思う。

Posted byブクログ

2012/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラピスラズリの採掘がアフガニスタンの自然と産業の特徴だ。 民族は、パシュトゥーン:40、タジク:25、ハザラ:10、ウズベク、トクルメン 以下、100万人に満たない少数集団。 イスラム経になる前は、仏教、ヒンズー教などの多くのこの地区の宗教も存在していたらしい。 放牧民族であるためか、生活が見えてこない。

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2011/05/14

[ 内容 ] 「文明の十字路」と呼ばれながら、現実には「戦乱の十字路」であり続けたアフガニスタン。 英露の「グレート・ゲーム」、米ソの冷戦構造、そして周辺諸国をも含む諸民族の対立・興亡―それらに翻弄されつつ、9・11を経て今日に至るこの国の歴史と全体像を、一〇回を超える現地取材を...

[ 内容 ] 「文明の十字路」と呼ばれながら、現実には「戦乱の十字路」であり続けたアフガニスタン。 英露の「グレート・ゲーム」、米ソの冷戦構造、そして周辺諸国をも含む諸民族の対立・興亡―それらに翻弄されつつ、9・11を経て今日に至るこの国の歴史と全体像を、一〇回を超える現地取材をふまえてコンパクトに描き、今後を展望する。 [ 目次 ] 第1章 アフガンの自然と人々―戦乱の十字路(ヒンドゥークシュと「瑠璃の道」;多民族社会とイスラム ほか) 第2章 近代国家への模索(一八三九~一九七二)―イギリスとロシアのはざまで(国家の形成と諸王朝の成立;海外の干渉 ほか) 第3章 ムジャーヒディーンの闘い(一九七三~八九)―ソ連軍の侵攻と撤退(社会主義化するアフガン;ソ連軍の侵攻 ほか) 第4章 内戦とタリバーン支配(一九九〇~二〇〇一)―イスラム原理主義と国際テロ組織(冷戦の終結がもたらしたもの;内戦とタリバーンの誕生 ほか) 第5章 恒久和平への道(二〇〇一~ )―民族統合の条件(同時多発テロとアフガン空爆;暫定政権の樹立とカルザイ体制 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2011/01/18

イギリスとしてはアフガン王国から挑戦された戦争には勝ったものの、アフガニスタンを支配するエネルギーも意欲もなかった。その頃のイギリスはインド植民地で燃え続けるインドを押さえつけることに精いっぱいだった。 ブレジネフがアフガニスタンの民主化を考える余裕があれば、その前にソ連の民主化...

イギリスとしてはアフガン王国から挑戦された戦争には勝ったものの、アフガニスタンを支配するエネルギーも意欲もなかった。その頃のイギリスはインド植民地で燃え続けるインドを押さえつけることに精いっぱいだった。 ブレジネフがアフガニスタンの民主化を考える余裕があれば、その前にソ連の民主化を考えるだろう。 アフガンの武装ゲリラがソ連との戦いをジハードと呼んだことは無神論を掲げるソ連軍との戦いの性格を明確かつ効果的に規定するものだった。

Posted byブクログ