見えない都市 の商品レビュー
09/05/04読了。都市について語りながら都市を形作る権力や政治について語っているような気がする。自分の部屋の隅に段ボールで囲いを作って、そこに国の名前、通貨、宗教などを考え出すような子供のような想像力を発揮しまくり。自分としては一つ一つの都市について想像が広がるというよりピン...
09/05/04読了。都市について語りながら都市を形作る権力や政治について語っているような気がする。自分の部屋の隅に段ボールで囲いを作って、そこに国の名前、通貨、宗教などを考え出すような子供のような想像力を発揮しまくり。自分としては一つ一つの都市について想像が広がるというよりピンセットで作られた都市を俯瞰して眺めている感じに近くて、少し物足りない。
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都市論と物語が融合した散文詩のような小説。マルコ・ポーロの報告する、見えない都市達。読んでいると空虚と飽和に気が遠くなりそうです。
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マルコ・ポーロがフビライ・ハンに、旅の途中見聞した街々を紹介する、というスタイル。そこには現代に向けての皮肉や風刺が多分に含まれている。が、一つ一つの街の紹介が非常に短く(大体1〜2ページ)、なんだかよく分らないうちに次へ次へと話が進んでしまった感がある。ちょっと世界にのめり込め...
マルコ・ポーロがフビライ・ハンに、旅の途中見聞した街々を紹介する、というスタイル。そこには現代に向けての皮肉や風刺が多分に含まれている。が、一つ一つの街の紹介が非常に短く(大体1〜2ページ)、なんだかよく分らないうちに次へ次へと話が進んでしまった感がある。ちょっと世界にのめり込めなかった。
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どこから読んでも良い。どの都市も全ての都市の断片であり全ての都市はひとつの幻想都市に収斂されていく。そして不思議にひきつけられる。 自分の存在もマルコ・ポーロとフビライ汗とともに不安定になって面白い。 都市と眼差、都市と死者の種類の話が印象に残ったかなぁ。
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「物語を支配するのは声ではございません、耳でございます。」 不可思議で幻想的な「語り」と、核心をつくアフォリズム。ページの角を折りまくってしまった。
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磯崎新の著作経由で読んだ本。 とはいえ、ぼくが生まれる2年前に編みだされた本かとおもうと、まあそんなんはどうでもいいか。 編んでるんだけど、編み針が所々にみえてくるのがすごい。おそすぎた60年代万歳、ってかんじ。
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つまらなすぎて読むのやめた。まだまだわかってないってことだね。悔しい。 | 小説 | 2006-03-08 01:10:31 |
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フビライ・ハンとマルコ・ポーロの見聞録。 未知のものが語り伝えられていくところに興味を持ちました。
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文体とかちょっと読みにくいけど、面白い。フビライ・ハンとマルコ・ポーロが架空の都市の話をしていくファンタジー。1〜数ページの短い話がいっぱい。二人の対話のところはなんとなくアンニュイな感じでかなり好き。ハードカバーで読みたいな。
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「語るもの/語られるもの/語りえぬもの」をめぐる、マルコ・ポーロと フビライ汗のコミュニケーション/或いはディスコミュニケーションの物語。 人は何を語り何を語らず、それがどうやって伝播し・あるいは伝播しないのか、ということを考えさせられる小説でした。 もちろん一つの幻想譚としても...
「語るもの/語られるもの/語りえぬもの」をめぐる、マルコ・ポーロと フビライ汗のコミュニケーション/或いはディスコミュニケーションの物語。 人は何を語り何を語らず、それがどうやって伝播し・あるいは伝播しないのか、ということを考えさせられる小説でした。 もちろん一つの幻想譚としても都市論としても優れている。
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