鞍馬天狗 の商品レビュー
大仏次郎「鞍馬天狗」…
大仏次郎「鞍馬天狗」の分析。鞍馬天狗の人物像が変遷し、最終的には「人を殺してはいけない」という思想の持ち主になっていくという結論が面白かったです。
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大正時代の鞍馬天狗は、倒幕を正義として「密書を持った者を探している」詮議を拒めば殺してもいい、という腕力勝負/昭和になり少年誌掲載の杉作登場『角兵衛獅子』では、近藤勇が幕府側ながら良い男、新撰組と厳しい規律で忠義を尽くした武士と描かれ/戦争末期に書かれた『鞍馬天狗敗れず』では阿片...
大正時代の鞍馬天狗は、倒幕を正義として「密書を持った者を探している」詮議を拒めば殺してもいい、という腕力勝負/昭和になり少年誌掲載の杉作登場『角兵衛獅子』では、近藤勇が幕府側ながら良い男、新撰組と厳しい規律で忠義を尽くした武士と描かれ/戦争末期に書かれた『鞍馬天狗敗れず』では阿片密輸を告発した天狗は力関係で黙認の政府により刑死…/戦後には探偵役で復活/映画で嵐寛寿郎は浪人髷に頭巾というスタイルを案出して一大ブームとなった40本。嵐の練達の剣術は竹光で六尺棒を斬った。原作者の「人を殺しすぎる」非難で中止と
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[ 内容 ] 鞍馬天狗は日本人がもっとも親近感をいだくヒーローの一人であろう。 生涯に一八一人の人を斬っているが、斬り方や斬る意識が時代によって変わっていく。 鞍馬天狗が人を斬る目的は何だったのか、人を斬ることを反省したことはなかったのか。 シリーズ四七本の全作品を読みぬいて、これら鞍馬天狗をめぐる謎を解き明かす。 [ 目次 ] 1 鞍馬天狗と遊ぶ(人を斬る;敵を殺せ;一度死んだ鞍馬天狗;人を殺してはいけない) 2 鞍馬天狗の歴史観(攘夷;鞍馬天狗の歴史性;討幕;鞍馬天狗の革命観;鞍馬天狗と明治) 後書―アラカンの映画「鞍馬天狗」について [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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