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職業としての学問 の商品レビュー

3.8

95件のお客様レビュー

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2015/12/03

昭和初期くらいに翻訳されており、分かりにくい日本語が多く、理解できない部分もあった。しかし、内容は普遍的な内容で、今読んでも不足のない、ためになる内容だった。学校の先生といわれる人や大学で教鞭をふるっている人たちにはぜひとも読んで貰いたい内容だった。

Posted byブクログ

2015/01/05

主な論点・フレーズ: ①「大学に職を奉ずるものの生活は すべて僥倖の支配下にある」(才能の支配下ではない、ということ。使命は学者+教師という二重性に満ちている。適任者とコンクラーベ…) ②「心構え(専心の必要性)」(情熱なしになし得る全ては無価値である。情熱による「霊感」は学者...

主な論点・フレーズ: ①「大学に職を奉ずるものの生活は すべて僥倖の支配下にある」(才能の支配下ではない、ということ。使命は学者+教師という二重性に満ちている。適任者とコンクラーベ…) ②「心構え(専心の必要性)」(情熱なしになし得る全ては無価値である。情熱による「霊感」は学者にとって決定的。作業と情熱とによって思いつきを誘い出す) ③「学者の仕事はつねに"進歩"すべく運命づけられている」(学問上の"達成"は、つねに新しい"問題提出"を意味する) ④「知るに値するかどうかは、学問みずからが論証しうべき事柄ではない」(事実の確定と「べき論」は全く別だと認識せよ。教壇上から自らの政治的見解を押し付けるな。「気をつけろ、悪魔は年取っている、だから悪魔を理解するにはお前も年取っていなくてはならぬ」(ゲーテ)) ④に関してだけ一応反論を試みると、結局、 (1)教員がアカハラをせず(単位とかを盾にせず)、かつ、(2)学生側が一人一人の教員の見解を相対化できればよし、ということにはなるまいか?

Posted byブクログ

2014/08/04

by同志社雑誌推薦→page32まで 仕事(ザッヘ)職業への献身の必要ーーー個性も自我も没却して仕事ザッヘに献身することが、その仕事の達成を通じて永遠の個性ある自我を生かす道である。 (あとがきより)

Posted byブクログ

2014/04/06

『職業としての政治』がよかったので読んでみたのだが、コチラは馴染めなかった。おそらく書物としての価値はあるのだろうけど、例示があまりにも宗教に偏りすぎていて、どうにも理解しづらい。内容も、いわんとしていることはなんとなくわかるのだけれど、ただ一概に正しいとはいえない気もする。たと...

『職業としての政治』がよかったので読んでみたのだが、コチラは馴染めなかった。おそらく書物としての価値はあるのだろうけど、例示があまりにも宗教に偏りすぎていて、どうにも理解しづらい。内容も、いわんとしていることはなんとなくわかるのだけれど、ただ一概に正しいとはいえない気もする。たとえば、学問と政治を分離せよというが、もちろんそれは間違った主張であるとまではいえないけれど、ある事柄を教授するという時点で完全に中立ではないのであって、それは見方によっては政治的なのだから、もうちょっと具体的に述べてくれないと、たんなる空理空論に終わってしまう。『政治』のほうは当事者ではないから反論も思い浮かばなかっただけかもしれないけれど、本書の場合はどうにもただ理想論を語りすぎていて、具体性・現実性に欠けるという印象はある。ただ、また時間をおいて読んだら違う印象かもしれないし、心構えとしてはよいことが書いてあるので、読めたことじたいはよかったと思っている。

Posted byブクログ

2014/03/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 文章が硬く読みにくかった。しかしそれをかみ砕き、納得し理解できたとき、共感と感動を覚えた。わからない部分もあったが、読んで身に付いたものがあると思う。

Posted byブクログ

2014/01/17

ウェーバーの生きた時代からもう100年くらい経ったけど大学制度はそんなに変わらないんだなあ、とか、学生が体験や指導者を欲してしまう傾向というのもそう変わらないんだなあ、とか。しかし、わたしが本書を読みながら最も切実に考えていたことはただひとつ。すなわち、学究に身を捧げるとは、その...

ウェーバーの生きた時代からもう100年くらい経ったけど大学制度はそんなに変わらないんだなあ、とか、学生が体験や指導者を欲してしまう傾向というのもそう変わらないんだなあ、とか。しかし、わたしが本書を読みながら最も切実に考えていたことはただひとつ。すなわち、学究に身を捧げるとは、その意味とは何なのかということ。なにか追求したい問題があり、その手段として最も適当なものが学問であった、というのが一般だと思いますが。学問を行うことによって何かの真理を得たり、生きる意味を求めたり出来る、と信望することと、それは一体どう違うのか。 ウェーバーによれば、脱魔術化した近代にあって、学問は「この世界の『意味』というようなものの存在にたいする信仰を根本から除き去る」ものであり、トルストイを引用しながら学問とは「無意味な存在である、なぜならそれはわれわれにとってもっとも大切な問題、すなわちわれわれはなにをなすべきか、いかにわれわれは生きるべきか、にたいしてなにごとをも答えないからである」と言われます。わたしは自分の読解にそこまで自信がないのですが、わたしなりに解釈するならば、これは以下のことに帰結する。すなわち、あらゆる価値は中立的でありそれ自体として意味を持たないが、現代にあっては諸価値が乱立し、しかも私達は現実的に生活するうえでいったいどの価値を取るのか、という選択を必ず迫られる。この選択の際に、学問は寄与するのである、ウェーバーによれば、「これこれの実際上の立場は、これこれの究極の世界観上の根本態度——それは唯一のものでも、またさまざまの態度でもありうる——から内的整合性をもって、また自己欺瞞なしに、その本来の意味をたどって導き出されるのであって、けっして他のこれこれの根本態度からは導き出されない」のであるが、学問はその学ぶ者に対し「かれ自信の行為の究極の意味についてみずから責任を負うことを強いることができる、あるいはすくなくとも各人にそれができるようにしてやることができる」のである。ウェーバーは社会学という学問を説くにあたって客観性の獲得を強調していたが、彼のそのような事物に対する客観性及び相対主義を目指す姿勢が、このような意見に繋がっているんだと思います。矮小化することになってしまうかもしれませんが、わたしなりに受け止めると、その人がどのような価値を信望するに至るかの「選択」に際するものを学問は提供し得るということであり、学問それ自体を追い求めるというよりも、「選択」への寄与ということに焦点を絞って向き合った方がわたしにとっては誠実かもしれない。

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2013/11/25

2013 11/25読了。Amazonで購入。 岩波文庫を読みなおそうシリーズ。 ウェーバーが学者の職分について論じた講演の記録。 当時のドイツの状況・・・体験が重視され指導者を要求する人々・学生に対し、それは社会の中で、反論がありうる場でこそやるべきもので、一方的に教示する場で...

2013 11/25読了。Amazonで購入。 岩波文庫を読みなおそうシリーズ。 ウェーバーが学者の職分について論じた講演の記録。 当時のドイツの状況・・・体験が重視され指導者を要求する人々・学生に対し、それは社会の中で、反論がありうる場でこそやるべきもので、一方的に教示する場である大学で、教師がそういった態度を持ち込むべきではない、という論。

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2013/06/11

学問への厳しい態度が伺える。ただし学者は専門分野に閉じこもるべきだというのはあまり納得できない。学際的なことも大事だと思うが。

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2013/02/01

90年前の講演をまとめたものだが、これだけの内容を一度聴いただけなら分かりにくいだろうと思った。 学問の分類や役割説明が丁寧でした。 価値についても主観的にならないようにしてるようだったが、意図が先行している気がした。 高揚する聴衆に客観的な論理から選択肢を与えて、考え...

90年前の講演をまとめたものだが、これだけの内容を一度聴いただけなら分かりにくいだろうと思った。 学問の分類や役割説明が丁寧でした。 価値についても主観的にならないようにしてるようだったが、意図が先行している気がした。 高揚する聴衆に客観的な論理から選択肢を与えて、考え方のバランスをとらせようとしていたのだろう。

Posted byブクログ

2012/12/07

分かりにくい!!と思ったのは、理解力が足りないのか!? あとがきにも複雑と、書いてあるしなぁ… 旧訳の序にある構成位は理解

Posted byブクログ