職業としての学問 の商品レビュー
ウェーバーの有名な短い講演の邦訳。 ウェーバーの文章は難解らしいと聞いていて、確かに気を抜くとすぐに右から左へ文字が流れて行ってしまうが、集中して読めば言いたいことがはっきりしているし面白かった。 まあ、電車の移動時間など軽く読む程度にオススメですね。
Posted by
研究学園都市筑波に住んでいると,大学生活を含めて学問に触れる機会が多く,その学問を職業としている人々(大学の先生や研究者)と交流する機会も多いです.実際に,大学院に進学して何らかの形で学問を職業としようと考えている人もいらっしゃると思います.本書はマックス・ウェーバーが1919年...
研究学園都市筑波に住んでいると,大学生活を含めて学問に触れる機会が多く,その学問を職業としている人々(大学の先生や研究者)と交流する機会も多いです.実際に,大学院に進学して何らかの形で学問を職業としようと考えている人もいらっしゃると思います.本書はマックス・ウェーバーが1919年に学生に対して行った講演録であり,職業としての学問をめぐる現状(大学のポストなど),学問をする意味,価値自由の重要性などについて語っています.表現が複雑で,難解な部分もありますが,特に学問をする意味についてのウェーバーの主張は,とても考えさせられるものがあります.学問を職業にしようとしまいと,大学生として読んでみると,学業への取り組みが変わる...かもしれない1冊です. (2012ラーニング・アドバイザー/図情 NAGAMI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1377715&lang=ja&charset=utf8
Posted by
学問というものを職業として見た場合、如何なる心構えを持つべきかについて書かれたマックス・ウェーバーの著書。 「いやしくも人間としての自覚のあるものにとって、情熱なしになしうるすべては無価値」であり、 作業と情熱の合体が思い付きを誘うということです。 学問の領域で「個性」をもつ...
学問というものを職業として見た場合、如何なる心構えを持つべきかについて書かれたマックス・ウェーバーの著書。 「いやしくも人間としての自覚のあるものにとって、情熱なしになしうるすべては無価値」であり、 作業と情熱の合体が思い付きを誘うということです。 学問の領域で「個性」をもつのは、その個性ではなくて、その仕事(Sache)に仕える人のみである。 学問は「それ自身」のために為される。 ウェーバーは、学問と政策とは峻別されるべきであるとしました。 学問には限界があり、それを超えた領域はある種の信仰になってくるのです。 「学問」を学ぶ我々の態度を振り返されられます。
Posted by
『職業としての政治』を読むと、こちらも薄さも相まって必ず読みたくなる本。 ただし薄いからといって平易ではない、悪訳もあろうが内容は相当ハイレベル。実際講演を聞いていた青年たちはその際に内容など分からなかったのではないかな?書物に落とし込まれて読んでみても難しい。 色んな示唆を与え...
『職業としての政治』を読むと、こちらも薄さも相まって必ず読みたくなる本。 ただし薄いからといって平易ではない、悪訳もあろうが内容は相当ハイレベル。実際講演を聞いていた青年たちはその際に内容など分からなかったのではないかな?書物に落とし込まれて読んでみても難しい。 色んな示唆を与え続ける刺激的な本であることは疑いない。
Posted by
大学教授の在り方についての本であるが、学問を志している者、教職に就こうとしている者にもおススメ。 学問と教育は異なるもので、混同してはなりません。 学生の側もそれをしっかりと認識しないといけないでしょう。 今の大学が何のための施設なのかということも考えさせられます。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作業と情熱とがーそしてとくにこの両者が合体することによってー思いつきをさそいだすのである。p25 学問の領域で「個性」をもつのは、そこ個性ではなくて、その仕事(ザッヘ)に仕える人のみである。p27 プラトン『ポリティア』第七巻「洞窟のなかに鎖でつながれた人々・岩壁の影・太陽」p36 学問がこんにち専門的に従事されるべき「職業」としてもろもろの事実的関連のおよび認識を役目とするものであり、したがってそれは救いや啓示をもたらす占術者や予言者の贈りものや世界の意味に関する賢人や哲学者の瞑想の産物ではないということは、もとよりこんにちの歴史的情況の不可逆的事実であって、われわれは自己に忠実であるかぎりこれを否定することができない。p65
Posted by
学生のころ、読みました。 もう30年ちかく前のことです。 再読しました。 (2012年7月6日)
Posted by
ウェーバーさんの書き方が硬くて分かったような分からんかったような。この本が描かれた時代には青年たちは「事実のかわりに世界観を、認識のかわりに体験を、専門家のかわりに全人を、教師のかわりに指導者を欲した」みたいで、ウェーバーはそれよりも日々の仕事に帰れと叱咤した。けど今の時代はかつ...
ウェーバーさんの書き方が硬くて分かったような分からんかったような。この本が描かれた時代には青年たちは「事実のかわりに世界観を、認識のかわりに体験を、専門家のかわりに全人を、教師のかわりに指導者を欲した」みたいで、ウェーバーはそれよりも日々の仕事に帰れと叱咤した。けど今の時代はかつての青年が欲したようなことが必要なんじゃないか。 あと、学問的研究には「それから出てくる結果がなにか「知るに値する」」という前提に縛られるという部分が印象的だった。
Posted by
2年前くらいに購入。今精読中。大学院生な医師には為になる言葉が随所に散りばめられている。薄い本。もうすぐ読み終わり。これは良い本です。
Posted by
「学問」について考えさせられた。 大学で何を学ぶんだろうか、何のために大学に入ったのだろうか。 過保護に育った私と当時のドイツの学生を なんとなく重ねてしまった。 指導者を求めてしまう。 でも、最終的に考えるのは私なんだ。 「神々の闘争」をしている時代に生まれたら どんなに楽...
「学問」について考えさせられた。 大学で何を学ぶんだろうか、何のために大学に入ったのだろうか。 過保護に育った私と当時のドイツの学生を なんとなく重ねてしまった。 指導者を求めてしまう。 でも、最終的に考えるのは私なんだ。 「神々の闘争」をしている時代に生まれたら どんなに楽だったろうか。
Posted by